トヨタ・カローラランクス
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トヨタ・カローラランクス/アレックス | |
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カローラランクス(後期型、2004/4 - 2006/10) | |
アレックス(中期型、2002/9 - 2004/4) | |
製造期間 | 2001年1月 - 2006年10月 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
エンジン | 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC 105ps/14.1kgm 1NZ-FE型 1.5L 直4 DOHC 110ps/14.6kgm 2ZZ-GE型 1.8L 直4 DOHC 190ps/18.4kgm |
トランスミッション | 4速AT、6速MT |
駆動方式 | FF、4WD |
全長 | 4175mm |
全幅 | 1695mm |
全高 | 1470mm |
ホイールベース | 2600mm |
車両重量 | 1070kg - 1190kg |
乗車定員 | 5人 |
先代 | トヨタ・カローラFX トヨタ・スプリンター(事実上) |
後継 | トヨタ・オーリス |
車台を共有 する車種 |
9代目トヨタ・カローラ |
同クラスの車種 | 初代日産・ティーダ 初代マツダ・アクセラ 7代目ホンダ・シビック 初代スズキ・エリオ |
カローラ・ランクス (COROLLA RUNX) は、トヨタ自動車で製造されていた自動車である。
尚、当項目では姉妹車のアレックスについても述べる事にする。
目次 |
[編集] 概要
カローラのハッチバックモデルとして2001年1月24日発表。事実上、かつてのカローラFXの後継車種である。
国内向けは5ドアモデルのみであるが、欧州市場向けには3ドアモデルも用意され、フロント周りのデザインも日本向けとは異なるデザインであった。2002年9月19日のマイナーチェンジで国内向けも同様のデザインとなる。
エンジンは1500ccの高効率型ツインカム1NZ-FE型、および1800ccスポーツツインカムの2ZZ-GE型が用意され、1800ccホットハッチモデルには6速MTも用意される。2002年のマイナーチェンジで1800ccの1ZZ-FE型エンジン搭載モデルも追加された。
2004年4月27日に2度目のマイナーチェンジを敢行し、初代ヴィッツ後期モデルを彷彿とする涙滴型ヘッドライトユニットを採用した。なお、2004年の広告キャラクターは柴咲コウが、2005年の広告キャラクターは木村拓哉が起用された。
2006年10月には後継車のトヨタ・オーリスが誕生し、モデル廃止となる。
さらに南アフリカで従来AE91系カローラFXのノックダウン生産でTAZZの名で生産し続けられたが、2006年ついにFMCされ、後期型ベースで「ランクス」の名称で現地生産が始まった。
[編集] グレード
グレードは基本的に3種類である。カッコ内はアレックスでのグレード名。
- X (XS150) 型式名 DBA-NZE121
- 1NZ-FE型エンジン(1500cc)を搭載。4ATミッション。前輪駆動と四輪駆動があり、4WDモデルの型式名はCBA-NZE124である。もっとも販売実績をあげたグレードで、トヨタも販売に力をいれ、様々なバリエーションを販売した。G EDITION(同名)には、ベージュ内装・木目調パネル・オートエアコン・リヤスポイラー・ラジオレス4スピーカーなどを、AEROTOURER (S EDITION)にはG EDITIONの装備に加え(ベージュ内装・木目調パネルは除く)、フロントスポイラー・サイドスポイラーなどがそれぞれ装備された。
- S (XS180) 型式名 CBA-ZZE122
- 1ZZ-FE型エンジン(1800cc)を搭載。4ATミッション。前輪駆動と四輪駆動があり、四輪駆動モデルの型式名はCBA-ZZE124であった。ATミッションはXと差別化を計り、ゲート式のSuper ECTミッションとなっている。
- Z (RS180) 型式名 TA-ZZE123
- 2ZZ-GE型エンジン(1800cc)を搭載。ランクスの中で唯一、6MTミッションの設定があった。ランクスの中で最もスポーティーな設定で、後期型では他のグレードとは違い、サスペンションやブレーキの設定を変えるなど、走行性を強調し、モデル廃止となったトヨタ・カローラレビンユーザーの受け皿という位置づけであった。初代レビンはカローラにセリカのエンジンを載せたものだが、このグレードのエンジンもセリカと同じものであり、ランクスにのみTRDでチューンしたTRD Sports Mというカスタマイズカーが販売されていた。
[編集] 取り扱いディーラー
[編集] アレックス
同社のアレックスは、カローラランクスの別販売店(ネッツトヨタ店)向けの姉妹車種である。カローラランクスとの違いは、グレード名、フロントグリルのデザイン、ドアアウターハンドル(中期型まで)およびサイドウィンドーモールがメッキ化されている点など極めて些細である。CMでは、おすぎとピーコがナレーションを担当した。かつてのスプリンターの実質的な後継車種という位置付けとなっている。
オーリスの登場で、ランクス同様に一代限りでブランドが廃止された。