セレナーデ第7番 (モーツァルト)
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セレナード第7番ニ長調K.250(248b)は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが1776年に作曲した管弦楽用のセレナード。『ハフナー』という愛称を持ち、『ハフナー・セレナード』とも呼ばれる。
ザルツブルクの富豪ハフナー家の結婚式の前夜祭のために作曲が依頼され、1776年7月21日に初演された。この曲を演奏する音楽家たちの入退場のために、行進曲K.249も同時に作曲された。
モーツァルトは1782年にハフナー家のためのセレナードをもう1曲作曲し、それを1783年に交響曲第35番『ハフナー』に転用した。
[編集] 楽器編成と曲の構成
楽器編成:フルート2、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、コントラバス(チェロはないが、実際の演奏ではコントラバスと同じ楽譜を弾く)
セレナード第10、11、12番のような管楽器用のセレナードではなく、第9番「ポストホルン」と同じくオーケストラ用の曲である。
- 第1楽章 アレグロ・マエストーソ ニ長調 4/4拍子 ― アレグロ・モルト 2/2拍子
- 第2楽章 アンダンテ ト長調 3/4拍子
- 第3楽章 メヌエット ト短調 3/4拍子
- 第4楽章 ロンド、アレグロ ト長調 2/4拍子
- 第5楽章 メヌエット・ガランテ ニ長調 3/4拍子
- 第6楽章 アンダンテ イ長調 2/4拍子
- 第7楽章 メヌエット ニ長調 3/4拍子
- 第8楽章 アダージョ ニ長調 4/4拍子 ― アレグロ・アッサイ 3/8拍子
第2楽章から第4楽章までは、独奏ヴァイオリンが活躍し、ヴァイオリン協奏曲の性格も持つ。
[編集] 第4楽章の編曲
第4楽章はクライスラーがヴァイオリンとピアノのための楽曲に編曲したことで有名である。スズキ・メソードのヴァイオリン科では研究科Aの卒業曲となっている。
[編集] 参考文献
- 『作曲家別名曲解説ライブラリー14 モーツァルトI』音楽之友社、1993年