マトリックス (映画)
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マトリックス THE MATRIX |
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監督 | ウォシャウスキー兄弟 |
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製作総指揮 | ウォシャウスキー兄弟 |
製作 | ジョエル・シルバー |
脚本 | ウォシャウスキー兄弟 |
出演者 | キアヌ・リーブス ローレンス・フィッシュバーン キャリー=アン・モス ヒューゴ・ウィーヴィング ジョー・パントリアーノ グロリア・フォスター |
音楽 | オリジナル ドン・デイヴィス ロブ・ドーガン ジャック・デンジャーズ チノ・モレノ ハイブ 非オリジナル ティム・カマフォード マドンナ・ウェイン・ギャシー ステファーヌ・グラッペリ リーアム・ハウレット ハリー・ジェームス グラント・マーシャル トム・モレロ ザック・デ・ラ・ロッチャ ブラッド・ウィルク |
撮影 | ビル・ポープ |
編集 | ザック・ステンバーグ |
配給 | ワーナー・ブラザーズ |
公開 | 1999年3月31日 1999年6月11日 1999年4月8日 1999年9月11日 |
上映時間 | 136分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
制作費 | 63,000,000ドル |
興行収入 | アメリカ国内 171,479,930ドル アメリカ国外 288,900,000ドル 全世界 460,379,390ドル |
次作 | マトリックス・リローデッド |
All Movie Guide | |
マトリックス (THE MATRIX) は1999年のアメリカ映画もしくは、それ以降の、シリ-ズの総称でもあり、この映画を題材にしたアメリカンコミックのこと。1999年9月11日日本公開。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] 概要
斬新な映像で映画界に革命を起こしつつ、同時にメタファーや暗示に満ちたストーリーで信仰と哲学という奥深いテーマの表現も両立させており、傑作映画とされる。1999年のアカデミー賞では視覚効果賞、編集賞、音響賞、音響効果賞を受賞。ワイヤーアクションやバレットタイムなどのVFXが話題になった。
ウォシャウスキー兄弟曰く脚本の大部分はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「Wake Up」を聴きながら書き上げた。映画でもエンディング・テーマであり、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンというバンド名やその活動自体がまさにマトリックスの世界そのものと語っている。
[編集] 「MATRIX」という語
「Matrix」はラテン語で母(mater)から派生した語で、子宮という意味であり、英語などヨーロッパの諸言語で、そこから何かを生み出す背景、基盤、母体、基質といった概念を表す。映画では仮想現実を生み出す背景となる、コンピュータの作り出した仮想現実空間を「Matrix」と呼んでいるが、同時に人間の養殖機のことをも示していると思われる。詳しくはマトリックスの項目を参照。
[編集] あらすじ
大手ソフトウェア会社のメタ・コーテックス(社名自体は実在[1])に勤めるプログラマ、トーマス・アンダーソン。彼にはあらゆるコンピュータ犯罪を犯す天才クラッカー[1]、「ネオ」というもう一つの顔があった。彼はある人物(モーフィアス)を探していた。ある夜、その人物からメッセージが届く。「follow the white rabbit(白ウサギについていけ)[2]」。やがてネオは、今まで現実だと思っていた世界がコンピュータの反乱(この、コンピュータの反乱ついては、『アニマトリックス』参照のこと)によって作られた仮想現実だと知らされる。現実の世界では人類は養殖されており、ネオはAIマシンとの戦いに巻き込まれていく。
[編集] 登場人物・キャスト
- 詳細はマトリックスの登場人物一覧を参照
[編集] ネブカデネザル号乗組員
ネブカデネザル号の名称の由来についてはネブカドネザルを参照の事。
- ネオ(トーマス・アンダーソン/救世主)
- キアヌ・リーブス
- 吹き替え:小山力也(ソフト版)、森川智之(テレビ版)
- トリニティ
- キャリー=アン・モス
- 吹き替え:日野由利加(ソフト版)、戸田恵子(テレビ版)
- モーフィアス
- ローレンス・フィッシュバーン
- 吹き替え:玄田哲章(ソフト版)、内海賢二(テレビ版)
- タンク
- マーカス・チョン
- 吹き替え:坂東尚樹(ソフト版)、岩崎ひろし(テレビ版)
- ドーザー
- レイ・パーカー
- サイファー(本名、レーガン)
- ジョー・パントリアーノ
- 吹き替え:金尾哲夫(ソフト版)、樋浦勉(テレビ版)
- エイポック
- ジュリアン・アラハンガ
- 吹き替え:山野井仁(ソフト版)
- マウス
- マット・ドーラン
- スウィッチ
- ベリンダ・マクローリー
[編集] エージェント
- エージェント・スミス
- ヒューゴ・ウィーヴィング
- 吹き替え:中田和宏(ソフト版)、大塚芳忠(テレビ版)
- ブラウン
- ポール・ゴダード
- 吹き替え:安井邦彦(ソフト版)
- ジョーンズ
- ロバート・テイラー
[編集] プログラム(エグザイル)
- オラクル(預言者)
- グロリア・フォスター
[編集] スタッフ
- 監督 : ウォシャウスキー兄弟(アンディ・ウォシャウスキー、ラリー・ウォシャウスキー)
- 製作 : ジョエル・シルバー
- 視覚効果:マネックス
- 音楽 : ドン・デイヴィス
- カンフーアクション指導:ユエン・ウーピン
[編集] 豆知識
- アンダーソン役のオーディションに応募してきた俳優は多人数いたが、そのなかでこの映画のメインテーマである宗教的・哲学的意味をしっかりと理解できていたのはキアヌ・リーブスだけであったため、彼が採用された。
- プログラミングの場面では、縦書きの裏返った半角カナが登場するが、これは ウォシャウスキー兄弟が日本のPCでは縦書きでプログラミングしていると誤解しているためである[3]。
- ロケーションはシドニー(オーストラリア連邦)が主。
[編集] 関連作品
続編・関連作品として2003年に下記の3作品が公開された。
- マトリックス・リローデッド(THE MATRIX RELOADED)
- マトリックス・レボリューションズ(THE MATRIX REVOLUTIONS)
- アニマトリックス(THE ANIMATRIX) 9つの短編アニメから構成される。
更には2003年5月20日に映画をモチーフとしたゲーム (ENTER THE MATRIX)が発売された。マトリックス・リローデッドの内容と密接に関連している。
米国ワーナー・ブラザーズ社は、マトリックス・レボリューションズ後の世界をモチーフにしたネットゲーム("The Matrix Online")のサービスを開始した。
[編集] 関連項目
- 『攻殻機動隊』
- プラグを後頭部に突き刺しマトリックス空間へ移動したり、オープニングなどにあらわれる通称「マトリックスコード」等、このアニメ作品の影響を色濃く受けていると推測される。
[編集] 脚注
- ^ ただし、劇中では攻殻機動隊などと同じように「ハッカー」と誤用されている。
- ^ 白ウサギは『不思議の国のアリス』中において主人公がそれまでいた世界とは別の世界に引き込まれる重要なキーワードとなる。
- ^ THE MATRIX WORLD『matrix faq Q9』参照。ただし一次出典ではなくファンサイトである事を留意。
[編集] 外部リンク
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