カワラヒワ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カワラヒワ | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() Carduelis sinica minor |
||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||
Carduelis sinica Linnaeus, 1766 |
||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Oriental Greenfinch | ||||||||||||||||
亜種 | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
ウィキメディア・コモンズに、カワラヒワに関連するマルチメディアがあります。
|
カワラヒワ(河原鶸、学名 Carduelis sinica)はアトリ科の鳥類。 英名 "Oriental Greenfinch" は東洋にいる緑色のアトリの意。
目次 |
[編集] 特徴
体長は約 14cm でスズメ同大。全体的に黄褐色で、太い嘴と、翼(初列風切と次列風切)に混じる黄色が特徴的である。
[編集] 分布
東アジア(中国、モンゴル、ロシア東南部、朝鮮半島、日本)に分布する。
日本国内ではほぼ全域に分布する留鳥。ただし北部のものは冬場は暖地へ移動する。 低山から低地にかけて広く生息し、市街地の公園や川原などでも観察される。
[編集] 生態
繁殖期には番いで小さな縄張りを持つが、秋季以降は群れを形成し、植物の種子を求めて移動する。
食性は植物食で、主に植物の種子を食べる。ヒマワリなどの種子を特に好み、大きな種子を太い嘴でついばむ様子が観察される。
地鳴きは「キリリ、コロロ」、さえずりは「チョンチョンジューイン」。
[編集] Sibley分類体系上の位置
Sibley-Ahlquist鳥類分類 |
---|
スズメ小目 Passerida
スズメ上科 Passeroidea
アトリ亜科 Fringillinae
|
[編集] Status
[1] LEAST CONCERN(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
[編集] 日本国内で見られる亜種
日本国内では本亜種(亜種カワラヒワまたはコカワラヒワ、学名 Carduelis sinica minor (Temminck & Schlegel, 1848))のほか、次の亜種が観察されている。
- オオカワラヒワ
- Carduelis sinica kawarahiba (Temminck, 1835) 英名 "Grey-capped Greenfinch"
- 全体に体色が薄く、頭部から肩にかけて灰色がかるのが特徴で、英名はこの特徴にちなむ。日本国内では主に冬鳥として観察される。
- オガサワラカワラヒワ
- Carduelis sinica kittlitzi (Seebohm, 1890) [2]
- 小笠原諸島にのみ留鳥として分布する。絶滅危惧IB類(EN)に指定されている。
[編集] 参考文献
カテゴリ: Least concern | アトリ科 | 日本の留鳥