マン島
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マン島(マンとう、マン島語: Ellan Vannin または Mannin; 英語: Isle of Man または Mann)は、グレートブリテン島とアイルランドに囲まれたアイリッシュ海の中央に位置する淡路島ほどの小さな島。首都はダグラス (Douglas) 。人口は約8万2000人。
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モットー: Quocunque Jeceris Stabit (ラテン語: 投ぐればいずくにでも、立たん) |
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言語 | 英語, マン島語 | ||||
首都 | ダグラス市 | ||||
元首 | エリザベス2世 | ||||
副総督 | ポール・ハダックス(Paul Haddacks) | ||||
首席大臣 | リチャード・コーキル | ||||
面積 – 総面積 – 割合 |
第191位 572km² 0% |
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人口 – 総人口(2005) – 割合 – 人口密度 |
第201位 76,538人 4.5% 131.2人/km² |
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GDP (PPP) - 合計(2003年) - 1人当たり |
世界第182位 2.113ドル 28,500ドル |
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通貨 | マンクス・ポンド | ||||
時間帯 | UTC (DST, +1) | ||||
ccTLD | .im | ||||
国際電話番号の一覧 | +44 (UK area code 01624) |
目次 |
[編集] マン島の概要
法的にはグレートブリテンおよび北アイルランド連合王国の一部ではなく、自治権を持ったイギリス王室属国 (Crown dependency) である。また英国連邦(commonwealth)でもある。通貨はマンクス・ポンド。マンクス銀行により独自の紙幣と貨幣が発行されている。外交・軍事はイギリス王室に委ねるという法律があるため、為替レートはイギリスポンドと同じ。イングランド銀行、スコットランド銀行などで発行されたイギリスポンドも国内で問題なく通用する。公用語は英語とマン島語。マン島語は20世紀初頭、最後の日常的な話者が亡くなったが、1970年代以降、言語復権運動から現在は約1200人のマン島語識者がいる。イギリスからの独立意識の高いマン島では、英語に次ぐ公用語として位置づけられ、国民にはマン島語による教育の機会も与えられている。また2005年からマン島語のみによる初等教育の学校ができた。
[編集] マン島の行政、法律
イングランド法のベースとなった独自の法律を持ち、立法権を持つ立法議会と下院、行政権を持つ政府がある。ティンワルドは世界最古の議会で、現在でも7月に青空議会が開かれている。法案は英国女王またはその代理である総督によって裁可される。外交と軍事は英国政府に委任しており、その代金を毎年支払っている。体罰制度が存続している。
[編集] 観光、産業
島の公道を使って一周60kmを走るオートバイレース、マン島TTレース(世界選手権からは除外)は、世界最古の公道レース、また世界でもっとも歴史の長いオートバイレースとして有名。また、マン島は保存鉄道でも知られる。保存鉄道は、蒸気機関車、アプト式登山鉄道、狭軌の電車の3系統がある。