北海道スプリントカップ
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北海道スプリントカップ(ほっかいどうすぷりんとかっぷ)は、日本のホッカイドウ競馬が札幌競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(JpnIII)である。正式名称は「日刊スポーツ賞北海道スプリントカップ」。
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[編集] 概要
1959年から1996年まで施行されていたホッカイドウ競馬の重賞競走「金杯」を前身とし、1997年に4歳(現3歳)以上の中央・地方全国指定交流の重賞競走「北海道スプリントカップ」に改め、札幌競馬場のダート1000mで第1回を施行した。ダートグレード競走に指定され、GIIIに格付けされた。
1998年からは負担重量をそれまでの定量からグレード別定に変更。
1999年、2007年は旭川競馬場のダート1000mで施行(2007年は予定)。
2007年に、ICSCの勧告により、格付けをJpnIIIに変更。
距離1000mのダートグレード競走は本競走のみであり、日本で最も短い距離のダートグレード競走でもある。
毎年のように全国各地から一線級の短距離を得意とする馬が集まり、第5回でノボジャックが記録した57秒0、第6回でサウスヴィグラスが記録した56秒8のタイムは、JRA開催における札幌競馬場・ダート1000mのコースレコード(57秒5)よりも速く、56秒8のタイムはダート1000mの日本レコードでもある。
また第4回ではオースミダイナーが13歳(現12歳)で優勝し、ダートグレード競走の最高齢勝利を記録した。
[編集] 競走条件
- 出走資格
- サラ系3歳(旧4歳)以上
- 北海道地区所属馬4頭、北海道地区以外の地方競馬所属馬4頭、JRA所属馬4頭と出走枠が定められている。
- グレード別定で、3歳(旧4歳)が53キロ、4歳(旧5歳)以上が56キロ、牝馬は2キロ減を基本とし、2006年6月10日までのGI優勝馬は3キロ、GII優勝馬は2キロ、GIII優勝馬は1キロ加増される(ただし2歳限定のグレード優勝は除く)。
- 賞金(2006年)
- 1着3000万円、2着900万円、3着600万円、4着360万円、5着240万円
- 副賞
- スタリオンシリーズ競走として施行され、2006年は「タイキシャトル賞」のサブタイトルで施行された。
[編集] 歴代優勝馬
優勝馬の年齢は2000年までは旧表記、2001年から現表記。
回数 | 施行日 | 開催地 | 距離 | 頭数 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 |
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第1回 | 1997年6月12日 | 札幌 | 1000m | 11頭 | メイショウモトナリ | 牡4 | JRA | 0:59.1 | 安田康彦 | 安田伊佐夫 |
第2回 | 1998年6月11日 | 札幌 | 1000m | 12頭 | カガヤキローマン | 牡6 | 大井 | 0:58.6 | 石崎隆之 | 高柳恒男 |
第3回 | 1999年6月10日 | 旭川 | 1000m | 14頭 | ビーマイナカヤマ | 牡6 | JRA | 0:59.6 | 鹿戸雄一 | 高市圭二 |
第4回 | 2000年6月15日 | 札幌 | 1000m | 12頭 | オースミダイナー | 牡13 | 北海道 | 0:58.7 | 藤倉寛幸 | 若松平 |
第5回 | 2001年6月14日 | 札幌 | 1000m | 12頭 | ノボジャック | 牡4 | JRA | 0:57.7 | K.デザーモ | 森秀行 |
第6回 | 2002年6月13日 | 札幌 | 1000m | 12頭 | サウスヴィグラス | 牡6 | JRA | 0:56.8 | 柴田善臣 | 高橋祥泰 |
第7回 | 2003年6月12日 | 札幌 | 1000m | 11頭 | サウスヴィグラス | 牡7 | JRA | 0:58.7 | 柴田善臣 | 高橋祥泰 |
第8回 | 2004年6月17日 | 札幌 | 1000m | 10頭 | ディバインシルバー | 牡6 | JRA | 0:58.8 | 安藤勝己 | 和田正道 |
第9回 | 2005年6月16日 | 札幌 | 1000m | 11頭 | ハリーズコメット | 牡4 | JRA | 0:59.5 | 藤田伸二 | 萩原清 |
第10回 | 2006年6月15日 | 札幌 | 1000m | 12頭 | アグネスジェダイ | 牡4 | JRA | 0:59.4 | 武豊 | 森秀行 |