ドラえもんの道具 (の)
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ドラえもんの道具 (の)では、藤子・F・不二雄の漫画およびアニメ『ドラえもん』に登場するキャラクターであるドラえもんが、腹部の4次元ポケットから出す道具(ひみつ道具)のうち、読みが「の」で始まるものを列挙する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] ノーリツチャッチャカ錠
ノーリツチャッチャカ錠( - じょう)は、『百丈島の原寸大プラモ』(てんとう虫コミックス28巻収録)に登場する。
飲むと、知能・運動能力・反射力などのあらゆる能率が上がり、迅速に物事を処理することができる。
大山版アニメ『プラモ化大作戦』(『百丈島の原寸大プラモ』のアニメ化)では、「のうりつチャカチャカあめ」という同様の道具が登場した。こちらは錠剤ではなく、ドロップ缶に入ったあめ玉。
[編集] 能力カセット
能力カセット(のうりょく -)は、『のび太もたまには考える』(てんとう虫コミックス34巻収録)に登場する。
カセットテープ状の道具で、マラソン選手、数学者、野球選手、奇術士、歌手、強い人、考える人など様々なタイトルのものがある。これを人の腹に差し込むと、それぞれに応じた能力が身につく。1時間テープなので、効果は1時間持続する。
[編集] のぞき穴ボード
のぞき穴ボード(- あな -)は、『のぞき穴ボード』(てんとう虫コミックス29巻収録)に登場する。
好きな場所への覗き穴を自由に作る機械。板を縦に立てたような形で、場所の名前を言いながら板に指で穴をあけると、その穴がその場所につながる覗き穴となる。先方を自在に覗くことができるものの、逆に向こう側からこちらを覗かれる危険性も伴っている。覗くだけではなく、板を力づくで無理矢理ぶち破れば、反対側へ出ることもできる。
[編集] のぞみ実現機
のぞみ実現機(- じつげんき)は、『やりすぎ! のぞみ実現機』(てんとう虫コミックス42巻収録)に登場する。
その名の通り、望みを言うとどんなことでも実現できる機械。効き目の具合は機械についているメーターで調節できるが、調節具合はドラえもんでも難しい。のび太がこの機械でジャイアンをひどい目に合わせようとしたところ、危うくジャイアンが交通事故に遭うところだった。また、のび太が明日のテストを受けないで済むようにした場合には、マグニチュード9の大地震が東京を襲う事になってしまった(タイムテレビでそれを知った後、最も軽い形に再調節し、「寝坊して受けられなかった」という形になった)。
[編集] ノゾミルじゅう
ノゾミルじゅうは、『ノゾミルじゅう』(カラーコミックス2巻、カラー作品集4巻収録)に登場する。
人の望みを見ることのできる銃。人に向けて撃つと、弾丸ではなく風船玉のようなものがフワフワ飛び出して相手のもとではじけ、その人の望んでいる物が映像となって浮かび上がる。
[編集] ノビール水道管
ノビール水道管(- すいどうかん)は、映画作品『のび太の日本誕生』、『のび太のドラビアンナイト』に登場する。
これを地面に刺すと、自動的に伸びて地下水脈を探り当て、蛇口をひねるだけで地下水が出てくる。つまりどこにでも水道がひける。
同様の道具に、同じ原理で天然ガスを引き込む「ノビールガス管」、汚水を処理する「ノビール下水管」があり、原始世界での住居作りのために使用された。
[編集] ノビールハンド
ノビールハンドは、映画作品『のび太とアニマル惑星』に登場する。
マジックハンドのように遠くのものを捕える道具。棒の先端に手がついており、スイッチを入れると棒がどこまでも伸び、標的物をつかみとる。
[編集] のびちぢみスコープ
のびちぢみスコープ)は、『のびちぢみスコープ』(『小学一年生』1975年12月号掲載)に登場する。
このスコープで物を見ながら、スコープを筒を右に回すとその物が細く軽く、左に回すと太く重たくなる。
[編集] 乗り物アクセサリー
乗り物アクセサリー(のりものアクセサリー)は、『乗り物アクセサリー』(カラーコミックス2巻、藤子不二雄ランド25巻、カラー作品集4巻収録)に登場する。
様々な乗り物の能力を人間が発揮できる以下の3つの道具が、セットとして箱に入っている(個々の名称は不明)。
- ジェット機のような一対の翼。両腕につけることで高速で空を飛べる。但し、運動神経の鈍い者だとコントロールが難しい。
- 戦車のキャタピラのような道具。両足を入れることで、斜面でも垂直な壁でも自在に走ることができる。
- 潜水艦のようなヘルメット。かぶると、水中を自由に動き回ることができる。
[編集] 乗りものぐつ
乗りものぐつ(のりものぐつ)は、『乗りものぐつでドライブ』(てんとう虫コミックス39巻収録)に登場する。
1mほどのある大きな靴で、一つの靴に両方の足を入れる。ボタン操作により、自動車、ジェット機、ヘリコプター、モーターボート、潜水艦など様々な形に変形し、陸海空を自在に走ることができる。潜水艦の場合には水中にそのまま沈んでいってしまう事から、事前に酸素ボンベなどの装備をしておく事が必要だと思われる。
[編集] 乗り物ボール
乗り物ボール(のりものボール)は、『ボールに乗って』(てんとう虫コミックス14巻収録)に登場する。
直径2~3mほどの大きなボールで、座席が2つ設けられている。乗り込んでバットでこのボールを叩くと空を飛び、叩けば叩くほど速く飛ぶ。但し、叩くのをやめると墜落してしまう。
『ドラえもん大事典』(てんとう虫コミックス11巻収録)では名前が『ビッグボール』となっていた。
余談ながら、本エピソードは2ページしかなく、てんとう虫コミックス収録話の中では最短である。
[編集] のろいのカメラ
のろいのカメラは、『のろいのカメラ』(てんとう虫コミックス4巻)という回に登場する。
カメラの一種で、このカメラを使って人を撮影すると、撮影された人の人形が出てくる。この人形に痛みを与える(たとえば殴ったり突付いたりして)と、その痛みは撮影された人に伝わる。もちろん撮影された人は人形の存在に気が付かなければ、人形の仕業だと言う事も分からない。なお、この人形がばらばらにされたり、燃やされたりすると、撮影された人は本当にばらばらになったり、燃えたりする。そのため当初ドラえもんが使用をためらった経緯がある。撮影する際は手に雷が落ちたような感触がある(撮影者以外には分からない)。
後にSF短編『丑の刻禍冥羅』において、似た性能を持つカメラが登場している(違いは人形ではなく写真が出る所)。