コラーッ!とんねるず
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コラーッ!とんねるずは1985年7月から1989年3月まで日本テレビ系列で放送されたテレビ番組。「コラとん」と略される事もある。
番組名にもあるようにお笑いコンビ「とんねるず」が主演する初のコント番組で、放送時間は日曜の午後5時。「オールナイトフジ」や「夕やけニャンニャン」「トライアングルブルー」などと共に、初期の彼らを代表する番組である。
1988年から放送された「とんねるずのみなさんのおかげです」等で二人が演じるコント「博士と助手」はこの番組から始まったもので、メイクやカツラも当時とは全く変わっていない(ただし石橋演じる助手はウラ声のあぶないキャラクターだった)。その他にもルパン三世やあしたのジョーなどを模した様々なキャラクターをとんねるずの二人が演じ、気に入ったものは他の番組にも登場した。また当時流行していたCMやドラマは必ずと言っていいほどパロディー化され、特にCMのパロディーは本物を忠実に演じている。演出陣には、現在映画監督として活躍中の堤幸彦も名を連ねていた。節目の回以外は他の有名人ゲストなどは一切登場せず、とんねるず以外は当時無名の劇団俳優(「町くん」(男性)、「雨宮ちゃん」(女性)、「乳ナヲミ」(鶴太郎とデュエットしていた女性)が数人登場するのみであった。
番組の内容はコントを中心に据えており、屋外による撮影(ロケ)も多々行われていた。コントの内容は視聴者の裏をかくようなものが多い反面、視聴者もすぐ展開が読めるお約束物も多かった。またとんねるずの二人がスタッフにキレるドキュメンタリー風コントも放送された。どのコントもシュールな雰囲気が漂っていた。例えば、名物コーナー「危ないタイプ」(日常で見かける「危ない人達」をテーマとした作品)等、当時の放送コードの限界に挑むような異色作も多かった。同時に、とんねるずも「思いつきで作っているので、偉い人には評判が悪い」と自著「天狗のホルマリン漬け」で述べている。
また、17:00-17:20までの枠ながら放送は17:13頃までであり、そのうち毎回、当時のアイドルのプロモーションビデオが1コーラス分ほど流れていた。このためとんねるずのファンをいらだたせたが、現在ではアイドル史の資料としての価値も持っていると思われる。
最終回では視聴率グラフを手書きでフリップにし、視聴率が悪くなってきた事を明かし笑いをとっていた。次番組は『ウッチャンナンチャンです』と口に出して発言していた。また同回で、木梨が(「とんねるずのみなさんのおかげです」が既に始まっていたことから)「同じような番組は2つも要らないだろ」とも発言していたが、上述のとおり、「おかげです」では放送困難なネタ、時事問題やごく一般的なコントを行っていたのである。
目次 |
[編集] 主なコント・キャラ
- 博士と助手
- 貴吉っつぁんがいく!
- あしたのジョー
- 3年B組金八先生
- ルパン三世
- 郷ひろみとブルースリー
- コカコーラのCM
- JR東海のCM(クリスマスエクスプレス)
- 資生堂メンズムースのCM
- 森永チョコボールのCM
- じじいとばばあ
- 「うまいっ!」の超能力少年(危ないタイプ)
- 自殺寸前の女(危ないタイプ)
- 森田くん
- 暴走族ブラックキャッツ
- 金持ちタカコVS貧乏ノリコ
- ミソピー三分クッキング (キユーピー3分クッキングのパロディ)
- みごもった(プロ野球ニュースのみのもんたのまね)
- 豊田商事の永野会長を殺したヤクザ
- 三浦和義
- メロン青年
(各コントには基本的に英題が付く)
[編集] ゲスト
[編集] 主題歌
- 銀河の交番(後に番組特別リミックスも)
- マスカレード パーティー
[編集] 関連項目
- とんねるずの子供は寝なさい!?(同局で同時期にスタートしたが、つなぎ番組だった)
[編集] 前後番組の変遷
日本テレビ系 日曜夕方5:00枠 | ||
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