国道157号
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国道157号(こくどう157ごう)は、石川県金沢市から岐阜県岐阜市に至る一般国道である。
基本的には全線2車線以上の確保された道路である。ただし、全長の3分の1ほどにあたる約70km、温見峠(ぬくみとうげ)を中心とした福井県大野市熊河(くまのこ)から岐阜県本巣市根尾能郷の区間は、乗用車のすれ違い困難な狭路が長く続いている。
この区間は国道157号に昇格された1975年(昭和50年)に車道となって以来、長らく未舗装の悪路であったが、今世紀始めには全線舗装化が完了している。(大野市巣原付近では、2004年の豪雨災害で道路が大きく欠損したため、復旧工事をしている区間は舗装されていない。また道路の改良工事も平行して進められているため、この部分も舗装されていない。) 岐阜県側では道路上に谷川を横切らせる構造になっている箇所(洗い越し)が多数あることで知られる。倉見渓谷(本巣市根尾能郷から本巣市根尾黒津)の冬期閉鎖ゲート近くには「落ちたら死ぬ!!」と言う看板があり、数年前より側壁崩壊などにより通行止が続いている。この区間では近年でもしばしば自動車の転落死亡事故がある。
また、この温見峠を中心とした区間は国道418号との重複区間でもある。
現在、狭路区間でも道路改良工事が行われていて、徐々に整備されつつある。
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[編集] 概要
- 距離:202.7km
- 起点:石川県金沢市(むさし交差点 = 国道159号終点)
- 終点:岐阜県岐阜市(茜部本郷交差点 = 国道21号交点、国道156号起点、国道22号終点)
- 主な経由地:野々市町、白山市、勝山市、大野市、本巣市、北方町
- 指定区間:金沢市下堤町43番(起点)から石川県白山市白山町263番まで
[編集] 歴史
- 1953年5月18日:二級国道157号金沢岐阜線(石川県金沢市~福井県大野郡大野町~岐阜県郡上郡白鳥村~岐阜県岐阜市)として指定。
- 1965年4月1日:一般国道157号(石川県金沢市~福井県大野市~岐阜県郡上郡白鳥町~岐阜県岐阜市)となる。
- 1975年4月1日:福井県大野市~岐阜県岐阜市の経路を変更。
(それまでは現在の岐阜県郡上市白鳥町を通る国道158号~国道156号の経路)
[編集] 重複区間
- 国道305号(金沢市・むさし交差点~白山市・乾東交差点)
- 国道8号金沢バイパス(野々市町・三日市交差点~白山市・乾東交差点)
- 国道360号(白山市・下吉野交差点~白山市・瀬戸野交差点)
- 国道158号 (大野市)
- 国道418号(大野市~本巣市根尾板所)
- 国道303号(糸貫町[現・本巣市]・三橋交差点~終点)
- 国道248号、国道256号(岐阜市徹明町交差点~終点)
[編集] 通過する市町村
- 石川県
- 金沢市 - 石川郡野々市町 - 白山市(旧松任市) - 野々市町 - 白山市(旧鶴来町) - 能美市 - 白山市(旧河内村・吉野谷村・尾口村・白峰村) -
- 福井県
- 勝山市 - 大野市 -
- 岐阜県
- 本巣市 - 本巣郡北方町 - 岐阜市
[編集] 主な接続路線
- 国道159号(金沢市・むさし交差点)
- 国道8号金沢バイパス(野々市町・三日市交差点、白山市・乾東交差点)
- 国道360号(白山市・下吉野交差点)
- 国道360号(白山市・瀬戸野交差点)
- 国道476号(大野市・上神明交差点)
- 国道158号(大野市・明治交差点)
- 国道303号(本巣市・三橋交差点)
- 国道248号、国道256号(岐阜市・徹明町交差点)
- 国道21号岐大バイパス(岐阜市・茜部本郷交差点)
[編集] 別名
- 百万石通り(起点~香林坊交差点)
- 南大通り(金沢市内)
[編集] 道の駅
- しらやまさん(能美市)
- 瀬名(白山市)
- うすずみ桜の里・ねお(本巣市)
- 織部の里もとす(本巣市)
- 富有柿の里いとぬき(本巣市)