ピアノ協奏曲第22番 (モーツァルト)
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ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのピアノ協奏曲第22番(ぴあのきょうそうきょくだい22ばん)変ホ長調 K.482は1785年に作曲された。第20番と第21番の両傑作を生み出したあとの一連の協奏曲群は、次第に作曲者の内面を表現する傾向のものに変化していった。
この作品は、前述の第20番と第21番の関係と同じく、第23番とセットで書かれ、それらは共にオーボエが省かれてクラリネットが使用されるなど、編成的にも新しい試みが見られるが、甘美な第23番と比べ、人気は劣る。
[編集] 曲の構成
- 第1楽章 Allegro 変ホ長調
- 自身が交響曲第19番でも用いた、モーツァルト好みの音型で開始される。がっちりした形式を持ち、後期の一連の協奏曲郡に見られる、管楽器の対位法的な掛け合いが、この作品にもふんだんに用いられている。
- 第2楽章 Andante ハ短調
- 後期のモーツァルトの特徴である、深く考え込むような緩徐楽章。ハ短調と変ホ長調の間を行ったり来たりし、中間部はハ長調となるなど、ドラマチックである。チェロとコントラバスが実音で2オクターブ(記譜は1オクターブ)の間隔をあけて重ねられるなど、音響的にも工夫が見られる。
- 第3楽章 Allegro 変ホ長調 ロンド形式
- ロンド主題は、驚くほど簡素であるが、豊かな楽想によって曲が彩られていく様子はモーツァルトの面目躍如であろう。中間部は一転、Andantino cantabile変イ長調3/4拍子となり、クラリネットで甘い旋律が歌われる。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトのピアノ協奏曲 | |
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少年時代: | 第1番 へ長調 K. 37 | 第2番 変ロ長調 K. 39 | 第3番 ニ長調 K. 40 | 第4番 ト長調 K. 41 |
ザルツブルグ時代: | 第5番 ニ長調 K. 175 | 第6番 変ロ長調 K. 238 | 第8番 ハ長調 K. 246 | 第9番 変ホ長調 K. 271 『ジュノーム』 |
複数ピアノのための: | 第7番 ヘ長調 K. 242 | 第10番 変ホ長調 K. 365 |
ウィーン時代初期: | 第11番 ヘ長調 K. 413 | 第12番 イ長調 K. 414 | 第13番 ハ長調 K. 415 |
ウィーン時代: | 第14番 変ホ長調 K. 449 | 第15番 変ロ長調 K. 450 | 第16番 ニ長調 K. 451 | 第17番 ト長調 K. 453 | 第18番 変ロ長調 K. 456 | 第19番 ヘ長調 K. 459 | 第20番 ニ短調 K. 466 | 第21番 ハ長調 K. 467 | 第22番 変ホ長調 K. 482 | 第23番 イ長調 K. 488 | 第24番 ハ短調 K. 491 | 第25番ハ長調 K. 503 |
後期: | 第26番 ニ長調 K. 537 『戴冠式』 | 第27番 変ロ長調 K. 595 |