ドラえもんの道具 (ぬ-ね)
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ドラえもんの道具 (ぬ-ね) では、藤子・F・不二雄の漫画およびアニメ『ドラえもん』に登場するキャラクターであるドラえもんが、腹部の4次元ポケットから出す道具(ひみつ道具)のうち、読みが「ぬ」で始まるものから「ね」で始まるものまでを列挙する。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ぬいぐるみオーブン
ぬいぐるみオーブンは、『なんでもぬいぐるみに』(てんとう虫コミックス35巻収録)に登場する。
「ぬいぐるみコートとつめもの」との併用により、どんなぬいぐるみでも作ることのできる機械。使用方法は以下の通り。
- 消火器のような「ぬいぐるみコート」から、ぬいぐるみにしたい物めがけて薬剤を噴出する。
- すぐに乾燥し、コートが固まってぬいぐるみの型が出来上がるので、中のものを抜き去る。
- つめもの(瓶入りの丸薬のようなもの)を数粒入れる。
- オーブンに入れ、大きさを指定すると、やがてできあがり。自動的にぬいぐるみらしい可愛いデザインとなって完成する。
[編集] ぬいぐるみカメラとクルーム
ぬいぐるみカメラとクルームは、『ぬいぐるみカメラとクルーム』(「小学三年生」1985年2月号に掲載)に登場する。
どんなぬいぐるみ(着ぐるみ)でも作ることのできる道具。ぬいぐるみ対象を撮影する「ぬいぐるみカメラ」と、チューブ入りの薬剤「クルーム」で構成される。ぬいぐるみにしたい物(写真でも良い)をぬいぐるみカメラで撮影し、ぬいぐるみを着込む者の全身にクルームを塗りつけ、カメラから伸びたコードをクルームに接続すると、クルームが撮影したものとそっくりのぬいぐるみに変わる。外観はそっくりだが、着る者より小さな体格のぬいぐるみを作ることはできない。また人間の体格に合わない体の部分、たとえば尻尾などを動かすためには、モーターを組み込むなどの工夫が必要となる。
[編集] ぬいぐるみコートとつめもの
※ ぬいぐるみオーブンを参照。
[編集] ぬいぐるみせいぞうカメラ
ぬいぐるみせいぞうカメラは、『ぬいぐるみせいぞうカメラ』(ぴっかぴかコミックス5巻収録)に登場する。
撮影した物のぬいぐるみ(玩具のぬいぐるみではなく、着ぐるみ)を作り出すカメラ。もちろん人が着ることができ、およそ人間の体形にはとても合わないような生物でも、本物そっくりのぬいぐるみをちゃんと人が着て動かすことができる。空を飛ぶ生物の場合は、実際に空を飛べる。あまりに大きなぬいぐるみの場合は何人かで動かす必要があり、作中ではアパトサウルスのぬいぐるみにのび太、ドラえもん、しずかが入り、それぞれ前脚、後脚、首を担当した。着ていないときは大きなぬいぐるみでも小脇に抱えるほど小さく折り畳める。また、撮影対象は実物ではなく、絵や写真でも良い。
[編集] ぬけ穴フープ
※通り抜けフープを参照。
[編集] ぬけ穴ボールペン
ぬけ穴ボールペン(- あな -)は、『ぬけ穴ボールペン』(てんとう虫コミックス39巻収録)に登場する。
室内から外への抜け穴を作るボールペン。室内の壁にこれで円を描き、その円の中に飛び込むと超空間に形成された抜け穴に入ることができ、どこへ通じるかはわからないものの、必ず外へ出られる。しかも、なぜか自動的に足に靴を履いている。外の壁面や地面に抜け穴を描くと、元の室内への抜け穴が形成される。
[編集] ぬけ穴ライト
ぬけ穴ライト(- あな -)は、『設計紙で秘密基地を!』(てんとう虫コミックス20巻に収録)に登場する。
このライトで地中を照らすと、穴を掘ったかのようにたちどころに抜け穴ができあがる。
[編集] ねがい七夕ロケット
ねがい七夕ロケット(- たなばた -)は、『ねがいたなばたロケット』(「小学二年生」1986年7月号掲載)に登場。
笹の形をしたロケット。このロケットに願い事を書いた短冊を吊り下げて打ち上げると、その願い事がかなう。
姉妹品に、願い事と反対の願いがかなう「裏七夕ロケット」がある。
[編集] ねがい星
ねがい星は、『ねがい星』(てんとう虫コミックス10巻収録)にて登場。
