アタックNo.1
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『アタックNo.1』(アタックナンバーワン)は、浦野千賀子原作のスポーツ漫画である。
目次 |
[編集] 概要
1968年から1972年まで『週刊マーガレット』に連載され、同誌を代表する名作漫画の1つとして愛読されてきた。 一大バレーボールブームを起こしたスポーツ根性(スポ根)漫画として有名であり、連載当時は『サインはV!』と並ぶ2大バレーボール漫画として知られていた。連載終了後、続編の『新アタックNo.1』が1976年から翌年にかけて連載されたが、短命に終っている。
2004年11月からは、小沢花音作画によってリメイク版の『新・アタックNo.1』として『マーガレット』に連載されている。
フジテレビ系でテレビアニメ化、2005年4月からはテレビ朝日系でテレビドラマ化された。
[編集] あらすじ
富士見学園中等部に転校してきた主人公・鮎原こずえが、不良グループを率いてバレーボール部に挑戦。力が認められてキャプテンとして迎えられる。鮎原こずえと仲間達は様々な試練を乗り越え世界を目指す。
[編集] 登場人物
- 鮎原こずえ(声:小鳩くるみ/演:上戸彩)
- 主人公。中学2年に東京から富士見学園へと引っ越す。気が強く、負けず嫌い。数々の障害に立ち向かい、中学・高校と全国優勝を幾度か果たす。富士見中学・中学オールジャパンのキャプテンを務める。後に高校生でオールジャパンに選ばれ、世界大会に出場。惜しくもソ連に敗れたが、MVP賞を受賞。基本はポニーテールだが、物語が進むにつれてショートになったりおさげになったりする。病気で子宮附属器官を取り除いたため、子供を産めない身体。
- 早川みどり(声:坂井すみ江→増山江威子/演:酒井彩名)
- 中学2年に富士見学園に転校。小学生の時に富士見に来ている。大資産家のお嬢様。気が強く、ワガガマでキャプテンになりたい一心でこずえともめるが、大会でチームプレイの大切さを知り以後こずえの大親友となる。こずえと同じオールプレイヤーだが、サーブ・回転レシーブを得意とする。
- 三条美智留(声:武藤礼子/演:遠野凪子)
- 横浜二中出身。中学オールジャパンの一人。女王様な性格。キャプテンの座とオールラウンド賞を狙うため、こずえやみどりとのいがみ合いがあった。しかしそれだけあって真夜中に一人でトレーニングするなど実は努力家。猪野熊大吾の妹だということを本人は大会の後に知る。中学卒業後は神奈川女子高に進学。
- 八木沢香(声:山本圭子/演:宮地真緒)
- 大阪寺堂院高校キャプテン、八木沢三姉妹の長女。二人の妹と共に三位一体やイナズマ攻撃を使う。3年連続インターハイ優勝を飾り、卒業後はコーチを務め、こずえと同じオールジャパンに選ばれる。大舞台でも緊張しない肝の強さを持つ。
- 吉村さとみ(声:増山江威子/演:加藤夏希)
- 明法学園のキャプテン。中学オールジャパンのメンバーの一人。こずえ・みどり・良子と共に行動することが多い。
- 石松真理(演:森田彩華)
- 大沼みゆき(声:栗葉子/演:大友みなみ)
- 富士見高校キャプテン。父はPTA会長で何かとその権力を使い反発するものを圧する。過度な封建制度を強行し、特にこずえやみどりを苦しめる。美沢学院との練習試合に完敗して後、バレー部をやめるがこずえの説得の上で復帰し、富士見学園ただ一人の上級生になり、名セッターになる。
- 垣之内良子(声:恵比寿まさ子/演:秋山エリサ)
- 福岡中のキャプテン。中学オールジャパンの一人。回転レシーブを得意とし、こずえ達と2度決勝戦で戦った。少々気が荒い。高校では一年でレギュラーになるも、寺堂院に完敗。
- 中原淳子(演:久保田磨希)
- 須賀いずみ(演:仲村瑠璃亜)
- 馬場千歳勢(演:高橋亜里沙)
- 友近瑞穂(演:清岡祐斐)
- 香取よしこ(声:菅谷政子)
- 浜紀中出身。富士見中と浜妃中が統合する際にこずえ達と同じバレー部に入部。当初は浜紀中の方が戦績が良かったため、富士見バレー部を軽蔑し、四天王だけで練習しようとする。こずえ達と和解した後は名レシーバーとして活躍。高校進学後は大沼みゆきのやり方についていけないため桂木から勧められたバスケ部に入部。しかし情熱的な練習を始めたバレー部に刺激を求めて再入部。猪股とはいいコンビ(?)になる。
- 松本悟志(演:深江卓次)
- 真木村京子(声:増山江威子)
- おさげ、三つ編みの女の子。性格はクール。こずえ達と同学年。成績優秀でがり勉。勉強以外のものを貶していた。そんな態度とは裏腹にこずえが驚くほど運動神経は抜群。柳川先生の頼みでバレー部に入部。素晴らしいバネでこずえの穴埋めになるアタッカー。
- 清水晴子(声:森ひろ子)
