三菱・ディアマンテ
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ディアマンテ(Diamante)は、三菱自動車が海外で製造・販売している上級セダン。2005年まで日本でも製造・販売されていた。
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[編集] 歴史
[編集] 初代(1990-1995年)
1989年の第28回東京モーターショーに参考出品され1990年にギャランΣ・エテルナΣの後継車として発売。
- 当時、このクラスの上級セダンはFRの駆動方式を採用するのが定番であったが、ディアマンテはFFの駆動方式を採用。また、発売当初より4WDの設定があり、当時の上級セダンでは珍しかった(後にはFFのみの設定となった)。
- ライバルであるトヨタ・マークII3姉妹や日産・セフィーロ等の5ナンバー規格の乗用車が一般的な中に、比較的割安な価格帯で3ナンバー専用大柄なボディーにBMW風のスタイリッシュなデザイン、マルチビジョンや三菱インテリジェントコックピットシステムなどをはじめ、規格改正で特に排気量2.5Lまでの車の税金が下がった時期に3種類のV6エンジン(3L、2.5L、2L)とFF以外に4WDも選べると言う選択肢の広さもあり、後の3ナンバーミドルクラス乗用車へ与えた影響はかなり大きく、ユーザーからは好評を得て1990-91日本カー・オブ・ザ・イヤーも獲得する。
- 初代ディアマンテをベースに開発されたセダン「シグマ」は事実上姉妹車である。
- GTOはこの型のディアマンテをベースに作られている。
- 舘ひろし主演のドラマ『代表取締役刑事』『愛しの刑事』でも使われた。
- 1993年マイナーチェンジ。同年からマグナワゴンの後継としてディアマンテワゴンが豪州アデレードのオーストラリア三菱で製造、日本に輸入された。
[編集] 2代目(1995年-2005年)
- MIVEC機構を搭載した270馬力を発生する6G72エンジンを積んだ30M/30M-SEを筆頭に多彩なグレード展開で登場。横置きV6に5ATの組み合わせは世界初であった。
- 1997年マイナーチェンジ。テールランプが分割式となり、3.0LのGDIエンジンを搭載しラインナップを一新。
- 1997年10月(オーストラリアは4月)にワゴンもモデルチェンジしたが売り上げは芳しくなく1999年に輸入を終了した。
- 1999年マイナーチェンジ。末期はGDIエンジンから2.5L SOHCへ変更した。
- 2003年海外仕様のみマイナーチェンジ。ブーレイ顔が採用された。
- 2005年6月15日、セダン需要の低迷を理由に、三菱自動車は中大型セダン市場からの撤退を決定、同年12月に国内での生産と販売を終了した。
[編集] 車名の由来
三菱の社章のスリーダイヤモンドのダイヤモンドのスペイン語読み。
[編集] CM、キャッチコピー
初代
- CM曲は、郡愛子の『ディアマンテ』。
- キャッチコピーは『あのクルマとは違う。』
2代目
- 初期のCM曲は郡愛子の『ニューディアマンテ』。のちに、マーヴィン・ゲイの『What's going on』も採用。