和田誠
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和田 誠
和田 誠(わだ まこと、1936年4月10日 - )は、大阪府生まれのイラストレーター。
東京都立千歳高等学校(現東京都立芦花高等学校)、多摩美術大学図案(現デザイン)科卒業。1959年に広告制作プロダクション、ライトパブリシティに入社。同社を退社した1968年より、フリーのデザイナー、イラストレーターとして活躍する。
星新一著作の挿絵で知られ、本業のデザインのほか、作詞・作曲から翻訳まで幅広い分野で活動。特に映画ファンとして有名で、「お楽しみはこれからだ」をはじめとするエッセイ集がある。一方で小泉今日子主演で知られる「怪盗ルビィ」などの映画監督を手掛けたりと、監督としての評価も高い。その他「週刊文春」の装画も描いている。
父は築地小劇場の和田精、夫人は料理愛好家・シャンソン歌手の平野レミ。ロックバンドTRICERATOPSの和田唱は息子。
目次 |
[編集] 受賞歴
- 1958年:『夜のマルグリット』のポスターにより日本宣伝美術会賞受賞。
- 1960年:たばこの「ハイライト」のデザイン・コンペに入賞。
- 1964年:短編アニメ映画『殺人 MURDER』により毎日映画コンクール大藤信郎賞受賞。
- 1969年:似顔絵その他で文藝春秋漫画賞受賞。
- 1974年:似顔絵集『PEOPLE』で講談社出版文化賞(ブックデザイン部門)受賞。
- 1981年:講談社出版文化賞(さしえ部門)受賞。
- 1982年:『ビギン・ザ・ビギン』で角川書店日本ノンフィクション賞受賞。
- 1984年:映画『麻雀放浪記』で報知映画賞新人賞受賞。
- 1989年:映画『怪盗ルビイ』でブルーリボン賞受賞。
- 1993年:『銀座界隈ドキドキの日々』で講談社エッセイ賞受賞。
- 1994年:幅広い活躍により菊池寛賞受賞。
[編集] 挿絵・著作一覧
- きまぐれロボット
- ポスターランド
- 倫敦巴里
- いつか聴いた歌
- 金田一耕助の冒険
- 真説 金田一耕助
- 冷蔵庫より愛をこめて
- ナポレオン狂
- 深夜の散歩-ミステリの愉しみ-
- 探偵たちよ、スパイたちよ
- 和田誠百貨店
- ことばのこばこ
- デザイン街路図
- 装丁物語
- お楽しみはこれからだ Part 1-7
- シネマッド・カクテルパーティ
- 新人監督日記
- 銀座界隈ドキドキの日々
- たかが映画じゃないか
- それはまた別の話
- これもまた別の話
- 時間旅行
- 今日も映画日和
- 指からウロコ
- 物語の旅
- パイがいっぱい
- 気まずい二人
- オフ・オフ・マザー・グース(翻訳)
- ロビン・フッドに鉛の玉を(翻訳)
- 虹の彼方の殺人(翻訳)
[編集] フィルモグラフィー
- 殺人 MURDER(1964年) 制作・監督・作画
- パンパの活躍(1970年) 美術・アニメーション
- 恋の大冒険(1970年) 美術
- 麻雀放浪記(1984年) 監督
- 快盗ルビイ(1988年) 監督・脚本
- 怪盗ジゴマ 音楽篇(1988年) 製作・監督・作曲
- 怖がる人々(1994年) 監督・脚本
- しずかなあやしい午後に(第一話 ガクの絵本)(1997年) 監督・脚本
- 真夜中まで(1999年) 監督・脚本
- みんなのいえ(2001年) 出演
[編集] 関連文献
- 12人のグラフィックデザイナー(第2集)・美術出版社編集部編・美術出版社・1977年([1])