クーデルカ (ゲーム)
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| ジャンル | RPG |
| 対応機種 | プレイステーション |
| 開発元 | 株式会社サクノス |
| 発売元 | 株式会社エス・エヌ・ケイ（SNK） |
| 人数 | 1人 |
| メディア | CD-ROM 4枚 |
| 発売日 | 1999年12月16日 |
| 価格 | 6,800円+5%税（7,140円） |
『クーデルカ (KOUDELKA)』は、コンピュータゲームソフト開発会社の株式会社サクノスが開発し、1999年12月16日に株式会社エス・エヌ・ケイ（SNK）から発売されたプレイステーション用RPGである。
著作権表記は「(C)SACNOTH/SNK 1999」。
目次 |
[編集] 概要
- 物語の舞台は1898年10月31日のイギリスはウェールズのネメトン修道院。そこに訪れたジプシーの少女、クーデルカ・イアサントが物語の主人公。
- ゲームジャンルは「RPG」だが、『バイオハザード』のように建物の中（フィールド）を探索して歩き回り、敵（クリーチャー）と遭遇したときの戦闘はターン制のシミュレーションRPGである。
- イベントシーンやムービーはモーションキャプチャ技術を駆使し、ドラマティックな演出によって物語が描かれている。モーションキャプチャの演者の動作を4人同時にキャプチャリングしてCG（コンピュータグラフィックス）のデータに落とし込む、世界初の試みが成功した。
- また、ムービーのアフレコ時の唇の動きとセリフを同期させ、アフレコ特有の口パクの不自然さを排除、ごく自然な映像に見せる、「リップシンク」と呼ばれるCG技術を本作のムービーにいち早く導入した。これはゲーム業界において日本初の試みである。
- このように本作『クーデルカ』は、CG映像的に、1999年時点の高度かつ贅沢な最先端技術を惜しみなく取り入れた、CG界の一里塚的作品であったと言える。
- 世界観としては、「クトゥルフ神話」や「ケルト神話」、ウェールズ民話集『マビノギオン』、『ヴォイニッチ手稿』など、イギリス及びアイルランド伝承の創作物語や古文書、宗教などをモチーフにしたゴシックホラーである。
- 音楽もケルティックミュージックや宗教音楽を意識している。
- 本作での出来事から15年後、1913年の別大陸の世界を描いているのが『シャドウハーツ』。そのため続編という言われ方もなされている（ただし、本作の企画者の菊田裕樹は『シャドウハーツ』の開発に関与していない。なお、『シャドウハーツ』は、本作の美術監督だった板倉松三が監督・脚本を手がけている）。
[編集] スタッフ
本作の企画者は菊田裕樹である。株式会社スクウェア（現株式会社スクウェア・エニックス）の音楽作曲者として『聖剣伝説2』、『聖剣伝説3』、『双界儀』の音楽を手がけた菊田裕樹の、ゲームデザイナーとしてのデビュー作となった。
そのほか、同じくスクウェアの『聖剣伝説 ～ファイナルファンタジー外伝～』、『聖剣伝説2』、『聖剣伝説3』のプランナーやプログラマー、『クロノ・トリガー』、『ゼノギアス』のグラフィックデザイナー、サウンドデザイナーらが本作の開発におけるメインスタッフだった。
- 映像及び演出監督・総監督・脚本・音楽：菊田裕樹
- バトルプランナー：石川貴章、坂本優子
- サポートプランナー：大橋悟朗
- 美術監督：板倉松三
- 背景美術：永野裕司、大澤隆将ら
- キャラクター＆モーションデザイナー：小川佳宏
- クリーチャー＆モーションデザイナー：永吉誠ら
- モーションデザイナー：竹原真治ら
- エフェクトデザイナー：永吉誠ら
- プログラムディレクター：吉枝悟
- エフェクト＆カメラプログラマー：濱本泉
- キャラクター＆ムービープログラマー：石川貴章
- ムービー制作プロダクションマネージャー：松野泰三
- ムービー制作：株式会社デジタル・メディア・ラボ、株式会社シャドウエンターテインメント、株式会社ジャパンヴィステック、有限会社D3D（渡辺伸次ら）、永野裕司
- サウンドプログラマー：鈴木秀典
- 効果音：弘田佳孝、三留一純、黒田淳也ら
- 効果音デザイナー：浅梨なおこ
- プロデューサー：三原順
- キャラクターデザイナー：岩原裕二
[編集] スタッフクレジット
CAST
Koudelka Iasant
Vivianna Bateman
Edward Plankett
Michael Bradberry
James O'flahrety
Scott Larson
Charlotte
Sara Paxton
Ogden Hertman
Gavin Cariton
Bessy Hertman
Denise White
Alias
Rob Brownstein
Roger Bacon
Brian Kojac
Elein Haworth
Kim Weild
Patric Haworth
Keith Barry
GAME PRODUCTION
Movie and Event Director/Producer
Scenario Writer/Music Composer
Hiroki Kikuta
Event Planner
Noriko Shinbo
Yoshihiro Kuroiwa
Battle Planner
Takaaki Ishikawa
Yuko Sakamoto
Field Planner
Noriko Shinbo
Support Planner
Goro Ohashi
Art Director
Matsuzo Itakura
Background Designer
Hiroshi Nagano
Takamasa Ohsawa
Naoki Kojima
Atsushi Nakai
Taizo Matsuno
Ayumu Kuboya
Shiori Matsubara
Character and Motion Designer
Yoshihiro Ogawa
Creature and Motion Designer
Makoto Nagayoshi
Haruka Ohtsuka
Kiminori Okamoto
Motion Designer
Shinji Takehara
Yoshihiro Yamamoto
Takeshi Toyoda
Effect Designer
Makoto Nagayoshi
Haruka Ohtsuka
Battle Background Designer
Ayumu Kuboya
Illustrator
Minoru Saegusa
Program Director
Satoru Yoshieda
Event Programmer
Makoto Iida
Effect and Camera Programmer
Izumi Hamamoto
Field and Monster Programmer
Koji Mishima
Character and Movie Programmer
Takaaki Ishikawa
Menu Programmer
Daisuke Asai
Production Staff
Katsushi Shimoda
MOVIE PRODUCTION
Production Manager
Taizo Matsuno
Digital Media Lab.
