レディパステル
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性別 | 牝 |
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毛色 | 黒鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1998年4月26日 |
死没 | - |
父 | トニービン |
母 | ピンクタートル |
生産 | シンコーファーム |
生国 | 日本(北海道門別町) |
馬主 | ロードホースクラブ |
調教師 | 田中清隆(美浦) |
競走成績 | 21戦6勝 |
獲得賞金 | 4億3207万3000円 |
レディパステルは、日本で生産・調教された競走馬・繁殖牝馬である。第62回優駿牝馬の勝ち馬。そのほかの主な勝鞍に中山牝馬ステークス、府中牝馬ステークスがある。
[編集] 戦績
一口馬主クラブの1つであるロードサラブレッドオーナーズの所有馬として2001年1月8日、中山芝1800メートルの新馬戦にて、厩舎所属の嘉藤貴行を背にデビュー。 芝を2戦するも3着・2着と勝ちきれず、ダートに変わった3戦目で初勝利。続く芝の500万下では斤量差を生かせずクビ差の2着。この結果によりデビューより手綱を握っていた嘉藤は乗り替わりとなった。 続く桜花賞前日のミモザ賞(500万下特別)は蛯名正義との新コンビで快勝し、トライアル→優駿牝馬というローテで本番を目指すことが決定した。
しかし出走予定のフローラステークスには、蛯名とのコンビでフラワーカップを勝ったタイムフェアレディが先約していたこともあり蛯名が騎乗できず、横山典弘もローズバドに騎乗するため関東の有力騎手がいないという事態に陥った。 そこで、陣営はある事情により4月から短期免許を取得し来日していたアメリカの名手ケント・デザーモに騎乗を依頼。快諾されデザーモとの新コンビで臨んだフローラステークスは一番人気に推されたものの、初の手綱ということもあり、オイワケヒカリに届かず2着に終わる。
そして迎えた本番の優駿牝馬。桜花賞を圧勝したテイエムオーシャンが圧倒的な一番人気になる中、本馬はデザーモ騎乗ということもあり穴人気の一角5番人気(単勝17.6倍)であった。 レースはテイエムオーシャンがいつものように先行しなかったということも影響したのか直線で思ったほど伸びず、直線一気に賭けた本馬は、同じく後方から鋭く伸びたローズバドとの競り合いをクビ差制して、初重賞がうれしいクラシック制覇、しかも按上のデザーモは外国人初のクラシック勝ちというおまけまでついた。
秋は、デザーモの短期免許が終了したということもあり、蛯名正義と再コンビを組み紫苑ステークスから始動。着差以上の快勝で本番に駒を進めた。テイエムオーシャンとローズバドに次ぐ3番人気で迎え、中段から良く伸びたものの外々を回ったこともありテイエムオーシャンには届かず、最後方からすばらしい末脚を見せたローズバドにもかわされて3着。続く牝馬最強決定戦のエリザベス女王杯は、秋華賞で敗れた2頭に加えて、ドバイワールドカップ2着のトゥザヴィクトリーと前年の秋華賞馬ティコティコタックも出走するという豪華メンバーとなり、古馬2頭をおさえて3番人気に推された。 レースは古馬2頭とほぼ同位置でレースを進め、直線では最内をついたものの思った以上に内は荒れており、先行したテイエムオーシャン(5着)には先着したものの古馬2頭と後方からいつものように追い込んできたローズバドに先着を許し4着に終わる。なお、本レースは1着から5着までがハナ・ハナ・クビ・クビの大混戦であり、本馬も走破タイムは勝ち馬と同タイムである。
その後古馬になり、牝馬戦線を中心に使われ、中山牝馬ステークスや府中牝馬ステークスに勝利した。また牡馬に混じり目黒記念2着等、東京競馬場を中心に好走をしている。牝馬ながら長距離レースの適正も持っていた。なお、2002年のエリザベス女王杯は3着、翌年のエリザベス女王杯も4着に好走し、本レースを最後に引退。2003年11月22日にオークスを制した東京競馬場で引退式を行った。 なお、生涯21戦し一度も掲示板をはずさないという抜群の堅実さを誇り、馬券圏内を外したのも4度のみと、常に牝馬戦線のトップグループにい続けた。
[編集] 引退後
日本ではなく、欧州に繋養されている。初年度・2年目ともにロックオブジブラルタルの牡馬(父馬が日本に来る前のため外国産の扱い)を出産。3年目は父モンジューを受胎。
[編集] 血統表
レディパステルの血統 (ゼダーン系)/Nasrullah5×4=9.38% Nearco5×4=9.38%(母内)) | |||
父
*トニービン Tony Bin 1983 鹿毛 アイルランド |
*カンパラ Kampala 1976 黒鹿毛 イギリス |
Kalamoun | *ゼダーン |
Khairunissa | |||
State Pension | *オンリーフォアライフ | ||
Lorelei | |||
Severn Bridge 1965 鹿毛 イギリス |
Hornbeam | Hyperion | |
Thicket | |||
Priddy Fair | Preciptic | ||
Campanette | |||
母
*ピンクタートル Pink Turtle 1988 栗毛 アメリカ |
Blushing Groom 1974 栗毛 フランス |
Red God | Nasrullah |
Spring Run | |||
Runaway Bride | Wild Risk | ||
Aimee | |||
Turtle Cove 1970 黒鹿毛 アメリカ |
Dr.Fager | Rough'n Tumble | |
Aspidistra | |||
Sunny Cove | Nearco | ||
Sunny Gulf F-No.1-l |
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