佐々木毅
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佐々木 毅 (ささき たけし、1942年7月15日 - )政治学者。学習院大学法学部教授、前東京大学総長。専攻は、西洋政治思想史、政治学。
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[編集] 経歴
秋田県仙北郡美郷町生まれ。秋田県立秋田高等学校卒、東京大学法学部卒。東京大学法学部助手、助教授、教授、法学部長、東京大学総長を経て、2005年4月より学習院大学法学部教授。21世紀臨調共同代表。
マキャベリの政治思想の包括的研究からスタートし、ジャン・ボダン、プラトンなどを手がけた。80年代に入り、現代アメリカの政治思潮の分析に手を広げると同時に、現代日本の政治について執筆をはじめ、現在に至るまで論壇で盛んに活躍している。
東京大学総長在任期は、国立大学の独立行政法人への移行期と重なっており、大学改革に腕を振るったが、2004年9月の総長選挙では、再選を目指したものの当時副学長だった小宮山宏に敗れた。
[編集] 受賞・受章
[編集] 社会的活動
- 皇室典範に関する有識者会議メンバー
- 文部科学省中央教育審議会委員(第2期)
- 日本学術振興会大学国際化戦略委員会委員
[編集] 著作
[編集] 単著
- 『マキアヴェッリの政治思想』(岩波書店, 1970年)
- 『主権・抵抗権・寛容――ジャン・ボダンの国家哲学』(岩波書店, 1973年)
- 『マキアヴェッリ』(講談社, 1978年)
- 『近代政治思想の誕生――16世紀における「政治」』(岩波書店[岩波新書], 1981年)
- 『現代アメリカの保守主義』(岩波書店, 1984年/同時代ライブラリー, 1993年)
- 『プラトンと政治』(東京大学出版会, 1984年)
- 『保守化と政治的意味空間――日本とアメリカを考える』(岩波書店, 1986年)
- 『いま政治になにが可能か――政治的意味空間の再生のために』(中央公論社[中公新書], 1987年)
- 『自民党は再生できるのか』(日本経済新聞社, 1989年)
- 『政治に何ができるか』(講談社, 1991年)
- 『政治はどこへ向かうのか』(中央公論社[中公新書], 1992年)
- 『アメリカの保守とリベラル』(講談社[講談社学術文庫], 1993年)
- 『マキアヴェッリと『君主論』』(講談社[講談社学術文庫], 1994年)
- 『政治家の条件』(講談社, 1995年)
- 『現代アメリカの自画像――行きづまる中産階級社会』(日本放送出版協会[NHKブックス], 1995年)
- 『プラトンの呪縛――20世紀の哲学と政治』(講談社, 1998年/講談社学術文庫, 2000年)
- 『政治学講義』(東京大学出版会, 1999年)
- 『「哲学と政治」講義(1)よみがえる古代思想』(講談社, 2003年)
- 『「哲学と政治」講義(2)宗教と権力の政治』(講談社, 2003年)
- 『君主論』(講談社[講談社学術文庫],2004年)
- 『知識基盤社会と大学の挑戦――国立大学法人化を超えて』(東京大学出版会, 2006年)
- 『政治学は何を考えてきたか』(筑摩書房, 2006年)
- 『政治学の名著30』(筑摩書房[ちくま新書], 2007年)
[編集] 共著
[編集] 編著
- 『マキャヴェリ』(平凡社, 1977年)
- 『現代政治学の名著』(中央公論社[中公新書], 1989年)
- 『自由と自由主義――その政治思想的諸相』(東京大学出版会, 1995年)
- 『政治改革1800日の真実』(講談社, 1999年)
[編集] 共編著
- (有賀弘)『民主主義思想の源流』(東京大学出版会, 1986年)
- (鶴見俊輔・富永健一・中村政則・正村公宏・村上陽一郎)『戦後史大事典』(三省堂, 1991年)
- (和田春樹・高橋進・中西輝政)『変わるべき日本――緊急提言』(NTT出版, 1992年)
- (村上淳一・二宮宏之・山之内靖・塩沢由典・杉山光信)『岩波講座社会科学の方法(全12巻)』(岩波書店, 1993年-1994年)
- (林健太郎・中谷巌・吉本隆明・隅谷三喜男、日本有権者連盟)『日本の境位を探る』(四谷ラウンド , 1995年)
- (加藤節)『福田歓一著作集(全10巻)』(岩波書店, 1998年)
- (吉田慎一・谷口将紀・山本修嗣)『代議士とカネ――政治資金全国調査報告』(朝日新聞社[朝日選書], 1999年)
- (金泰昌)『公共哲学(全10巻)』(東京大学出版会, 2001-2002年)
- (大石眞・久保文明・山口二郎)『首相公選を考える――その可能性と問題点』(中央公論新社[中公新書], 2002年)
- (山脇直司・村田雄二郎)『東アジアにおける公共知の創出――過去・現在・未来』(東京大学出版会, 2003年)
[編集] 訳書
- シェルドン・S・ウォーリン『西欧政治思想史』(福村出版, 1975年-1983年)
- アルバート・O・ハーシュマン『情念の政治経済学』(法政大学出版局, 1985年)
- アルバート・O・ハーシュマン『失望と参画の現象学――私的利益と公的行為』(法政大学出版局, 1988年)
- A・P・ダントレーヴほか『国家への視座』(平凡社, 1988年)
- チャールズ・テイラー, スーザン・ウルフ, スティーヴン・C・ロックフェラー, マイケル・ウォルツァー, K・アンソニー・アッピア, ユルゲン・ハーバーマス『マルチカルチュラリズム』(岩波書店, 1996年)
- ニコロ・マキアヴェリ『君主論』(講談社[講談社学術文庫], 2004年)
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