アストロロボSASA
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ジャンル | アクション・シューティング |
対応機種 | MSX ファミリーコンピュータ [FC] |
開発元 | マスティール |
発売元 | アスキー |
人数 | [MSX] 1~2人 [FC] 1~2人 |
メディア | ROMカートリッジ |
発売日 | [MSX] 1984年 [FC] 1985年8月10日 |
価格 | [MSX] 4800円(税抜) [FC] 5500円(税抜) |
その他 | MSX版のタイトルは「SASA」 |
『アストロロボSASA(あすとろろぼ ささ)』は、1985年8月10日にアスキーからファミリーコンピュータ用に発売されたコンピュータゲームソフト。同社が1984年にMSX用に発売したアクションシューティングゲーム『SASA(ささ)』をファミコン用に移植したもので、ファミコンサードパーティ参入作品の第1作でもある。
以下は、ファミコン版『アストロロボSASA』についての記述を主としている。
目次 |
[編集] 概要
- プレイヤーは「SASA」を操作し、敵の妨害から身を守りながら各ステージにある「エネルギーパック」の回収を目指す。ファミコン版のみ2人同時プレイが可能で、プレイヤー2は別のキャラクター「NANA」を操作する。
- SASAとNANAは、地上を歩く、手にしているビーム砲を利用し撃った時に生ずる反動で空を飛ぶといった行動が取れる。この「武器の反動を利用しての空間移動」がゲームの大きな特徴にもなっているのだが、慣れないうちはかなり難しい。
- 全16ステージ。ステージ1~9(草原、倉庫前、倉庫内)では重力が、ステージ10~12(海中)では浮力と潮の流れが働いている。空中移動の際には下降する力が、海中移動の際には上昇する力と横へと流される力が働くため、それらを考慮しながら弾を撃ち移動方向をコントロールする必要がある。ステージ13~15(宇宙空間)では一転して無重力になるが、実際には微弱な引力が横方向に働いている。ステージ16(同じく宇宙空間)では画面中央にブラックホールがあり、中央に向かい強力な引力が発生している。
- 各プレイヤーにはエネルギー量が設定されており、弾を撃つごとに微弱なエネルギーの消費を伴う。そのため、無駄撃ちが許されない。また、ステージ内にいる敵キャラクターからの攻撃を受けたり、障害物に激突したりするとエネルギーが大幅に減る。エネルギー量が0になると、そのプレイヤーはゲームオーバーとなる(残機制はない)。
- ステージ内にあるエネルギーパックを1つ取るごとに、プレイヤーは一定量のエネルギーを補給できる(どちらか一方の時は100、2人揃っている時は250)。このエネルギーパックを全て回収するのが彼らの目的であり、回収に成功するとそのステージはクリアとなる。エネルギーパックは弾が当たると壊れてしまうので、回収には細心の注意を払う必要がある。誤って破壊してしまった場合でも一応クリアにはなるが、その分回復のチャンスを失うことになる。
- 2人同時プレイでは、自身のエネルギーのうちの100を相手プレイヤーに与えることが出来る。その際にはBボタンを使用する。
[編集] 登場キャラクター
[編集] プレイヤーキャラクター
- SASA(ササ)
- プレイヤー1が操作する人型ロボットで、機体は水色。
- NANA(ナナ)
- プレイヤー2が操作する人型ロボットで、機体はピンク色。
[編集] 敵キャラクター
- ノッシー
- 地上や地上近くの空中にいると突進を掛けてくるウシ。倒すことはできないが、痺れさせて動きを止めることはできる。
- チョッキナー
- 空飛ぶはさみ。風船に付けられて浮かんでいるエネルギーパックに近づき、つないでいる糸を切ろうとする。破壊不能。
- ドラムカン
- 倉庫前ステージの地上で転がっているドラム缶。破壊不能。
- ヘリリン
- 空を飛び、(ステージ6では)赤い弾を撃ってくるヘリコプター。破壊可能。また、撃ってきた弾も破壊できる。
- コマツダ
- エネルギーパックを拾ってはあちこちの場所へと運搬してしまう重機。破壊可能だが、壊すと残骸が残る。また、エネルギーパックを持っている時に撃つとそれも一緒に壊れてしまう。このキャラクターの名前はある産業機械メーカーの名に由来する。
- くるくるレンガ
- 倉庫内ステージで中空を舞いながら体当たりを仕掛けてくる煉瓦。弾5発で破壊可能。
- タツノオトシゴ
- 弾を吐いて攻撃してくるタツノオトシゴ。倒すことができる。
- ヒトデ
- ヒトデ。倒せるが、1発撃つと分裂して4つの小さなヒトデになる。
- 昆布
- 海の底に生えている昆布。障害物の一種で、触れると大ダメージを受ける。倒せない。
- いん石
- 体当たりを仕掛けてくる隕石。破壊可能だが、ステージによっては撃つと小片に分裂することもある。
- エイ
- 宇宙に生息するエイ。撃っても弾が通り抜けてしまう。最終ステージではブラックホールの中から次々と飛び出してくる。
[編集] その他
- ファミコン版『アストロロボSASA』は、PAUSEを掛けた際に流れる音が単純なサウンドエフェクトではなくフルコーラスの音楽になっていた。PAUSE用に制作されたこの音楽に付いていた題名は「NANA愛のテーマ」。同梱の取扱説明書には楽譜や2番までの歌詞までもが印刷されており、制作者たちの力の入れ様が伝わる。この試みは非常に画期的だったが、「そこまでするのなら、なぜメインである各ステージ用のBGMに力を入れなかったのか」というその理由についてはいまだ不明。