日産・ティーダ
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日産・ティーダ | |
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ティーダ(フロント) | |
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ティーダAxis(リア) | |
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製造期間 | 2004年- |
ボディタイプ | 5ドア ハッチバック |
エンジン | HR15DE 1.5L 直4 109ps MR18DE 1.8L 直4 128ps |
トランスミッション | 4速AT (E-ATx) CVT |
サスペンション | フロント:独立懸架ストラット式 リア:トーションビーム式 |
駆動方式 | FF / 4WD (e-4WD) |
全長 | 4205mm |
全幅 | 1695mm |
全高 | 1535mm (2WD) 1540mm (4WD) |
ホイールベース | 2600mm |
車両重量 | 1110-1180kg (2WD) 1200-1240 kg (4WD) |
乗車定員 | 5人 |
先代 | サニー パルサー |
姉妹車/OEM | ティーダラティオ |
車台を共有 する車種 |
Bプラットフォーム |
同クラスの車種 | トヨタ・オーリス マツダ・アクセラ プジョー・307style |
ティーダ (TIIDA) は、日産自動車の5ドアハッチバック型乗用車。
目次 |
[編集] モデル概要
ティーダは同車の販売開始によって生産を終了した、日産伝統の大衆車サニーの事実上の後継モデル。また、2000年8月にパルサーセリエの生産を終了して以来、日産から同クラスのハッチバックが消えていたこともあり、同車の後継も兼ねる。ティーダという名が英語のTIDEを語源とするというだけでなく、沖縄方言で太陽の意を表す“てぃーだ”から来ているということも、それを暗示している。
当初はアジア戦略車と位置付けられていたが、2006年にはメキシコのアグアスカリエンテス工場でも生産を開始して、「ヴァーサ」(Versa, 米国・カナダ向け。メキシコ向けは日本と同じティーダ)の名称で北米サブコンパクト市場に投入される。さらにはメキシコから欧州市場への輸出も計画されている。
姉妹車にセダンの日産・ティーダラティオがあるが、海外名は区別せず、単に「ティーダ・セダン」「ティーダ・ハッチバック」と呼ばれる。モデル名が「ヴァーサ」となる米国でも同様に「ヴァーサ・セダン」「ヴァーサ・ハッチバック」となっている。また中国では、漢字表記のときのみに際し同音異字を用いている。
[編集] 機構・メカニズム
シャシー(プラットフォーム)は、日産の事実上の親会社で、アライアンス関係を結んでいるルノーと共同開発し、すでにマーチやルノー・モデュスなどで使用されているアライアンス・Bプラットフォームの中でも、特にキューブキュービックのものをベースに開発されている。
ボディサイズは、全長4205mm、全幅1695mm、全高1535mm(4WDモデルは1540mm)、ホイールベース2600mmと、近年このクラスのモデルが大型化して3ナンバーボディを採用することが多い中、5ナンバーサイズを堅持している。
エンジンは低中速トルク・燃費性能・環境性能を、従来のQG型から大幅に向上させたという、新開発のHR15DE型直列4気筒1.5Lエンジンを搭載。2005年初頭には同じく新開発のMR18DE型直列4気筒1.8Lエンジンを追加した。
トランスミッションは4速AT(E-ATx)と伝達効率を向上させた新開発CVT(エクストロニックCVT)を用意。ただしe-4WDシステム(トランスファー、プロペラシャフトを用いず、電気モーターによって後輪を駆動する)搭載車には4速ATのみしか用意されない。これはCVTとe-4WDがうまく合わなかったためとされる。
[編集] スタイリング
内外装は、日産がティーダに掲げる“SHIFT_ compact quality”のコンセプト通り、従来の小型車のレベルを超えた高い質感を実現している。
エクステリアは、一部でルノーのモデル(メガーヌなど)との類似性を指摘されている(両社は提携関係にあるのだから、似ていてもおかしくはない)が、質感は高く、リアコンビネーションランプは同社のモデル、フェアレディZにも似たスタイリッシュなデザインを採用している。
インテリアは、すでに高い質感とデザインで好評を得ている同社のモデル、ティアナを手がけたスタッフによるもので、ダッシュボードにはアルミをあしらい、シートもティアナと同等の余裕あるサイズのものを採用し、オプションでクロスレザー仕様にすることもでき、全体として高い質感を実現している。
[編集] 歴史
[編集] C11型 (2004年-)
- 2003年10月 - 第37回東京モーターショーにコンセプトカー「シーノート(C-NOTE)」を出展。
- 2004年6月 - 北京モーターショーに「シーノート(C-NOTE)」を出展。
- 2004年9月30日 - ティーダ発売。オーテックジャパンによる特別仕様車「アクシス」を設定。
- 2004年10月29日 - セダンバージョンである、ティーダラティオ(SC11型)が追加
- 2005年1月 - 新開発のMR18DE型直列4気筒1.8リットルモデルを追加。
- 2005年4月 - 上海で中国向け「ティーダ ハッチバック」(中国名:騏達)を披露。
- 2005年12月 - 一部改良。15Mにフォグランプと本革ステアリングが標準装備される。
- 2006年6月 - 台湾、タイ王国で相次いで発売開始。
- 2006年12月 - 一部改良。環境性能が改良され、燃費が向上する。メーカーオプションにHDDナビが設定される。
[編集] エンジン
型式 | HR15DE | MR18DE |
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種類・シリンダー数 | DOHC・直列4気筒 | |
シリンダー 内径×行程 mm | 78.0×78.4 | 84.0×81.1 |
総排気量 L | 1.498 | 1.797 |
圧縮比 | 10.5 | 9.9 |
最高出力 kW (PS) /rpm | 80 (109) /6000 | 94 (128) /5200 |
最高トルク N・m (kgm) /rpm | 148 (15.1) /4400 | 176 (17.9) /4800 |
燃料供給装置 | ニッサンEGI (ECCS) 電子制御燃料噴射装置 | |
使用燃料・タンク容量 L | 無鉛レギュラーガソリン・45 | 無鉛レギュラーガソリン・52 |
搭載時期 | 2003年10月 - | 2003年10月 - |
[編集] バリエーションモデル
[編集] CMソング
- 初期はザ・ゾンビーズ(The Zombies)の「Time Of The Season」(ふたりのシーズン)が使用されていた。
- 2006年よりビル・ウィザーズ(Bill Withers)の「Use Me」を起用している。
[編集] キャッチコピー
キャッチコピーは、「Compact meets Luxury. -コンパクトがはじめて出会う上質。」
シフトコンセプトは、「SHIFT_compact quality コンパクトの質をシフトする。」