メイ・ロン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
?メイ・ロン | |||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | |||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||||
Mei long |
メイ・ロン(Mei long)は、中国遼寧省北票市の白亜紀前期の地層から発見された小型の肉食恐竜である。眠るときには、現生鳥類と同様の姿勢をとっていたと考えられている。メイ・ロンとは、中国語で「眠る竜」を意味する(漢字表記では「寐竜」)。
メイ・ロンは小型の獣脚類であるトロオドン科に分類される。発見された個体はまだ成長途上と見られ、全長53cmほどである。発掘されたときの化石の状態は、現生鳥類が眠るときにとる姿勢と同様に、首を後ろに回して頭部を肘の下に入れる形をとっていた。骨の脱臼がほとんどなかったことから、土砂の重みなどで死後に変形したものではなく、睡眠中または休息中の姿勢でそのまま化石化したものであると考えられている。
鳥類だけが持つと思われていた習性が恐竜にも見られたことで、メイ・ロンは鳥類が恐竜から進化したとする学説を補強する存在となった。さらに、この姿勢は恒温動物にとって頭部や頸部の体温低下を防ぐ効果があるため、メイ・ロンが一定の恒温性を獲得していた可能性が指摘されている。
[編集] 系統関係図
- 恐竜 dinosaur
- 竜盤類 Saurischia
- 獣脚類 Theropoda
- テタヌラ類 Tetanurae
- コエルロサウルス類 Coelurosauria
- マニラプトル形類 Maniraptoriformes
- マニラプトル類 Maniraptora
- 真マニラプトル類 Eumaniraptora
- トロオドン類 Troodontidae
- 真マニラプトル類 Eumaniraptora
- マニラプトル類 Maniraptora
- マニラプトル形類 Maniraptoriformes
- コエルロサウルス類 Coelurosauria
- テタヌラ類 Tetanurae
- 獣脚類 Theropoda
- 竜盤類 Saurischia
[編集] 外部リンク
メイ・ロングと表記するほうが多い。
カテゴリ: 生物分類表使用 | 恐竜関連のスタブ項目 | 羽毛恐竜