キアヌ・リーブス
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キアヌ・リーヴス(本名Keanu Charles Reeves, 1964年9月2日 - )は、ハリウッドの映画俳優。以前は家を持たないことで有名で、長年ロサンゼルスでホテル住まいをしていた。数年前に家を購入したが、隣にはレオナルド・ディカプリオの家がある。
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[編集] 経歴
リーヴスはレバノンのベイルートに生まれる。ファーストネームの「キアヌ」はハワイの言葉で「山からの涼風」を意味し、より深い意味では「絶えず神の意識に集中する者」を持つ。彼の父親はハワイ出身のアメリカ人の地質学者で、祖先にアイルランド、中国、ハワイアン、ポルトガルの血統を持つ。母親はイギリス人の元ダンサーである。尚リーブスはカナダ、アメリカ、イギリスの三重国籍を持っているが、カナダのトロントで育った彼は自分のことをカナダ人とみなしている。
熱心なアイスホッケーファンで、高校時代は学校のチームのMVPを受賞した。大学でもアイスホッケー選手として活躍し、プロからの誘いもあったが俳優になることを選んだ。
1991年にロックバンド「ドッグスター」を結成しベースを担当する。来日公演も行った。現在ドッグスターは「冬眠」中で、ドッグスターのドラマー、ロブ・メールハウス、ギタリストのポーリー・コスタ、ボーカルのレベッカ・ロードと共に「ベッキー」というバンドでベースを担当する[1]。しかしながら最近のインタビューでは音楽活動を取りやめたことを語った。
その後1993年5月5日にカリフォルニア州ロサンゼルスで、飲酒運転の容疑で逮捕、翌1994年、映画「スピード」に主役として出演。一躍有名になるが、自分のポリシーにこだわり、「ディアボロス」「死にたいほどの夜」という映画に専念するとの理由で「スピード2」の出演を断る。その後、いくつかの映画に出演していたものの、すっかり影を潜めていた。しかし、「マトリックス」(1999年)に出演後、再び脚光をあびた。
アメリカの一部メディアで、彼の性的趣向について「ゲイ、バイセクシャル」「ゲフィンレコードのの社長と同性結婚」などと報道されており、この時期の前後に「マイ・プライベート・アイダホ」という男性愛を描いた映画に出演しており、それが記事にも影響を与えた物と思われる。また、その様な報道に関してノーコメントを通して否定も肯定もせず、本人いわく「弁護士を立てるほどじゃない、笑って無視すればいい」と語っている。
ちなみにキアヌには(女性の)恋人がいたが、妊娠後に死産、その恋人も交通事故で亡くなっている。また妹も白血病のため、現在ハワイのホテル屋上のコンドミニアムで医師が24時間体制で見守る環境で療養している。
[編集] 趣味
大変なバイク好きで、ノートン製のバイク数台所有し、現在でもバイクに乗る姿が目撃されている。しかし安全の配慮に欠けた運転が多いのか、転倒、事故も数回起こしており、特に「マトリックス」のクランクイン前に首や脊椎を痛める大事故を起こし、手術が必要なほどの重傷を負った。術後、首にギプスをしたまま映画のアクションシーンの訓練をしてる姿がマトリックスの特典映像にも見られた車は黒いポルシェを所有しているが、友人と出かける時に乗る程度で埃をかぶっていることが多いらしい。
[編集] 日本でのお気に入り
日本の帝国ホテルが大変お気に入りで、映画のプロモーションで来日の際はほぼ必ず宿泊するほどである。また、大のラーメン(特にとんこつ)好きとしても知られる。来日した時には必ずラーメン屋に立ち寄り、はしごすることもしばしばで、ひいきの店まであるという。彼の代表作ともいえる「マトリックス」の劇中でも、「あの店のヌードルが美味いんだ」というセリフがある。また、「日本に似てる奴がいる」との話を聞きつけ、来日した際その似ている張本人、ロックバンドPENICILLINのベーシストGISHOに実際に会ったという。キアヌ本人も似ていることを認め、GISHOのことを"My friend!"と呼んでいる。
[編集] 主な出演作品
- 『栄光のエンブレム』 - Young Blood(1986年)
- 『危険な関係』 - Dangerous Liaisons (1998年)
- 『ビルとテッドの大冒険』 - Bill & Ted's Excellent Adventure(1989年)
- 『マイ・プライベート・アイダホ』 - My Own Private Idaho(1991年)
- 『ハートブルー』 - Point Break (1991年)
- 『ドラキュラ』 - Bram Stoker's Dracula(1992年)
- 『リトル・ブッダ』 - Little Buddha(1993年)
- 『スピード』 - Speed(1994年)
- 『JM』 - Johnny Mnemonic(1995年)(ビートたけしと共演)
- 『雲の中で散歩』 - A Walk in the Clouds(1995年)
- 『チェーン・リアクション』 - Chain Reaction(1996年)
- 『ディアボロス』 - The Devil's Advocate(1998年)
- 『マトリックス』 - The Matrix(1999年)
- 『リプレイスメント』 - The Replacements(2000年)
- 『ギフト』 - The Gift(2000年)
- 『ザ・ウォッチャー』 - The Watcher(2000年)
- 『陽だまりのグラウンド』 - Hardball(2001年)
- 『スウィート・ノベンバー』 - Sweet November (2001年)
- 『マトリックス・リローデッド』 - The Matrix Reloaded(2003年)
- 『マトリックス・レボリューションズ』 - The Matrix Revolutions(2003年)
- 『恋愛適齢期』 - Something's Gotta Give(2003年)
- 『サムサッカー』 - Thumbsucker (2005年)
- 『コンスタンティン』 - Constantine(2005年)
- 『スキャナー・ダークリー』 - A Scanner Darkly(2006年)
- 『イルマーレ』 - The Lake House(2006年)