安田伊佐夫
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安田 伊佐夫(やすだ いさお、1944年11月22日 - )はJRAの調教師。 宮崎県出身。栗東トレーニングセンター所属。息子である安田康彦は元騎手である。
[編集] 来歴
1961年、武田文吾厩舎の見習い騎手となり、1963年に同厩舎から騎手デビューした。宮崎から出てくる時は同郷であり同世代の大崎昭一と同じ電車に乗っていた。
騎手時代の成績は通算2983戦342勝。1970年に皐月賞・日本ダービーを制したタニノムーティエ号での騎乗は騎手生活の最大のハイライトと言えるであろう。
1979年に騎手を引退し、調教師免許を取得。翌1980年に厩舎開業。初出走はこの年の10月11日・阪神9Rゴルジー(9着)。初勝利は同年10月26日・福島2Rチャレンジアゲンである。1985年にライフタテヤマでシンザン記念を制覇し、調教師として重賞初制覇。G1には長く縁がなかったが、メイショウドトウで2001年に宝塚記念を制覇した。
1994年の30勝(全国リーディング14位)が最高と、リーディング争いの面での成績は平凡と言って過言ではないが、ほぼ毎年コンスタントにオープン馬・重賞馬を送り出している調教師である。
厩舎の主戦騎手は子息の安田康彦であったが、彼の引退後は比較的武幸四郎への依頼が多い。なお、武幸四郎の騎手デビュー初戦のメイショウユリヒメ号は安田の管理馬であった。また、彼はメイショウドトウにも騎乗経験がある。
馬主では、「メイショウ」の松本好雄氏や「タテヤマ」の辻幸雄氏らの管理馬が多い。ちなみに「サンライズ」の(株)松岡の馬も数多く管理し活躍馬も多かったが、2001年に全ての馬が他厩舎へ転厩するという事態が起こり、それ以降は1頭も管理していない。
[編集] 主な管理馬
- メイショウドトウ(宝塚記念・日経賞・オールカマー・中京記念・金鯱賞)
- ライフタテヤマ(シンザン記念・ウインターステークス・札幌記念)
- ファストタテヤマ(デイリー杯2歳ステークス・京都新聞杯)
- メイショウモトナリ(スーパーダートダービー・北海道スプリントカップ・名古屋大賞典・かきつばた記念)
- メイショウトウコン(平安ステークス)
- サンライズフラッグ(鳴尾記念)
- サンライズアトラス(京成杯オータムハンデキャップ)
- ゲイリーフラッシュ(シルクロードステークス)
- キソジゴールド(武蔵野ステークス・オグリキャップ記念)
- プリンスシン(京都記念)
- カツトクシン(スポニチ賞金杯・愛知杯)
- エーコーシーザー(セントウルステークス)
- エーコートランス(根岸ステークス)
- エーコーフレンチ(スポニチ賞金杯)
- エーコークロス(京都大障害(秋))