マーク・グレース
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マーク・グレース(Mark Eugene Grace,1964年6月28日-)はアメリカ合衆国ノースカロライナ州出身の元野球選手。左投左打。守備位置は一塁。愛称はアメージンググレース。
[編集] 経歴
サンディエゴ州立大学で活躍し、1985年ドラフトでシカゴ・カブスから24巡目指名され入団。1988年5月2日メジャーデビュー。すぐに一塁のレギュラーを獲得し、打率.296を記録。新人王投票でも2位となった。1989年に初の打率3割を記録(.314)。以降1999年までの11年間で3割以上は9回、80得点以上7回、75打点以上9回と勝負強い打撃でチームを支えた。1992年には初のゴールドグラブ賞を獲得。この年日米野球で来日し、全米選抜最多の3本塁打を放って最優秀選手賞に選ばれている。2000年オフにアリゾナ・ダイヤモンドバックスにFA移籍。2001年は念願のワールドシリーズに初出場を果たし、ヤンキースとの第7戦ではマリアーノ・リベラから逆転の口火を切る安打を放って世界一に貢献している。2003年引退。
[編集] 特筆すべき点
- 20本塁打、100打点は記録したことがなかったが、常に4割近い出塁率を記録するラインドライブヒッターとして1990年代最多の1754安打、364二塁打を記録。三振しにくい打者としても知られ、三振率は1988年から14年連続でリーグトップ10位以内(そのうち5位以内は10度)であった。
- カブスファンからの人気は非常に高く、2000年オフに球団が再契約を見送った際には非難が殺到。翌2001年にダイヤモンドバックスの選手としてカブスの本拠地リグレーフィールドに戻ってきた時はスタンディング・オベーションで迎えられている。