マイルチャンピオンシップ南部杯
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マイルチャンピオンシップ南部杯 | |
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距離 | ダ1600m |
開催地 | 盛岡競馬場 |
グレード | 統一JpnI |
条件 | 3歳以上オープン(中央地方指定交流) |
1着賞金 | 6000万円 |
負担重量 | 3歳55、4歳以上57、牝馬2kg減 |
創設 | 1988年10月9日 |
特記 | 1着馬にJBCクラシックまたはJBCスプリントの優先出走権 |
マイルチャンピオンシップ南部杯(まいるちゃんぴおんしっぷなんぶはい)は、岩手県競馬組合が盛岡競馬場のダート1600mで施行する地方競馬の重賞(統一JpnI)競走である。競走名は江戸時代に盛岡藩を治めていた南部氏に由来し、45代当主南部利昭の許可の下、名付けられた。
通称南部杯。また、マイルCS南部杯、MCS南部杯と表記される事がある。
目次 |
[編集] 概要
1988年に北日本マイルチャンピオンシップ南部杯として創設され、第1回は水沢競馬場のダート1600mで施行された。創設当初は北日本地区交流競走として、地方競馬の北日本地区のマイル最強馬決定戦の位置付けとされた。
1995年に中央・地方全国指定交流競走に指定されたと同時に、現在の「マイルチャンピオンシップ南部杯」に改名、北日本地区以外の地方所属馬及びJRA所属馬も出走可能になった。1996年には開催場を現在の盛岡競馬場に変更、1997年には、前年から施行されたダートグレード競走のGI(統一GI)に格付け、日本の秋のダートのマイル最強馬決定戦として定着していった。
2002年からは、Road to JBCに指定され、優勝馬にはジャパンブリーディングファームズカップ2競走(JBCクラシック・JBCスプリント)への優先出走権(出走できるのはどちらか一方の競走)が与えられる。
出走条件はサラ系3歳(旧4歳)以上の競走馬で、岩手所属馬4頭、岩手以外の所属馬5頭、JRA所属馬5頭と所属別で出走枠が決められている。またトライアルレースの青藍賞(重賞・地方全国交流競走・水沢競馬場ダート1600m)の1着入賞馬は優先出走権で出走でき、優先出走権獲得をした岩手競馬以外の所属馬は岩手競馬枠(厳密には岩手競馬枠から引かれ自所属枠が増える)から出走できる。
負担重量条件は定重量で、3歳牡・騸馬は55キロ、3歳牝馬は53キロ、4歳以上牡馬・騸馬は56キロ、4歳以上牝馬は54キロと決まっている。
総額賞金は1億200万円で、1着賞金6,000万円、2着賞金1,800万円、3着賞金1,020万円、4着賞金780万円、5着賞金600万円と定められている。
[編集] 歴史
- 1988年 水沢競馬場のダート1600mの3歳以上の北日本地区交流競走、北日本マイルチャンピオンシップ南部杯として創設。
- 1994年
- 1995年
- 中央・地方全国指定交流競走に指定。
- 名称をマイルチャンピオンシップ南部杯に変更。
- 1996年 開催場を盛岡競馬場に変更。
- 1997年 ダートグレード競走格付け委員会にGI(統一GI)に格付けされる。
- 2002年 Road to JBCに指定される。
- 2004年 4回東京競馬1日の中止によりJRAの東京競馬場で勝馬投票券を当日販売。
- 2005年
- JRAのユートピアが史上2頭目の連覇。
- 橋口弘次郎が調教師として史上2人目の連覇。
- 2007年 ICSCの勧告に伴う重賞の格付け表記の変更により、統一グレード表記をJpnIに変更。
[編集] 歴代優勝馬
回数 | 施行日 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1988年10月9日 | グレートサーペン | 牡6 | 高崎 | 1:42.4 | 工藤勉 | 渡辺和泰 |
第2回 | 1989年10月8日 | ダイコウガルダン | 牡4 | 上山 | 1:42.4 | 水戸賢二 | 村山博 |
第3回 | 1990年10月7日 | グレートホープ | 牡4 | 盛岡 | 1:40.0 | 菅原勲 | 小西重征 |
第4回 | 1991年10月13日 | タケデンファイター | 牡5 | 新潟 | 1:40.8 | 大枝幹也 | 佐藤忠雄 |
第5回 | 1992年10月11日 | タケデンマンゲツ | 牡6 | 宇都宮 | 1:42.0 | 平沢則雄 | 平石正己 |
第6回 | 1993年11月23日 | トウケイニセイ | 牡6 | 盛岡 | 1:39.8 | 菅原勲 | 小西重征 |
第7回 | 1994年9月25日 | トウケイニセイ | 牡7 | 盛岡 | 1:39.5 | 菅原勲 | 小西重征 |
第8回 | 1995年10月10日 | ライブリマウント | 牡4 | JRA | 1:40.6 | 石橋守 | 柴田不二男 |
第9回 | 1996年10月10日 | ホクトベガ | 牝6 | JRA | 1:38.3 | 的場均 | 中野隆良 |
第10回 | 1997年10月10日 | タイキシャーロック | 牡5 | JRA | 1:36.2 | 横山典弘 | 土田稔 |
第11回 | 1998年10月10日 | メイセイオペラ | 牡4 | 水沢 | 1:35.1 | 菅原勲 | 佐々木修一 |
第12回 | 1999年10月11日 | ニホンピロジュピタ | 牡4 | JRA | 1:38.4 | 武豊 | 目野哲也 |
第13回 | 2000年10月9日 | ゴールドティアラ | 牝4 | JRA | 1:38.3 | 後藤浩輝 | 松田国英 |
第14回 | 2001年10月8日 | アグネスデジタル | 牡4 | JRA | 1:37.7 | 四位洋文 | 白井寿昭 |
第15回 | 2002年10月14日 | トーホウエンペラー | 牡6 | 水沢 | 1:38.7 | 菅原勲 | 千葉四美 |
第16回 | 2003年10月13日 | アドマイヤドン | 牡4 | JRA | 1:35.4 | 安藤勝己 | 松田博資 |
第17回 | 2004年10月11日 | ユートピア | 牡4 | JRA | 1:35.9 | 横山典弘 | 橋口弘次郎 |
第18回 | 2005年10月10日 | ユートピア | 牡5 | JRA | 1:36.7 | 安藤勝己 | 橋口弘次郎 |
第19回 | 2006年10月9日 | ブルーコンコルド | 牡6 | JRA | 1:36.6 | 幸英明 | 服部利之 |
[編集] 関連項目
川崎記念 | フェブラリーステークス | かしわ記念 | 帝王賞
ジャパンダートダービー | ダービーグランプリ
マイルチャンピオンシップ南部杯 | JBCスプリント | JBCクラシック
ジャパンカップダート | 全日本2歳優駿 | 東京大賞典