大谷球場

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北九州市立大谷球場
Kitakyushu Otani Baseball Stadium
施設統計
所在地	福岡県北九州市八幡東区大谷1-2-15
開場	1928年
所有者	新日本製鐵（施設）、北九州市（管理権）
管理・運用者	ニッテツ・ビジネスプロモート北九州（指定管理者）
グラウンド	内野：クレー舗装外野：天然芝
照明	なし
設計者
使用チーム、大会
北九州市民硬式野球クラブ（社会人野球、クラブチーム）が練習場として使用
収容能力
5,000人
規模
グラウンド面積：14,365m² 両翼：102 m、中堅：122 m
フェンスの高さ
m

北九州市立大谷球場（きたきゅうしゅうしりつ・おおたにきゅうじょう）は、福岡県北九州市八幡東区にある野球場。施設は新日本製鐵（新日鐵）が、施設管理権は北九州市がそれぞれ所有しており、新日鐵の子会社であるニッテツ・ビジネスプロモート北九州が指定管理者として運営管理を行っている。

[編集] 歴史

当時の八幡市に官営製鐵所の福利厚生施設として1927年に竣工、翌1928年に開場した。1934年、日本製鐵発足に伴い日本製鐵大谷球場（にっぽんせいてつ・－）となり、1950年、日鐵解体による八幡製鐵発足に伴い八幡製鐵大谷球場（やわたせいてつ・－）に。更に1970年、新日本製鐵発足に伴い新日鐵大谷球場（しんにってつ・－）に改称した。

八幡製鐵所は硬式野球部を持っており、昭和初期～中期、八幡製鐵所と門司鉄道管理局（門鉄、現JR九州硬式野球部）による定期戦「製門戦」は“西の早慶戦”とも謳われ、多くの名試合を残した。これら社会人野球の他、高校野球や大学野球公式戦の一部も開催されるなど、アマチュア野球公式戦で広く使用された。

しかし近年の鉄鋼不況のあおりを受けて新日鐵も合理化を迫られることとなり、新日鐵八幡野球部は2003年の都市対抗野球を最後に廃部された。さらに大谷球場の管理権が2004年に北九州市に無償譲渡され、現名称に改称。その後も引き続き、社会人野球やクラブチームの対抗戦（JABA九州大会など）、九州六大学公式戦などに使用されている。ただ現在も旧称「新日鐵大谷球場」という呼称が一部混在している。また、市に管理権が譲渡された後も新日鐵グループの施設管理会社であるニッテツ・ビジネスプロモート北九州が引き続き指定管理者として管理業務を担っている。このためか、スコアボードには現在も新日鐵の社章がペイントされている。

両翼102mと非常に大きな球場であるため、観客を度外視すればプロ並のスペックを持ち合わせた球場と言え、福岡ソフトバンクホークス二軍の試合も行われることがある。また2005年には韓国プロ野球・現代ユニコーンズが、大谷球場で春季キャンプを実施した。

ニッテツ・ビジネスプロモート北九州は、新日鐵八幡の廃部以降は大谷球場の利用率が低下しているのに加え、市内近郊に本拠を置く社会人チームが少なくなったことなどから、アマチュア球界や北九州市などの協力を得てクラブチームを結成することとなり、2006年、北九州市民硬式野球クラブ（愛称：ルネッサンスクラブ北九州）が発足した。

この他、毎年11月上旬に球場周辺で行われる八幡製鐵所の祭「起業祭」では、エンディングショー「光と音の競演」のメイン会場となる。