交響曲 (ビゼー)
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交響曲ハ長調(Symphonie en Ut majeur)はジョルジュ・ビゼーが17歳の時に作曲した交響曲である。作曲家の生前には一度も演奏されなかった。
- 原語曲名:Symphonie en Ut majeur
- 作曲時期:1855年
- 初演:1935年2月26日、作品完成の80年後、バーゼルにて初演。フェリックス・ワインガルトナー指揮。
目次 |
[編集] 曲の構成
[編集] 第一楽章 Allegro vivo
ハ長調のソナタ形式。第一主題は分散和音を基調とした音楽である。ト長調の第二主題はオーボエによって示される。第一主題を用いて提示部を締めくくった後、繰り返してから展開部に入る。展開部はホ長調で第一主題を示した後、二つの主題を用いながら、転調を繰り返した後、ハ長調に回帰して再現部となる。再現部では二つの主題が共に主調で示される。第一主題に基づく短いコーダで第一楽章は終わる。
[編集] 第二楽章 Adagio
イ短調の緩徐楽章。短い序奏の後、オーボエによる主題を中心に曲が進んでいく。次にヴァイオリンによって新たな主題が示された後、序奏のリズムを基にしたフガートが奏される。やがて、始めの主題が回帰して曲を閉じる。
[編集] 第三楽章 Scherzo. Allegro vivace
ト長調のスケルツォ楽章。中間部はハ長調。主部は分散和音を基にした単純な主題からなる。中間部はハ音とト音の保続音が用いられたもので、これもまた分散和音を基にした単純な主題からなる。
[編集] 第四楽章 Allegro vivace
ハ長調のソナタ形式。ヴァイオリンによる細かな動きの第一主題は木管楽器と対話するように進んでいく。木管楽器による副主題も印象的である。その後、ト長調の第二主題が再びヴァイオリンによって示されるが、これは対照的に優雅なものである。第一主題を用いて提示部は締めくくられ、繰り返される。展開部は二つの主題と副主題を組み合わせたものであり、これらが交錯して最高潮に達した途端、再現部に入る。再現部は主題が全て主調で示されて全曲は締めくくられる。