まんてん
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『まんてん』は、平成14年度下半期のNHKの連続テレビ小説(朝ドラ 大阪放送局発)。宮地真緒主演。
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[編集] あらすじ
屋久島に住む主人公、日高満天(まんてん)が鹿児島でバスガイドになるために島を出るところから物語はスタートする。その後、物語の舞台は大阪などに移り気象予報士をするための勉強をする。そんな中で漁船の遭難で行方不明になっていた父と再会するなどの出来事を通し、最終的にはまんてんは宇宙飛行士になり、宇宙からの天気予報を伝えるようになる。「電子・光学等のセンサー全盛の時代に宇宙から人間が天気予報をすること」にどれだけの意味・値打ちがあるのかと作中でも疑問が提示されるが、まんてんが自分の言葉で惑星・地球の美しさを伝えようとしたこころが日本の子供たちに確実に根付いていることを感じさせて物語は終了する。
「生命が受け継がれていくこと」ももう一つのテーマであるが、まんてんの出産シーンで深い意味もなく(ニーチェの言う"超人"が生まれるわけでもないのに)「ツァラトゥストラかく語りき」を流してしまったことは失笑を買った。
オープニングに主人公が登場するのは朝の連続テレビ小説で初。
まんてんの住んでいた舟田集落は上屋久町吉田地区がモデルである。
放送中の2003年2月、スペースシャトル「コロンビア」の爆発事故が発生し、本作品への影響が懸念された。その後シナリオは変更されず、コロンビアの乗組員を追悼するカットが挿入された。また、爆発事故発生日の放送では最後の「まんてん/製作著作NHK」のテロップを急遽「つづく」の映像に表示し、コロンビアの乗組員を追悼するテロップが最後に表示された(通常はドラマの舞台の一つ・屋久島などに関連する写真をバックに宮地が「ま~んてん」とタイトルコールしてエンディングをするものだった)。
方言監修は屋久島出身の鎌田道隆(奈良大学学長)が担当。しかしながら、「はっきり言って方言がめちゃめちゃ」と酷評されている。北九州地方と南九州地方(離島ももちろん)では言葉が全然違うが、作中で指宿などで北九州の言葉が使われていて、南九州の住人には特に反感を持たれた。
なお、年度下半期に放送される作品は本来10月第1月曜日からスタートするが、この番組は暦の関係上2002年9月30日(9月最終月曜日)から放送を開始した。以後2005年度上半期放送「ファイト」までは、本来のスタート日(上半期=4月、下半期=10月のそれぞれ第1月曜)から1週間早い3月と9月の最終月曜日を基点として放送が始まることになった。
[編集] 特別編
- 2003年1月4日に30分の特別編「まんてんスペシャル」を放送した。番組は物語の前半のあらすじ、並びに後半の見所の他、宇宙飛行士になるための道程の解説が放送された。
[編集] 主な出演者
- 日高(花山)満天:宮地真緒/斉藤千晃(少女時代・回想シーン)
- 日高(穂積)美帆子:浅野温子
- 花山陽平:藤井隆/車戸敦(中学時代・回想シーン)
- 花山圭助:生瀬勝久
- 篠原(花山)にしき:鈴木紗理奈
- 日高英雄:氷川きよし
- 田中ふみ子:広岡由里子
- 森山栄治:照英
- 黒田つばめ:山田花子
- 黒田正巳:角田信朗
- 黒田和枝:キムラ緑子
- 由里子の夫:九条佑樹
- 花山そら:西本利休→小林美稀
- 穂積未海:谷村美月
- 今岡典子:牧野エミ
- シュウ:チューヤン
- 中島隆:要潤
- 黒田巌:安田善紀
- 黒田小次郎:真栄田和之
- 真辺峰男:ゴルゴ松本(TIM)
- 真辺(森山)千春:永井流奈
- 真辺素子:末成由美
- 真辺信人:桂楽珍
- 宮下五郎:木下政治
- 山南史郎:温水洋一
- 原田明夫:安藤亮司
- 野口健司:野田晋市
- 斉藤肇:阪東浩考
- 和泉豊:小市慢太郎
- 毛利衛:毛利衛(特別出演)
- しろがね直次郎:由美かおる
- 花山百合子:宮本信子
- ナレーター:藤村俊二
[編集] 楽曲
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[編集] 関連項目
- 天神橋筋商店街(舞台の一)