Producer
Makoto Fukushima
Director
Izumi Obata
Production Manager
Atsushi Morita
Computer Graphic Designer
Nozomi Sonoda
Takayuki Higurashi
Kouichi Tsumori
Yukiko Isobe
Yoshimi Saito
Saori Yoshimoto
Yurika Ohashi
Takamasa Namiki
Seiya Takahama
Masatoshi Fujimoto
Shadow Entertainment
Producer
Haruhisa Shinzaki
Computer Graphic Designer
Takashi Iijima
Masahide Suwabe
Japan Vistec
Director
Hideki Tajima
Computer Graphic Designer
Nobuyuki Tajika
Hiroaki Kudo
Fumiaki Baba
Akira Hirano
Tomoko Onozuka
D3D
Shinji Watanabe
Fujitaka Tani
Ryohei Murakami
SACNOTH
Computer Graphic Designer
Hiroshi Nagano
MOTION CAPTURE
in Santa Monica Studio L.A.
IPG
Director
David Waldman
Production Manager
Paul Johnson
Script Supervisor/AD
Craig Eggertz
Sound Mixer
Keith Garcia
PA
Bradd Bamboo
Coordinator
Emilie Sennebogen
Script Translator
Christine Pilcavage
Bonnie Elliot
Future Light
Motion Capture Coordinator
Dan Michelson
Motion Capture Engineer
John Schmidt
Motion Capture Developer
Randi Stern
Motion Capture Operator
David Minton
Production Capture Assistant
Kyle Hester
Daybreak
Production Manager
Shigeru Ohtake
SACNOTH
Capture Edit
Shinji Takehara
Yoshihiro Yamamoto
Kiminori Okamoto
SOUND PRODUCTION
Sound Programmer
Hidenori Suzuki
Sound Effects
Yoshitaka Hirota
Kazumi Mitome
Junya Kuroda
Yoshimi Sato
Sound Effect Designer
Naoko Asari
MUSIC PRODUCTION
Recording
in Air studio Lyndhurst Holl London
linked with Bunkamura studio Tokyo
Recording Mixer
Geoff Foster
Recording Assistant
Ben Georciades
Ryu Kato
Technical Advisor
Atsushi Saito
Computer Operator
Takahito Yanai
Choral Coordinator
Jenny O'grady
Mixing
in Studio Vincent Tokyo
Recording Mixer
Hiroshi Tokunaga
Recording Assistant
Akio Hara
Protools Operator
Tsuyoshi Kaizawa
-Requiem-
Soprano
Catherine Bott
Percussion
Yuki Sugawara
-Dead-
Strings Arranger
Nick Ingman
Violins
Maciej Rakowski
Harriet Davies
Viola
Nick Barr
Cello
Dave Daniels
-Ubi caritas et amor-
Composer
Maurice Durufle
Chorus Arranger
Nick Ingman
Conductor
Michael Mccarthy
Boys Chorus
by The London Oratory School
Andrew Konieczny
Damian Gibbs
Edward Ross
Gerard Lee
Guillermo Lloretfarina
James Ward
Robert Crowley
Sean Conner
James Bodan
Finbar Gibbons
Colin Patne
Cormac Seachoy
Simon Valdesbarroclough
Eoin Mccarthy
Robert Bryce
Edward Boden
ADMINISTRATION
Producer
Jun Mihara
Navigator
Shoko Maruyama
Masumi Okazaki
Kaori Kayano
Sachiko Yoshitomi
Monitoring Staff
Hiroko Ito
Tomoko Ogawa
Akihiro Ichikawa
SNK
Production Staff
Satoshi Okubo
Yasushi Kabashima
PUBLISHING
SACNOTH
Publishing Staff
Hajime Tatsuta