星の形をしていて、願い事を何でも叶えてくれる道具。常に光っている。望みを具現化するという点ではもしもボックス等と効果が同じで一見優れた道具のようだが、ねがい星はいつも勘違いをしてしまい望み通りに願い事を叶えてくれることがない(例:鯛焼きが欲しい→タイヤと木を出す、香水が欲しい→洪水を出す)。
[編集] ネコあつめすず
ネコあつめすずはドラえもんが常に首につけているが、故障中とされ、現在は働かない。音はニャーンと鳴る。『のび太とアニマル惑星』にて小型カメラ機能を持つ鈴(ドラ鈴小型カメラ)と交換された。
日本テレビ放送版アニメでは「ネコジャラリン」という名でネコを集めるのに使用したことがある。
[編集] ねこセット
※ 動物セットを参照。
[編集] ねじ式台風
ねじ式台風(- しきたいふう)は、『ねじ式台風』(てんとう虫コミックス39巻収録)に登場する。
台風のような風を作り出すことのできる道具。目測40センチメートルほどの雲に目玉とねじ(ぜんまい)が付いており、ねじを巻いて宙に浮かべると、空気を回転させて風を起こす。ねじの巻き具合で、小さなつむじ風程度から、小型台風並みの暴風まで起こすことができる。
[編集] ネズミトリゲーム&ウオッチ
ネズミトリゲーム&ウオッチは、『恋するドラえもん』(てんとう虫コミックス27巻)という回に登場する。
使用される場面は作品中に描かれていないが、常識的にネコがゲームをすることはなく、またできない可能性が高いため、人間用の物とはかなり異なった作りになっていると思われる。
カツオブシガム、コタツハウス、マタタビ香水とともにドラえもんが恋したペルシャネコにプレゼントした道具である。
[編集] 熱線銃
熱線銃(ねっせんじゅう)は、『ねずみとばくだん』(てんとう虫コミックス7巻収録)、『ぼく、桃太郎のなんなのさ』(てんとう虫コミックス9巻収録)に登場。
- スナイパーライフルを模した銃器。鉄筋コンクリートのビルを一瞬で煙に変えるほどの威力を持つ。
- 後者は銃身の短いタイプ。性能は一切不明。
双方とも作中では使われない。
[編集] ネットロケット
ネットロケットは、『のび太のドラビアンナイト』に登場する。
巨大な網の四方に小型ロケットが付いているもの。空中の標的物を自動的に網で捕らえ、パラシュートでゆっくりと地上へ降ろす。戦闘時の敵の捕獲、仲間の救助などに活躍する。
[編集] ねながらケース
ねながらケースは、『ねながらケース』(てんとう虫コミックス38巻収録)に登場する。
やらなければならないことを紙に書いてこのケースに入れ、それを枕の下に入れて寝ると、眠りながら体がひとりでに動き、紙に書いたことを実行する。
[編集] 寝ぶくろ
※海底ハイキングセットを参照。
[編集] ねむくならない薬
ねむくならない薬(- くすり)は、『夜の世界の王さまだ!』(てんとう虫コミックス6巻収録)に登場する。
瓶入りの錠剤で、これを飲むと眠くならなくなり、疲れも感じなくなる。効果は1錠で24時間有効。
[編集] ネムケスイトール
ネムケスイトールは、『じゃま者をねむらせろ!』(てんとう虫コミックス38巻収録)に登場する。
人の眠気を吸い取る銃。眠い人に銃口を向け、グリップを一旦握って放すと、風船か鼻ちょうちんのように眠気が吸い取られ、銃の中におさまる。引き金の部分のボタンを押すと、吸い取った眠気を撃ちだし、他の誰かを眠らせることもできる。
[編集] ねむらせまくら
ねむらせまくらは、外伝作品『ドラミちゃん』の第1話『じゅん番入れかわりき』(「小学館BOOK」1974年1月号掲載)に登場する。
「まくら」という名に反して、座布団を模している。恐らくは昼寝のときにしばしば座布団が枕代りに用いられるためと思われる。「グッスリまくら」と同様の効果を持つ道具で、この道具の近くにいる人は、たちまち引き込まれるようにして眠り込む。
[編集] ねむらなくてもつかれないくすり
ねむらなくてもつかれないくすりは、『さようなら、ドラえもん』(てんとう虫コミックス6巻収録)に登場する。
瓶に入った薬剤で、効能はその名前の通り眠らなくても疲れないものと思われる。似た効能を持つ道具に「ねむくならない薬」がある。
[編集] 念画紙
念画紙(ねんがし)は、『カンヅメカンでまんがを』(てんとう虫コミックス25巻収録)に登場する。
