シュネー・ヴァイス
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シュネー・ヴァイスは、漫画『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』に登場する架空の兵器。アクシズの試作型ニュータイプ専用モビルスーツである(型式番号:MS-09R4)。
[編集] 機体解説
本機は旧ジオン軍のモビルアーマー (MA) エルメスで実用化されたビットをモビルスーツ (MS) で運用すべく、リック・ドムをベースに大幅に改修した機体である。そもそもMAという大きな機体に搭載されていたサイコミュシステムをMSへと搭載しようとしたため、背部に接続されたサイコミュ・コントロール・ユニットだけでもMSに匹敵する巨大なものとなってしまった(それでもエルメスの1/3の大きさに小型化されてはいるが)。
ビットは機体には搭載されず、ビット・キャリアーと呼ばれる装置を母艦から射出し運用する。このビット・キャリアーもまたMS大程の巨大なもので、MS側からの指令により内部に搭載された8基のビットを射出し、オールレンジ攻撃を行う。サイコミュ・コントロール・ユニット装着時は固定武装を持たないが、バックパックを換装することでヒートサーベルの使用が可能である。
脚部は宇宙戦に特化した形状となっており、バックパックにもスラスターを有してはいるが、重いサイコミュ・コントロール・ユニットによりMSとしての運動性は従来のものを下回る。そのため、非常時(ビット使用不可等の状況)ではバックパック及びショルダーブロックを切り離すこともできる。加えて、姿勢制御スラスターの出力を向上させる(従来より120%向上)など運動性能の改善が図られたものの十分でなく、MSにサイコミュを搭載する本来の目的を達成できずにいた(このことがビットシステムの根本的な見直しであるファンネルの開発に繋がっていったとも考えられる)。
なお、本機のテストパイロットは後のアクシズの実質的指導者ハマーン・カーンが務めていた。
[編集] 劇中での活躍
作品上ではバックパックを外した状況でジムコマンド(アムロ・レイの射撃回避運動がプログラム化されインプットされていた改造型)との戦闘シーンがある。この際はスクランブル発進により武装はヒートサーベルだけであり、その性能を十分に発揮できる状況ではなかった。結果的に辛くも勝利は収めたものの直後の2機のジムとの戦闘においては数的不利もありハマーンは捕虜となってしまう。
ここで注目されるのは、ジムにインプットされていたのはライフルの回避行動パターンのみであったという点である。つまり射撃戦ではアムロ・レイと戦っていることとほぼ同義(回避行動についてのみ)であるが、接近戦においては一兵士のジムと闘っていることとなんら変わらないということになる(この時闘ったジムのパイロットは連邦兵士の会話からそれなりの技量を有していたように推察できるが)。
MS戦において勝敗を決する大きな要素はMSの性能とパイロットの操縦技術である。そして操縦技術においてはこの時点で既にハマーンはかなりのものを有していたと考えてよい。その証拠としてハマーンはシミュレーションではビット無しで旧来のジム20機を被弾数0、発射弾命中率92%、所要時間5分7秒にて撃破、実戦初陣においてはビットを駆使してシーンとして確認できるだけでも9機のジムを撃破しており、苦戦の主な要因はやはりシュネーヴァイスの性能にあると考えられる。
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