Atsushi Kameyama
SNK
Publishing Staff
Kazushige Kitano
Takashi Kaga
Youichi Watanabe
Shoichiro Takatsu
Akio Nakamura
Daisuke Okubo
Kazuaki Matsuzato
ADVERTISEMENT
Character Designer
Yuji Iwahara
Scale Modeler
Tomiya Tsujita
SNK
Designer
Masanori Kusumoto
Hideto Kanzaki
Yumiko Kawase
Sony Music Communications
Logo Designer
Hisayo Toyoda
Isao Kobayashi
Ryuzo Nagase
COOPERATION
Instrument Support
ARGOTECHNOS 21
HOEI SANGYO
SNK Staff
Kazuhito Kohno
Yasuhiko Hamada
Norihiko Kawabata
Hideaki Hamachi
Tatsuhisa Seko
LOCATION HUNTING
in Wales
Cooperator
Hiroshi Uruma
Clark Television
Coordinator
Bernerd Clark
Kim Thesiger
Justin Mils
EXECUTIVE
SNK
Eikichi Kawasaki
Yoshihiko Kodo
Takashi Nishiyama
SACNOTH/FA
Keizo Fujimoto
Produced by
SACNOTH DIGITAL ENTERTAINMENT
Presented by
SNK
[編集] 関連商品
[編集] プロモーション用音楽CD『THE MUSIC OF KOUDELKA』
ゲームソフトの発売に際し、『THE MUSIC OF KOUDELKA』というタイトルの8センチサイズのプロモーション用音楽CDが、購入特典として数量限定で配布された。『Incantation』という曲が収録されており、作編曲は菊田裕樹。コーラスにソプラノ歌手のおおたか静流を起用している。
ただし、コンピュータゲーム本編にこの『THE MUSIC OF KOUDELKA』のBGMは使われておらず、ゲーム本編のコーラス曲はイギリス人ソプラノ歌手のキャサリン・ボット（Catherine Bott）が歌っている。
『Incantation』
- 作曲・編曲・プログラミング：菊田裕樹
- コーラス：おおたか静流
- パーカッション：菅原裕紀
- エンジニア：徳永宏
- プロダクションマネージャー：大竹茂
- レコーディングスタジオ：studio VINCENT
[編集] オリジナル・サウンドトラック
株式会社ポニーキャニオンからオリジナル・サウンドトラック盤『Koudelka Original Soundtrack（クーデルカ オリジナル・サウンドトラック）』が発売された。
発売日はゲームソフトよりも早かったが、これはゲームソフトの当初発売予定（1999年10月28日予定）より2ヶ月ほど延期されたため、発売日の逆転現象が起こったことによる。
『Koudelka Original Soundtrack（クーデルカ オリジナル・サウンドトラック）』
曲目
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『Requiem』
- コーラス：Catherine Bott
- パーカッション：菅原裕紀
『Ubi caritas et amor』
- 作曲：Maurice Durufle
- 合唱のための編曲：Nick Ingman
- 指揮：Michael Mccarthy
- 少年合唱：The London Oratory School
『Dead』
- 弦楽のための編曲：Nick Ingman
- バイオリン：Maciej Rakowski、Harriet Davies
- ビオラ：Nick Barr
- チェロ：Dave Daniels
ボーナストラック・ライブテイク版
- 編曲・ギター：秋元直也
- ドラム：石川雅春
- バス：萩原基文
- キーボード：鈴木正将
- ボーカル：田中玲美
[編集] ビジュアルガイドブック
株式会社角川書店からビジュアル本『「クーデルカ」ビジュアルガイドブック』が発売された。
本書の開発者インタビューの中で、菊田裕樹が次回作の構想を語っているが、前述の通り、続編的存在の『シャドウハーツ』に菊田が関わっていないため、それ以上の展開はない。
『「クーデルカ」ビジュアルガイドブック』
- 出版元：株式会社角川書店
- 初版：1999年12月16日発行
- 本体価格：1,200円+5%税（1,260円）
- ISBN4-04-707041-6
[編集] 漫画
1999年5月から2000年7月にかけて、株式会社角川書店の月刊漫画誌「月刊エースネクスト」に同名漫画が連載された。漫画版を描いたのは、コンピュータゲーム版のキャラクターデザインを手がけた岩原裕二本人。
物語はコンピュータゲーム版のエンディングから約1年後の後日談であり、同一キャラクターが登場する以外は、ほぼオリジナルの内容となっている。単行本全3巻。
[編集] その他
その他、攻略本や小説、ドラマCDが発売されている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- Angel's Fear（生みの親の菊田裕樹の個人ウェブサイト）
- Koudelka Director's Cut（「Angel's Fear」内にある制作資料公開および作品紹介サイト）
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