オリーブの木
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オリーブの木(イタリア語:l'Ulivo)は1996年に結成された主に第三の道政策を採用するイタリアの中道左派政党連合である。経済学者で左派のキリスト教民主党員であったロマーノ・プローディが名付け親である。2006年には総選挙に向けて中道左派のより大きな「連合」を結成し、僅差で勝利を収めている。
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[編集] オリーブの木 ともにイタリアのために
オリーブの木は「ともにイタリアのために」を標語としてイタリアの中道政党と左派政党が連合したものである。1996年4月21日の総選挙でオリーブの木はイタリア共産党再建派と結んで勝利し、ロマーノ・プローディを首相に据えた。1998年10月9日プローディは共産党再建派の閣外協力が得られなくなり辞職、10月21日左翼民主党のマッシモ・ダレマが後任に選ばれた。1999年12月22日の第二次ダレマ政権、2000年4月25日の第二次ジュリアーノ・アマート政権までオリーブの木は政権の中核を担った。
2001年5月13日マルゲリータ党のフランチェスコ・ルテッリ率いるオリーブの木はシルヴィオ・ベルルスコーニの中道右派連合「自由の家」(Casa delle Libertà) に総選挙で敗れた。
[編集] 欧州でのオリーブの木連合
2004年6月12日の欧州議会選挙でオリーブの木連合は31.1%の得票を得た。このときのオリーブの木はそれまでの参加8政党中の3つとそれまで協力関係のなかった「ヨーロッパ共和運動」だけであった。
[編集] オリーブの木連合
2004年9月13日オリーブの木は夏に欧州議会選挙を戦った4党で統一オリーブの木 (Uniti nell'Ulivo) を再結成した。
- 参加政党
2005年2月10日に2006年のイタリア総選挙に向けて、オリーブの木連盟と緑の党系と共産党系の中道左派政党は「自由の家」のベルルスコーニ政権打倒を目指して「連合」(L'Unione) を結成し、名前とロゴを公表した。