イタリア協奏曲
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イタリア協奏曲 BWV 971( -きょうそうきょく- italian concert)はバッハ作曲のチェンバロのための3楽章の協奏曲である。フランス風序曲とともに、クラヴィーア練習曲集第2巻として出版された。この曲集では、18世紀のイタリアとフランスの代表的な器楽ジャンルが対比付けられているだけでなく、へ調とロ調(最遠隔調同士)、長調と短調というコントラストも絶妙である。しかも、管弦楽曲を鍵盤楽曲で再現するという野心的な試みは、後のアルカンの練習曲に先行する発想であった。
イタリア協奏曲の構成は次のようになっている。
そもそも協奏曲とは、アンサンブルの中における異なった楽器グループの役割の対比に基づくものであるのだが、バッハは同様の効果をあげるために、チェンバロのいくつかの手鍵盤を「フォルテ(強奏)」と「ピアノ(弱奏)」で使い分けている。したがって、バッハは1段鍵盤のチェンバロを意図してこの作品を作曲したのでなく、2段か3段のチェンバロのために作曲したことが理解される。ピアノでバッハの意図を再現するには、演奏者に創意工夫が求められる。
イタリア協奏曲は、今日たいへん親しまれているバッハの鍵盤作品である。チェンバロとピアノの両方において広く演奏され、録音されている。バッハの解釈において、もっとも有名なピアニストはグレン・グールドである。彼がこの作品を嫌っていたことはよく知られているが、彼によるイタリア協奏曲の録音は今日でも名盤だとされている。
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