アートディンク
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アートディンク(ARTDINK)は、主にコンピュータゲームを製造、販売している会社。東京都中央区月島に本社をもつ。
1986年よりPC用ゲームを開発している老舗メーカー。1994年からプレイステーション等で家庭用ゲームソフトも提供し始める。主な製品は『A列車で行こう』『Neo ATLAS』『カルネージハート』シリーズなど。
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[編集] 概要
設立:1986年4月21日
代表取締役社長:永浜達郎
本社所在地:東京都中央区月島1-2-13ワイズビルディング1階
関連会社:
- スタジオアートディンク
- 株式会社ZEST
[編集] 沿革
- 1986年- 株式会社アートディンク設立 本社習志野市 同年『A列車で行こう』発売
- 1990年- ベストヒットソフトウェア賞シミュレーションゲーム賞受賞
- 1991年- 『A列車で行こうIII』ベストヒットソフトウェア大賞受賞 同年千葉市美浜区に本社移転
- 1992年- 『A列車で行こうIII』の米国版「A-TRAIN」がTHE BEST OF 1992 SOFTWARE PRODUCTS賞受賞
- 同年BEST STRATEGY GAME OF 1992 の各賞を受賞
- 1993年- 子会社株式会社ゼストを設立 『A列車で行こうIV』日本ソフトウェア大賞ゲームソフト部門最優秀賞受賞
- 同年千葉美浜区(稲毛海岸駅)に本社移転。
- 1994年-『ルナティックドーンII』日本ソフトウェア大賞 ログイン賞受賞
- 1995年-『A列車で行こうfor Windows』日経パソコン・ベスト・ソフトWindowsゲーム・ソフト部門タイトル入選
- 同年株式会社ゼスト 出版事業開始 攻略本等発売
- 1996年-『アクアノートの休日』日本ソフトウェア大賞エンターテインメントソフト部門優秀賞受賞
- 1998年-千葉市幕張新都心(海浜幕張)に本社移転
- 1999年-ミドルウェア事業開始
- 2000年-プレイステーション2市場参入 『A列車で行こう6』発売。プレイステーション2開発支援ツール「Agatha」発売
- 2002年-東京都中央区月島に本社移転。
[編集] 開発タイトル一覧
[編集] パーソナルコンピューター用ソフト
- ルナティックドーンシリーズ
- A列車で行こうシリーズ
- ハウメニロボットシリーズ
- ハウメニロボット
- HR2
- ブリッツシュトラーゼ
- 栄冠は君にシリーズ
- 機甲師団シリーズ
- 関ヶ原
- リバティタウン
- 天下御免
- トキオ ~東京都第24区~:PC-98
- はなまる工務店:Windows95, Windows98
- 地球防衛軍:PC-9801
- 地球防衛軍2 ファーサイドムーン:PC-9801
[編集] プレイステーション用ソフト
- A列車で行こうシリーズ
- カルネージハートシリーズ
- アクアノートの休日シリーズ
- Neo ATLASシリーズ
- ヴァンピール 吸血鬼伝説
- 進め!海賊
- 太陽のしっぽ
- ナビット
- 風のノータム
- ザ・コンビニスペシャル
- ザ・ファミレス~あの街を独占せよ~
- ドミノ君をとめないで
- BASIC STUDIO パワフルゲーム工房
- 伝説のオウガバトル:プレイステーション移植版
- タクティクスオウガ:プレイステーション移植版
- シムシティ2000:プレイステーション移殖版
[編集] プレイステーション2用ソフト
- ルナティックドーンシリーズ
- ルナティックドーン テンペスト
- A列車で行こうシリーズ
- A列車で行こう6
- A列車で行こう2001
- 栄冠は君にシリーズ
- 建設重機喧嘩バトルぶちギレ金剛
- Neo ATLAS III
- THE SEED
[編集] PSP用ソフト
- 蒼穹のファフナー (発売元:バンダイナムコゲームス)
- NARUTO-ナルト- ナルティメットポータブル 無幻城の巻(発売元:バンダイナムコゲームス)
- リサと一緒に大陸横断 ~A列車で行こう~(発売元:アイディアファクトリー)
- カルネージハートポータブル(発売元:元気)
- ガンダム バトル タクティクス(発売元:バンダイナムコゲームス)
- ガンダム バトルロワイヤル(発売元:バンダイナムコゲームス)
[編集] 補足
- 名前の由来 ART(作品)+DI(2つの)+NK(NとK)
- N(永浜ともう一人のN)K(河西克重、神田英雄の元役員)の、NとK各2人ずつ、合計4人が会社を創設したことによる。
- 千葉県習志野市で創業したメンバーは、それぞれ映画産業、防衛庁、百貨店等にそれぞれ勤める高校時代の同期だった。
- 元々ゲーム会社を作ろうという意識はなく、趣味のために作った開発用のアセンブラなどを試しに売り出した所、評判を得たので起業する事になったという経緯を持つ。ちょうどその頃コンピューターゲームの市場が立ち上がりつつあったため、商売になりそうという理由で製作されたのが初代A列車である。
- はじめ会社は「研究所」のイメージで運営されており、社員が全員白衣を着用していた時期があったという。
- 『リバティータウン』は国土交通省監修の元に製作された異色の河川行政シミュレーションであり、通常の販売ではなく大型書店のPCソフトコーナーでのみ販売された。箱庭ゲームではなく、水災害対策や河川環境の大切さを考えるリアルゲームと言える。
- プレイステーション作品である「A列車で行こう5」と「NAVIT」は期間は僅かながらテレビCMが放送された。
- PC版および家庭用版の「A列車で行こう5」のメインイメージに使用されている未来都市のようなイラストは、映画ブレードランナーや∀ガンダムのメカニックデザイナーであるシド・ミード氏の手によるもの。
- 社名自体は現在も設立当時のままだが、社名ロゴは一度変更されている。
- プレイステーション版「A列車で行こう5」の3Dビューにてデパートを見ると「D」と書かれている看板があるが、これは開発当時本社を置いていた美浜区稲毛海岸駅にあるDマート(現在イオンマリンピア専門館)がモデルであり、近所であった為、当時の社員が多く利用していた事による。
[編集] 関係者
- 永濱(浜) 達郎:現社長。A列車シリーズの生みの親であり最高責任者。
- 河西 克重:現副社長。主に技術系を統括してきた。数多くの代表作をプロデュースする。
- 佐古 茂人:元役員。初期の栄冠は君にやゴルフゲーム等をプロデュースする。
- 山口 洋一(yobotch's)the ATLAS などを手がけ、その後独立しフリップフロップ設立。「トポロ」「ネオアトラス」を手がける。
- 堀口 祐一:ルナティック・ドーンシリーズ等を手がけ、その後退社。
- 飯塚 正樹:カルネージハートなど。現在も在籍。
- 飯田 和敏:アクアノートの休日、太陽のしっぽをディレクション後退社、巨人のドシンを手がける。
- 田中 圭一:元社員(兼漫画家)。アクアノートの休日2、ぶちギレ金剛!!をプロデュース。