- こずえのクラスの担任の先生。バレー部の顧問であったが、みゆきが権力を使っていた時代は形だけの顧問であり何もしていなかったが、美沢学院との練習試合を機にこずえ達に猛特訓をさせる。後に岩島先生と結婚。岩島先生の後を追い、四国へ行く。
- 三原ゆみ子(声:野村道子)
- 美沢高校キャプテン。時速80キロのスピードでボールを出すマシンでレシーブを鍛え、富士見学園に挑戦。
- 湯島二郎(声:森功至)
- 大学生。入院時こずえが間違って病室に入ってしまったことから出会った。こずえが二郎の今は亡き妹に似ているため、親しくなる。こずえはそれ以上の感情を持っていたが二郎にはフィアンセが存在している。
- キャシー(声:小原乃梨子)
- シェレーニナ(声:増山江威子)
- ソ連のキャプテン。こずえの最強のライバル。中学時代はオールジャパンに敗れるも、数年後サーカス団仕込のジャンプスパイクで全日本を苦戦させて優勝を遂げた。
- 鮎原亮子(演:岡江久美子)
- 一ノ瀬努(声:森功至/演:松尾敏伸)
- こずえの従兄妹であり、よき理解者。富士見学園一のハンサムらしい。中学、高校共に新聞部へ入部。それでありながらこずえの長所、短所をノートにまとめてあり努の死後、活用された。自殺しようとした学生をかばって命を落とす。
- 鮎原良夫(演:清水章吾)
- 一ノ瀬新平(演:竜雷太<特別出演>)
- 本郷(実写のみ本郷俊介)(声:仲村秀生/演:中村俊介)
- 富士見学園コーチ。元野球部でありながら独自の練習法でこずえ達を鍛えさせる。高校では東都大学のコーチをしていたが、こずえ達の頼みで富士見高校のコーチをする。
- 猪野熊大吾(声:村瀬正彦/演:船越英一郎)
- 中学オールジャパンの監督。ヒゲ・サングラスという怖そうな格好をしている。選手達をスパルタで鍛え上げるが、終盤は選手を怒らせて上達させる。アメリカへ出発する際はヒゲを剃り、サングラスもとり、まんざらでもない姿を見せる。
[編集] テレビアニメ
1969年12月7日からフジテレビ系列で放送され、1971年11月28日まで全104話を放送。フジテレビでの東京ムービー作品1号である。『モーレツ欲張りゲーム』の後番組。フジテレビの日曜19:00枠は『あかねちゃん』の放送終了後『東京ぼん太ショー』(56分番組)→『紅白スタージェスチャー』→『モーレツ欲張りゲーム』といったバラエティ番組を放映していたが、本作以後再びアニメ枠となり2006年9月末の『ONE PIECE』まで約37年間続いた(本作の後番組『ミラーマン』のみ特撮)。
平均視聴率19.9%、最高27.1%(1971年1月10日放送)を記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。主題歌レコードは70万枚を売り、主題歌の中の1フレーズが流行した。
日本での放送終了後、海外でも放映され、イタリアでは後にトップ選手として活躍するフランチェスカ・ピッチニーニがバレーボールを始めるきっかけになった。
[編集] スタッフ
[編集] 主題歌
レコードは東芝・キング・コロムビア・ビクターの各社から発売された(いわゆる競作)。東芝・キング・コロムビア盤とビクター盤ではオープニングテーマの歌手が異なり、ビクター以外ではみな大杉久美子なのに対し、ビクター盤ではビクター専属歌手だった小鳩くるみが歌っている。この小鳩くるみのオープニングテーマは、初回放映では初期の1カ月程度使用。再放送ではすべて大杉久美子に差し替えられたこともある。エンディングテーマはすべて伊集加代子。
- オープニングテーマ「アタックNo.1」
- エンディングテーマ「バン・ボ・ボン」
- 作詞:東京ムービー企画部
- 作曲:渡辺岳夫
- 歌:伊集加代子
[編集] 放送リスト
- 富士見学園の新星
- 明日に賭ける
- 新キャプテン誕生
- 切り裂かれたボール
- 鬼コーチへの挑戦
- 進めアタックコンビ
- 四天王との手合い
- 秘球木の葉おとし
- 破られた退部届
- 忍び寄る陰謀
- 涙に映る夕陽
- 不気味な強敵
- 作戦なき作戦
- 捨身の一球
- 勝利のあとに
- おごれる英雄
- 激闘5セット
- シュレーニナに誓う
- よみがえったライバル
- 許させざる特訓
- キャプテンの座
- 絶望の中のファイト
- 秘られたもの
- 嵐を呼ぶ空中回転
- 勝利者は誰
- 気になる忠告
- 11人のライバル
- 光と影の執念
- 情無用の特訓
- バレーの鬼
- 右腕の秘密
- 愛と憎しみのコート
- 書かれざる特ダネ
- 待ち望まれた微笑
- 世界へはばたけ
- 黒いつむじ風
- 幻の二段レシーブ
- 友情の(秘)作戦
- 決勝! 世界選手権
- 栄光へのラリー
- 燃えあがるスカウト合戦
