スティーヴ・ハケット
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スティーヴ・ハケット(Steve Hackett 本名:Stephen Richard Hackett 1950年2月12日 -)は、イギリス、ロンドン出身のギタリスト。
1970年、クワイエット・ワールド(Quiet World)でデビュー。その直後、アンソニー・フィリップスに替わってジェネシスに加入。同バンドのサード・アルバム(Nursery Cryme 1971年)から1977年のライヴ・アルバム(Seconds Out)まで参加し、以降は主にソロ・アーティストとして活動している。ソロ活動では実弟であるジョン・ハケット(フルート奏者)との共演も多い。
その他、1986年にスティーヴ・ハウと結成したGTRや、1996年にロンドン・フィル・オーケストラやビル・ブラッフォードらと共演し、ジェネシスの音楽を再構築したアルバム(Genesis Revisited)を制作したのをきっかけに、ジョン・ウェットン、イアン・マクドナルド、チェスター・トンプソンらとバンドを組み、ジェネシス、キング・クリムゾンの音楽を再現したライヴ・ツアーを行った事などが、目立った活動として知られている。
アグレッシヴでトリッキーなプレイ、サステインを効かせた、俗に言う「泣き」のフレージングなどが、特徴としてよく挙げられる。また、トレモロ奏法なども駆使した本格的なクラシック・ギター演奏も、彼の音楽の大きな部分を占める。そしてあまり披露しないがブルースにも造詣が深く、ブルースハープも得意としている。
タッピング奏法の発明者とも言われている。ジェネシスに初参加した作品中の数曲で、既に右手(彼の場合、正確にはピック)でギターのフレット上で弦を押さえ、高速アルペジオを演奏している。これは一般的にオリジネーターとされているエドワード・ヴァン・ヘイレンが現れるよりもずっと前に記録された音である。
[編集] ディスコグラフィ
- クワイエット・ワールド
- The Road(1970年)
- ジェネシス
- (脱退後のリリース作品)
- ソロ
- Voyage Of The Acolyte(1975年)
- Please Don't Touch(1978年)
- Spectral Mornings(1979年)
- Defector(1980年)
- Cured(1981年)
- Highly Strung(1982年)
- Bay Of Kings(1983年)
- Till We Have Faces(1984年)
- Momentum(1988年)
- Time Lapse(1991年、ライブ)
- The Unauthorized Biography(1992年、ベスト盤)
- Guitar Noir(1993年)
- Blues With A Feeling(1995年)
- There Are Many Sides To The Night(1995年)
- A Midsummer Night's Dream(1997年)
- Genesis Revisited(1996年)
- The Tokyo Tapes(1998年、未発表曲二曲を含むライブ盤)
- Darktown(1999年)
- Sketches Of Satie(2000年、実弟ジョン・ハケットとの共作)
- Feedback '86(2000年)
- Live Archive 70's 80's 90's(2001年、ライブ)
- Live Archive 70's Newcastle(2001年、ライブ)
- Genesis Files(2002年、Genesis Revisited全曲を含む編集盤)
- Somewhere In South America(2002年、ライブ)
- Live Archive NEARfest(2003年、ライブ)
- Hungarian Horizons(2003年、ライブ)
- To Watch The Storms(2003年)
- Live Archive '03(2004年、ライブ)
- Live Archive '04(2004年、ライブ)
- Live Archive '05(2005年、ライブ)
- Metamorpheus(2005年)
- Wild Orchids(2006年)
[編集] 外部リンク
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