クスコ・アル
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クスコ・アルは小説『機動戦士ガンダムII』(富野喜幸著、朝日ソノラマ、1980年)に登場する人物。モビルアーマー「エルメス」の専属パイロット。地球連邦軍の兵士に両親を惨殺されたとされている。(ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望』シリーズでの声優は榊原良子。)
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 人物
前作『機動戦士ガンダム』(1979年)の最後に、テキサス・コロニーでララァ・スンの操縦するエルメスと相打ちになり、ガンダムを放棄してコア・ファイターで脱出した後、宇宙空間を漂っていたアムロ・レイであったが、彼を救助したサイド6船籍の貨物船「カセッタIII」の乗組員として登場。アムロがコア・ファイターを破壊する手助けをする(その後、カセッタIIIの船長に詰問されたクスコ・アルは、コア・ファイターが爆発した時間帯にはアムロと二人で自分のベッドに居たと主張したらしい)。実はこの時点で既にフラナガン機関によってニュータイプ兵士としての訓練を受けていたとされる。
アムロをサイド6に届けた直後、シャア・アズナブルがキシリア・ザビの命で編成したニュータイプ部隊に配属される。階級は中尉。最初の模擬戦ではシャアの部隊のリック・ドム6機を一瞬のうちに単機で殲滅し、パイロットとしての極めて高い能力を見せつける。
テキサス・コロニーでのペガサス(小説に登場するホワイトベース級1番艦)大破後、新たにホワイトベース級2番艦「ペガサス・ジュニア」を核に編成された地球連邦軍のニュータイプ部隊「127戦隊」とは、グラナダ攻防戦の緒戦で初接触。サラミス級巡洋艦2隻を短時間で撃沈する戦果を挙げる(うち1隻はリック・ドムによるものとも考えられる)。しかしこの戦闘でアムロの操縦するガンダム(識別ナンバー「G3」と呼ばれ、3機製造されたガンダムの3番機をオーバーホールしてマグネット・コーティング処理をした機体という設定)にかすり傷を負わされる。
二度目の接触は「コレヒドール暗礁」と呼ばれる小惑星帯での戦闘で、ここでアムロのガンダムに撃墜され、死亡する。死亡の瞬間、アムロはクスコ・アルの過去を幻視する。
作中では、エルメスのパイロットとしてララァよりも優秀であり、ニュータイプ能力も高いとされる。幼少時にはバイオリンを父から習っており、「G線上のアリア」では左手小指のフィンガリングが甘く、なんと半音もズレた音を出していたらしい。髪の毛は栗色で、アムロを「坊や」と呼んでいた。
劇場版アニメの世界観をバックボーンに持つMSVにおいても、エルメス2号機のパイロットとして存在が確認されている(ただし、彼女と2号機がどういう運命を辿ったのかは不明である)。
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