一見ただの画用紙のようだが、手に持って絵や字を思い浮かべると、その通りの内容が紙に浮かび上がる。筆記具を用いなくとも、また絵や字がへたな者でも、思いのままの内容を仕上げることができる。
ただしきわめてデリケートにできており、少しでも雑念を抱くとその通りの念が内容に反映されてしまう。たとえばロケットが宇宙を飛んでいる漫画をこれで描こうとしているとき、外を走っているちり紙交換のアナウンスが耳に入ると、「宇宙ちり紙交換」のタイトルで、宇宙船がちり紙を積んでいる漫画になってしまったりする。
[編集] 年月圧縮ガン
年月圧縮ガン(ねんげつあっしゅく -)は、『ハワイがやってくる』(てんとう虫コミックス44巻収録)に登場する。
長い年月のかかる現象を素早く完成させる道具。たとえば作中では、破損した鍾乳石に銃の光線を照射し、本来は何百、何千年かかって形成される鍾乳石を、あっという間に完成させた。
また、マイナスボタンで時間を戻すこともできる。作中ではのび太がこの機能を使い、実際には次第に離れていっている月を、地球に接近させた。大山のぶ代版アニメ『年月圧縮ガン』(1991年8月9日放送、ビデオソフト未収録)ではマイナスボタンの代わりに「逆光線銃」を使っている。
[編集] 念写カメラ
念写カメラ(ねんしゃ -)は、『念写カメラマン』(てんとう虫コミックス21巻収録)に登場する。
このカメラを額にあてると、超能力の念写のように、思い浮かべた景色が写真となって出てくる。綺麗な写真を作るには、景色を人物から背景に至るまで正確に頭に思い浮かべる必要がある。
[編集] ねん写機
ねん写機(- しゃき)は、『ドラえもん大事典』(てんとう虫コミックス11巻収録)に登場する。
この機械を頭に乗せ、誰かが写真を撮っているところへ思念を送ると、好きな映像を写真に写しこむことができる。
[編集] 年代測定機
年代測定機(ねんだいそくていき)は、『恐竜の足あと発見』(てんとう虫コミックス44巻)と言う作品に登場する。
この道具を物体に向けると、その物体が生成されてから何年経っているかを調べることができる。人間であれば生まれてから何年経っているか(つまり年齢)を、古い地層であれば何年前のものかを調べることができる。
[編集] ネンドロイド
ネンドロイドは、『ネンドロイド』(てんとう虫コミックス35巻収録)に登場する。
人間と同じ程度の大きさの粘土製ロボット。人の髪の毛を頭部に刺すと、その人と同じ知力および体力になる。命令して仕事をさせることができるが、ある程度の自我もあり、ドラえもんロボットは勝手にドラえもんのどら焼きを食べようとしたり、ジャイアンロボットはのび太から漫画を取り上げたりする。また粘土なので水に溶けやすく、水に関する仕事には向かない。
ちなみにドラえもんは髪の毛がないため、自分のロボットを作るとき、代りにヒゲを使っていた。
[編集] ネンドロン
ネンドロンは、『ネンドロン』(藤子不二雄ランド2巻、カラー作品集5巻収録)に登場する。
調味料を思わせる瓶入りの粉末で、これをふりかけるとどんな物でも粘土のように柔らかくなる。かける量によって柔らかさの度合いが異なる。
てんとう虫コミックスでは、11巻収録『ドラえもん大事典』にのみ登場する。
[編集] ねん力目薬
ねん力目薬(- りきめぐすり)は、『ねん力目薬』(カラー作品集5巻収録)に登場する。
この目薬をさした状態で、物を見つめて思念を込めると、超能力の念力のように思いのままに物を操ることができる。
重いものを動かすには薬を増やす必要があるが、あまりにつけ過ぎると、一目見ただけで物が吹っ飛んでしまうほど念力が発揮されてしまう。のび太は薬のつけ過ぎで、常に目を閉じていなければならなくなってしまった。
[編集] 念録マイク
念録マイク(ねんろく -)は、『念録マイク』(てんとう虫コミックス14巻収録)に登場する。
このマイクを舌に乗せると、近くにあるカセットテープに、心に思った声や音を吹き込むことができる。
風邪で声を枯らしたジャイアンが、あらかじめ歌を録音しておいたカセットテープで口パクによるリサイタルを企画したため、ドラえもんとのび太がそのテープにヤジを録音して妨害するために使用した。