元山市
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元山市(ウォンサン Wonsan・日本語読み:げんざん)は朝鮮民主主義人民共和国江原道の道庁所在地(北朝鮮では道庁は道人民委員会と呼ばれている)。北朝鮮の日本海側港湾工業都市であり、軍港である。面積269万平方キロメートル、1993年の人口は30万人、最新の中国情報では24万とする。新潟港に入港する万景峰号の母港でもある。国際観光都市として開放されており、中国人の観光客が多い。
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[編集] 地理
朝鮮半島東海岸中部の元山湾に面し、西には馬息嶺の山並みが連なる。首都平壌へ200キロ、金剛山へ120キロの地点にある。
[編集] 歴史
李氏朝鮮時代は元山津という漁村にすぎなかったが、1876年の江華島条約により1880年に対外開港、1914年に平壌と結ぶ鉄道が開通し、朝鮮の日本海側最大の都市として発展した。もとは咸鏡南道に属していたが、1949年江原道に編入し北側の道都となる。朝鮮戦争では1950年9月、米軍が元山上陸作戦を行った。
なお、日本統治時代(1910年~1945年)においては、日本語読みで「げんざん」と呼ばれていた。
[編集] 経済
水産物加工、造船、化学工業、紡績などの工場がある。農業は米や野菜の生産、畜産など。
[編集] 行政区画
市域内の郡には、次の8郡がある。
- 川内郡
- 安辺郡
- 高山郡
- 通川郡
- 高城郡
- 金剛郡
- 昌道郡
- 金化郡
- 淮陽郡
- 洗浦郡
[編集] 教育
- 元山経済大学
- 金剛大学
- 元山農業大学
他にも十数校の大学がある。
[編集] 交通
- 中心駅は元山駅
高速道路
- 平壌 - 元山間の高速道路
- 元山 - 金剛山間の高速道路
[編集] かつての姉妹都市
[編集] 出身有名人
[編集] 関連項目
- 万景峰号
- 松濤園
[編集] 外部リンク
- 元山港 -旅行者撮影