ノイバラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?ノイバラ | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ノイバラ |
||||||||||||||||
分類(クロンキスト体系) | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||
Rosa multiflora | ||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||
ノイバラ |
ノイバラ(野茨、学名:Rosa multiflora)は、バラ科の落葉性のつる性低木。日本のノバラの代表的な種。沖縄以外の日本各地の山野に多く自生する。ノバラ(野薔薇)ともいう。
高さは2mぐらいになる。葉は奇数羽状複葉で、小葉は楕円形、表面に艶がない。花期は5~6月。枝の端に白色または淡紅色の花を散房状につける。個々の花は白く丸い花びらが5弁あり、雄しべは黄色、香りがある。
近縁種にテリハノイバラがあり、こちらは葉の表面にクチクラ層が発達しているため、艶がある。
道端にも多く出現し、棘が多いので雑草としてはいやがられる。刈り入れられても根本から萌芽し、根絶は難しい。
他方、果実は営実(エイジツ)と称し寫下薬、利尿薬になり、日本薬局方にも記載されている。また、バラの園芸品種に房咲き性をもたらした原種であり、日本では接ぎ木の台木に使用される。
古くはうまらと呼ばれ万葉集にも歌われている。
道の辺の うまらの末(うれ)に 這(は)ほ豆の からまる君を はなれか行かむ
丈部鳥(はせつかべのとり) 巻二十 4352