- こずえの道 努力の道
- 女王への挑戦
- 強敵スパイク・マシン
- マシンガン・アタック
- 恐怖への招待状
- 寺党院の三姉妹
- 青春にダッシュ
- ダブルアタックの秘密
- 愛情の平手打ち
- 富士に誓う
- 非情の試合再会
- 努の死
- よみがえらぬ奇跡
- 燃えろインターハイ
- 生きていた幻
- 裏切りのコート
- 決定打消えるアタック
- 不気味な稲妻攻撃
- 車椅子の監督
- 決勝! インターハイ
- 親善試合・その前夜
- 誤解のメンバーチェンジ
- 燃えるライバル
- 敵意を燃やす者
- 真木村京子の正体
- 鬼キャプテン・こずえ
- 新トリオ誕生
- 迫りくる黒い影
- こずえ!! 出場停止
- 身がわりセッター
- 沖縄からのアタッカー
- 不敵な幽霊作戦
- 謎のゼッケン四番
- うずまく人間煙幕
- 担架へ送る手拍子
- 機械バレーとの対決
- すばらしい勝利
- 皮ジャンパーのマヤ
- 苦い決意
- 真夜中のワンセット一本勝負
- とばせマイティシックス
- 口笛のあいつ
- その人はライバル
- 魔の大ボールスパイク
- ひねり回転レシーブ
- 幻のスパイク
- 試練のインターハイ
- 逃げる風船アタック
- 決勝! 13対7
- 勝ちとった全日本
- 燃える北海道合宿
- 涙のゼッケン12番
- どうした鮎原!
- 竜巻落とし誕生
- 開幕! 世界選手権
- 全日本絶体絶命
- 決勝リーグ第一戦
- 魔女誕生
- 竜巻落としの危機
- くずれゆく日本チーム
- 新魔球の手がかり
- 宿敵ソ連との対決
- 栄光のアタックNo.1!!
[編集] 劇場版
- 第1作:富士見学園の新星(1970年3月21日公開)
- 第2作:涙の回転レシーブ(1970年8月1日公開)
- 第3作:涙の世界選手権(1970年12月19日公開)
- 第4作:涙の不死鳥(1971年3月17日公開)
[編集] 時代背景
1970年前後に制作、放送されたため、「電卓」や「ビデオ」といったものは作中に登場しない。計算をするシーンではそろばんが登場する。沖縄が米国統治下であることを題材にした話もある。鑽孔テープを使用するコンピュータが登場した回もある(もちろん「最新技術」というイメージで登場している)
[編集] テレビドラマ
2005年4月~6月に、テレビ朝日の木曜ドラマ枠で放送。上戸彩主演。上戸はこの時間帯でのドラマ出演は同系のスポ根マンガ『エースをねらえ!』(2004年第1クール)に主演して以来2度目。なおその後、アメリカでもテレビジャパンで放送された。
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「アタックNo.1 2005」
- 作詞:東京ムービー企画部
- 作曲:渡辺岳夫
- 歌:福田沙紀
- エンディングテーマ「夢のチカラ」
[編集] スタッフ
- 脚本:両沢和幸、サタケミキオ、高山直也
- シリーズ構成:両沢和幸
- 演出:猪原達三、徳市敏之、田村直己
- バレーボール監修:大林素子
- 音楽:梅堀淳(super soniQ inc.)
- 制作協力:国際放映
- 企画:佐藤凉一(テレビ朝日)
- プロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
- 制作著作:テレビ朝日
[編集] サブタイトル
- 苦しくったって悲しくったって…負けない地獄の鬼特訓始まる
- 苦しくったって…生き残る!鬼監督の罠
- 出て行け!コートから追放された娘の涙
- 嫉妬につぶされた夢ライバルの裏切り!
- 全てを捨てチームのために…涙の退部届
- 負けられない決戦!鬼の特訓が今始まる
- 運命の激突!必殺技三位一体攻撃に涙…
- 友情を賭けた死闘!衝撃の事故が夢を…
- 今日が最後…勝って夢の頂点に立つ!!
- 最後の私のチャンス背番号1番の涙…
- 最後のアタックを!!この夢をかなえたい
[編集] その他
- 京楽産業から2007年2月にパチンコ機「CRぱちんこアタックNo.1」として登場。
[編集] 外部リンク
フジテレビ 日曜19:00枠 | ||
---|---|---|
前番組 | アタックNo.1(アニメ版) | 次番組 |
モーレツ欲張りゲーム | ミラーマン | |
テレビ朝日 木曜21時台木曜ドラマ | ||
富豪刑事 (2005.1.13 - 2005.3.17) |
アタックNo.1(ドラマ版) (2005.4.14 - 2005.6.23) |
菊次郎とさき(第2シリーズ) (2005.7.21 - 2005.9.15) |
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