トヨタ・bB
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bB(ビービー)とは、トヨタ自動車で生産されている小型トールワゴン型自動車。初代はヴィッツ、2代目はパッソ(ダイハツ・ブーン)をベースにしている。
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[編集] 歴史
[編集] 初代(2000年~2005年)
2000年2月、初代bB発売。この頃ミニバンブームを作り上げた、S-MXに対抗すべく発売。S-MXの車体を小さくしたようにも見える。ベースは初代ヴィッツ。エンジンは1300ccと1500ccの2種類。スタイルはボックス型で、20歳代の男性をターゲットにした車種だが、年齢や性別を問わず幅広い層から支持を受け、折からのミニバンブームと相まって若者を中心にヒット車になった。
2001年6月、ピックアップタイプのオープンデッキが登場。ナンバープレートは4ナンバーではなく、5ナンバー(乗用車)登録だった。しかしオープンデッキタイプは「キワモノ」扱いされて販売は伸びず、2003年4月、マイナーチェンジとともに製造終了。
2003年4月、マイナーチェンジ。前後バンパーをサイオンxBと同等の物となり、アルミホイールとリアナンバープレートの位置が変更された。
2003年、北米でサイオンブランドの立ち上げとともに、"xB"の車名で販売される。日本国内にはない5速マニュアルミッションも用意される。
[編集] 2代目(2005年~)
2005年の東京モーターショーで次期モデルが発表され、2005年12月26日にフルモデルチェンジされた。
エクステリアデザインは、初代では「箱」を強調していたが、2代目はクライスラーのPTクルーザーのような、古典的なアメリカ車風のデザインとなっている。フロントグリルにはネッツ店専売車種向けの「N」をかたどったエンブレムが付けられている。なお、リアコンビネーションランプは、以前販売されていたWiLL VSによく似た形状となっている。ベースはパッソ(ブーン)となるが、ホイールベースの延長などによって居住性を高めている。また2代目はベース車同様、ダイハツ工業で生産される。
快適装備面では、特にオーディオ関連の装備を充実させており、最上級グレードではコンパクトカーとしては異例の9スピーカーやステレオミニプラグを備え、iPodなどのポータブル機器を接続することも可能。停車時にフロントのシートを沈み込ませることにより、外からの視線を遮り、快適な姿勢で寛ぐことのできる「マッタリモード機能付フロントシート」を採用している。
エンジンは1300cc車にはダイハツ製K3-VE型、1500cc車には新開発のダイハツ製3SZ-VE型エンジンが搭載されている。共に4気筒DOHC16バルブ。
駆動形式はFF(1300cc、1500cc)および4WD(1300ccのみ)。ミッションはすべて4速オートマチック。
ダイハツブランドでは、「クー」(COO)の名称で2006年5月8日発売。外装はおとなしめなデザインとなり、装備も実用性を重視し、bBとの大幅な差別化を図っている。
対して北米市場向けのサイオンxBは、次期カローラ用のプラットフォームを流用したコンセプトモデル・サイオンt2Bを元に全面改良され、日本市場向けのbBと袂を分かつことになる。この北米市場向けモデルは、反響次第では日本でも発売される可能性があり、現在のところ同社が販売していたOpaの後継車種或いは次期スパシオとして投入されるのではないかという説が有力であるが、今のところトヨタ側からの正式なアナウンスはない。
当初はファンカーゴと統合され、bBの車名は消滅する予定であり、この車種もbBとして発売される予定は無かったが、結局はそれぞれフルモデルチェンジを果たした。(ファンカーゴはラクティスに車名変更した)
発売から1ヶ月間で月販目標台数5,000台の約2.5倍にあたる約12,500台を受注。初代に引き続き、若年層のみならず幅広い年齢層から好評を得た。
センターメーターを採用している。
[編集] 車名の由来
black Boxの頭文字から命名された。 なぜ小文字と大文字?という疑問だが、それは実際車体が黒いわけではないためなのと、子供も大人も楽しむという意味があるためである。
[編集] その他
bBは当初からカスタマイズされることを想定していたため多くのメーカーからbB用のエアロパーツがラインナップされ、様々な形にカスタムされている。最近では初代モデルをベースになんと全長をストレッチしてリムジン仕様に改造されたモデルまで出現し注目を集めている。ちなみにリムジン仕様は沖縄県のとある宿泊施設で宿泊客送迎用に使われているものが有名である。
[編集] CM
[編集] 初代
[編集] キャッチコピー
- 「Get Imagination!」(前期・前半)
- 「Make Wonder」(前期・後半)
- 「ユニークしてる?」(後期)
[編集] CMソング
- CMオリジナル曲(前期・後期)
[編集] 2代目
[編集] キャッチコピー
- 「トヨタのMUSIC PLAYER」
- 「Everybody needs music」
[編集] CMソング
- 「BATTLE FUNKASTIC」- HOTEI vs RIP SLYME
別バージョンとして「FUNKASTIC BATTLE」(RIP SLYME vs HOTEI名義)も存在する。 - 「アイコトバはア・ブラ・カダ・ブラ」 - 米米CLUB vs HOME MADE 家族/HOME MADE 家族 vs 米米CLUB
- 「We Are Music!」 - 米米CLUB
- 「EVERYBODY NEEDS MUSIC」 - HOME MADE 家族