ヒグラシ
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?ヒグラシ | ||||||||||||||||
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ヒグラシ(雌) |
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分類 | ||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||
Tanna japonensis | ||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||
Evening cicada |
ヒグラシ(蜩、茅蜩、秋蜩、日暮など、学名 Tanna japonensis)は、カメムシ目(半翅目)・ヨコバイ亜目(同翅亜目)・セミ科に属する昆虫の一種。朝夕に甲高い声で鳴く中型のセミである。その鳴き声から一般にはカナカナ、あるいはカナカナ蝉などと呼ばれることがある。秋の季語。
目次 |
[編集] 形態
成虫の体長は 4.5 - 5cm ほど。オスの腹部は長く伸びていて、メスよりも体が長い。また、オスの腹腔内は大きな共鳴室が発達しているためほとんど空洞で、光が透けるほどである。体色はほとんどが赤褐色だが、頭部の複眼付近、前胸が緑色に縁取られ、背中側中央にも緑色の線がある。しかし、体色は個体群によって変異することがあり、山地のものはより黒っぽくなる傾向がある。
[編集] 生態
日本の北海道南部から奄美大島まで、ほぼ全国に分布する。スギやヒノキの林に生息し、平地から山地まで広く見られるが、九州南部以南ではやや標高の高い山地に生息する。
地域にもよるが、成虫は梅雨の最中の6月下旬頃から発生し、ニイニイゼミ同様、他のセミより早く鳴き始める。以後は9月中旬頃までほぼ連日鳴き声を聞くことができる。
オスの鳴き声は「カナカナカナ…」や「ケケケケケ…」などと聞こえる。日の出前、または日の入り後の薄明時によく鳴くが、曇って薄暗くなった時や暗い森林内、雨の降った後などの涼しくなりはじめると日中でも活発に鳴くことがある。夕方の日暮れ時に鳴くことから、「日を暮れさせるもの」としてヒグラシの和名がついた。
朝夕に響く声は涼感や物悲しさを感じさせ、日本では古来より美しい声で鳴くセミとして文学などの題材にも使われてきた。テレビ番組などでも「夏の夕暮れ」を表す効果音としてこの鳴き声がよく用いられる。しかし間近で聞く声はかなり大きく、遠くで聴く声の「物悲しい」印象とは異なるともいう。
なお、おもにヒグラシの成虫の寄生虫として、セミヤドリガEpipomponia nawaiというガの一種が知られており、成虫の腹部に1匹~数匹の蛆虫型のセミヤドリガの幼虫が外部寄生していることがある。またニクバエ科のヒグラシヤチニクバエ(ヒグラシヤドリバエ)giometopa cicadinaもヒグラシに寄生するが、これは稀であるとされる。
[編集] 近縁種
イシガキヒグラシ Tanna japonensis ishigakiana
- 石垣島と西表島に分布するヒグラシの亜種。オスの鳴き声が異なる。分布が局所的のため準絶滅危惧種(NT)に指定されている。
[編集] 鳴き声
- 再生時間 00:00:49、141KB。背景に自動車騒音、風の音などが入る。