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嘉手納飛行場(かでなひこうじょう)は、沖縄県中頭郡嘉手納町・沖縄市・中頭郡北谷町にまたがる在日米空軍(米第5空軍)の飛行場・基地。嘉手納空軍基地(かでなくうぐんきち)、米空軍嘉手納基地(べいくうぐんかでなきち)、あるいは単に嘉手納基地(かでなきち)と呼ばれることが多いが、日本の公的資料では「嘉手納飛行場」と呼称されている。総面積は、約19.95km²。4,000m級の滑走路2本を有し、200機近くの軍用機が常駐する極東最大の空軍基地である。スペースシャトルの緊急着陸地に指定されている(アメリカ軍の専用施設で機密保持が図れることと、低緯度に位置していることが理由)。ごくまれに、那覇空港周辺が、悪天候などの理由で、民間旅客機が一時的に嘉手納飛行場に着陸する事がある。しかし、その時は乗客は機内から出ることはできず、天候の回復や燃料の補給を待って那覇空港へ向けて再び離陸する。 2007年1月11日付の米空軍発表のニュースによると、米空軍がイラクでの軍事作戦などを支援するため米軍嘉手納基地から600人以上の空軍兵が派遣されていることが分かった。 2月から数ヶ月間、F-22が10機程配備される。
[編集] 航空管制
CLR |
123.300 |
235.000 |
|
GND |
118.500 |
275.800 |
TWR |
126.200 |
236.600 |
315.800 |
APP/DEP(北方面) |
119.100 |
335.800 |
|
APP/DEP(南方面) |
126.500 |
258.300 |
18 WG COMD POST |
311.000 |
355.200 |
AIRLIFT COMD POST |
128.000 |
349.400 |
PTD |
131.400 |
266.000 |
BASE OPS |
266.000 |
|
MET |
344.600 |
|
ATIS |
124.200 |
280.500 |
- 管制は、米空軍(第5空軍)が担当
なお、沖縄島及びその周辺の空域管制は国土交通省麾下ではなく、基地内にある米空軍の「オキナワアプローチコントロール(通称「嘉手納ラプコン」)」による。近い将来、管制担当は国土交通省へ移管される予定であり、現在、同省所属の航空管制官が移管に向けて訓練中である。
[編集] 航空灯台
局名 |
種別 |
識別信号 |
周波数 |
運用時間 |
嘉手納 |
VOR |
KAD |
112.000 |
24時間 |
TACAN |
- |
1018.000 |
- 保守は、米空軍が担当
[編集] 所在部隊
- F-15C/DやKC-135(空中給油機)・E-3AWACS機などを保有。在日米空軍の主力部隊。救難飛行隊もあり、救難ヘリコプター、HH-60を使用している。
- C-130輸送機を改造したMC-130H/Pなどを保有。
- 偵察飛行隊。RC-135を使用。
[編集] 地理
- 西側は国道58号をはさんで海に面し、反対の東側(沖縄市)には沖縄自動車道が走っている。
- 南側は県道23号(通称「国体道路」)沿いに北谷町の民間地域が広がり、北は嘉手納町を県道74号が走る。
- 県道74号沿いに「道の駅かでな」および通称「安保の見える丘」があり、滑走路の北東側や戦闘機の駐機場周辺を見渡すことができる。なお、県道74号の周辺は民間地域であるが、そのさらに北側は嘉手納弾薬庫となっている。
- 東京の品川区にほぼ匹敵する面積を、沖縄島中部に占めている。
- 嘉手納飛行場が占める土地のうち、9/10は私有地である。このため、年間239億円を超える賃借料が地主に支払われている。
[編集] 沿革
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク