機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像
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機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像 |
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漫画 | |
作者 | 北爪宏幸 |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | ガンダムエース |
発表期間 | 2001年6月 - 連載中 |
巻数 | 既刊8巻 |
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『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』(きどうせんしガンダム Char's Deleted Affair わかきすいせいのしょうぞう)は、北爪宏幸作の漫画作品。ガンダムシリーズ専門漫画雑誌「ガンダムエース」で2001年の創刊号から途中休載をはさみながら連載されている(2006年8月時点)。
目次 |
[編集] 作品解説
後にクワトロ・バジーナとしてエゥーゴに身を投じる事になるシャアの一年戦争終結からグリプス戦役までの空白の7年間を、主にハマーン・カーンとの関係に主軸を置いて描いた作品。0083、Z、ZZの登場キャラクター・MSも一部登場しており、時間軸のつながりを感じさせる構成となっている。
『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムΖΖ』『逆襲のシャア』に作画・キャラクターデザインで関わった著者の作品であり、安彦良和の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』と並ぶ「ガンダムエース」誌の看板作品である。
著者は当初『機動戦士Ζガンダム』の漫画化を依頼されたが、それならば空白時期を自分の解釈で書いてみたいとしてこの作品が誕生することとなった。ハマーン・カーン役の榊原良子も本作を評価しており、劇場版『機動戦士Ζガンダム』のキャラクター作りに役立ったという。
なお本作は劇場版『ガンダムⅢ』から繋がる形で描かれており(『Ζガンダム』が劇場版ファーストを正史としている為)、冒頭で(TV版では劇中で戦死した)マ・クベの死が描かれている事からもそれが伺える。
[編集] あらすじ
ア・バオア・クーでキシリアを射殺してザビ家への復讐を果たしたシャアは、亡きララァの思念の導きによってゼナ、ミネバ母子の脱出行に同行、小惑星アクシズへと向かう。そこでアクシズの指導者マハラジャ・カーンと、その娘でニュータイプの資質を持つ少女ハマーンと出会う。
一方、アクシズ内ではマハラジャら穏健派とエンツォ率いる武闘派との派閥抗争が激化、マハラジャを支持するシャアとエンツォに祭り上げられたハマーンとの間に亀裂が生じていく。やがてジオン共和国に出向くことになるシャアだがその最中、指導者のマハラジャが倒れ…。
[編集] 主要キャラクター
[編集] アクシズ
- シャア・アズナブル大佐
- ザビ家への復讐を果たし、生きがいを失ってしまった彼は一年戦争の疲れを癒すべくジオン公国の最後の砦小惑星基地アクシズへ。父の思想に理解を示しザビ家の独裁制を否定するマハラジャの思想に共鳴し、その力になろうとする。
- ハマーン・カーン
- 後のアクシズ摂政。作品時点ではまだシャアにあこがれる一人の少女だが、後のカリスマ指導者となる素質の片鱗も見られる。15歳の誕生日を境にエンツォの策略でミネバの世話係になる。容姿・性格共に今まで知られていたハマーンの姿とは全く異なるため、多くの読者に衝撃を与えた。また一部の読者からはロリハマーンともはにゃ~ん・か~んとも呼ばれる。
- ナタリー・ビアンキ中尉
- オリジナルキャラクター。コンピューター技術者として優秀な19歳の女性戦術士官。ハマーンとは年齢も近いこともありプライベートでも姉の様に接し、ハマーンも彼女を慕っている。またシャアとも仕事上親しく、その親密ぶりがハマーンを時に感情的にさせる原因の一つになっている。連邦の捕虜によるハッキング事件が発生した際には、不在だった技術大尉の代わりに連邦のハッカーと熾烈な攻防を繰り広げており、その後到着した技術大尉から「いてくれてよかった」といった趣旨の評価をされている。エンツォ大佐からシャアを自分の派閥に鞍替えさせるよう圧力をかけられ苦悩している。
- マハラジャ・カーン提督
- 『機動戦士Ζガンダム』で設定上存在した人物。ハマーンの父。アクシズの最高責任者だが、アクシズ内の派閥抗争を抑えるため思い切った動きが取れない状態。穏健派として、武力闘争以外の方法でスペースノイドの自治権を勝ち取る道を模索し、シャアに協力するが心労で倒れてしまう。
- エンツォ・ベルリーニ大佐
- オリジナルキャラクター。マハラジャの補佐官。戦争継続による独立獲得を求める急進派のリーダーで、裏で様々な策謀を繰り広げる。人物としての器はかなり小さいのだが、独立志向の強いアクシズで彼に共鳴する者は多い。
- ファビアン・フリシュクネヒト少尉
- オリジナルキャラクター。エンツォ派。エンツォの密命を受け、シャアらと共にインゴルシュタットに乗り込むが、シャアにはエンツォ派と感づかれている。ケンプファーを駆る。愛称はファビイ。
[編集] 地球連邦
- ジャミトフ・ハイマン
- 一年戦争後の地球連邦軍における急進派の頭目として様々な面で暗躍している。ジオン残党狩りを名目に上司のジーン・コリニーへティターンズの創設を進言する。
- グリーン・ワイアット
- ジャミトフと同じく連邦軍の急進派だが、彼には無能扱いされるなどライバル関係にある。ベン・ウッダーやライラ・ミラ・ライラの指揮する部隊でジオンの秘密基地を襲う。
[編集] その他
- ララァ・スン
- 既に死亡しているが、残留思念となってシャアを導く。ハマーンの純粋さが悪意を持つ者に利用される危険を警告する。
- マ・クベ
- 第一話に登場。シャアと共にゼナ・ミネバ母子脱出を先導してギャンで出撃するが、連邦艦艇の砲撃で戦死。
[編集] 主な登場機体
[編集] アクシズ
- MS-06 ザクII(改)
- MS-09R リック・ドム(改)
- MS-09R4 (MS-09RN) シュネー・ヴァイス
- YMS-14 ゲルググ(改)
- ゼロ・ジ・アール
- ガザ試作型
- MSN-02 パーフェクト・ジオング(3号機)
- MS-09F ドム・フュンフ
- MS-18E ケンプファー
[編集] 地球連邦軍
- RGM-79GS ジム・コマンド(改)
- RGM-79SP ジム・スナイパーII
- RGC-83 ジムキャノンII
[編集] アクシズのハマーンさん
『アクシズのハマーンさん』は、「月刊ガンダムエース」に連載されていた井上行広作のギャグ漫画である。内容は『若き彗星の肖像』のパロディであり、主人公のハマーンを中心としたドタバタがアクシズで繰り広げられている。2006年7月号で連載を終了したが、増刊号で新作が断続的に掲載されている。友人・田丸浩史のアシスタント経験からか、田丸の作品に酷似している。
[編集] 関連項目
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