ドリーム和歌山号
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ドリーム和歌山号(ドリームわかやまごう)は、ドリーム号の一路線で、東京都と和歌山県和歌山市を結ぶ夜行高速バス。
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[編集] 路線概説
東京~和歌山間の夜行高速バスは、1988年3月3日より東京急行電鉄バス(現:東急バス)・南海電気鉄道バス(現:南海ウイングバス南部)の共同運行による渋谷駅~和歌山駅・和歌山市駅間のサザンクロス(南海)・ミルキーウェイ(東急)が運行開始したのが始まりである。鉄道では直行できない区間を結ぶ路線でもあり、利用率は好調に推移していた。
しかし、夜行高速バスの運行コストが年々増大していくにつれ、東京側の事業者では、乗車率が高いにもかかわらず利益が出ない状態となってしまう路線が続出した。他社でも廃止とまではならなくても、グループ会社に移管されたり、1社単独運行に変更された路線が多かった時期であり、東急バスでも1998年9月末日をもって夜行高速バスから全面撤退することを決定した。
これにより、東急バスと共同運行していた他の路線では、地方側のバス事業者が単独で運行を継続することになったが、和歌山線の共同運行事業者である南海電気鉄道は、既にJRバス関東との共同運行によりドリーム難波号とドリーム堺号(現在はドリームなんば・堺号に統合)を運行していたことから、東京方の共同運行事業者をJRバス関東へ変更することで対応することになった。こうして、東急バスによる渋谷~和歌山間の運行は1998年9月30日発の便を最後に終了となり、1998年10月1日からはJRバス関東・南海電気鉄道の共同運行による東京・新宿~和歌山間のドリーム和歌山号として再出発することになったのである。なお、南海電気鉄道では引き続きサザンクロスという統一愛称を使用している。
その後、2001年10月1日より、南海電気鉄道のバス分社化により、南海バスへ移管され、さらに2004年4月1日から南海ウイングバス南部へ譲渡され、現在に至っている。ウイングバス南部の所轄する大阪府南部を高速道路で通過するが、その地域での乗降扱いは行わない。
[編集] 運行会社
[編集] 経路
東京駅八重洲南口(到着は日本橋口)~新宿駅新南口~(首都高速道路)~(中央自動車道)~(東名阪自動車道)~(名阪国道)~(西名阪自動車道)~(阪和自動車道)~和歌山駅東口~和歌山東急イン~和歌山市駅
[編集] 使用車両
JRバス関東は独立3列シートのボルボ・アステローペまたは日産ディーゼル スペースアロー(西日本車体工業シャーシ)が、南海ウイングバス南部は独立3列シートの三菱エアロクィーンが使用される。
[編集] 類似路線
[編集] 関連項目
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