安佐郡
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安佐郡(あさぐん)は1973年まで広島県に存在した郡の一つである。1898年10月1日に高宮・沼田両郡が統合されて成立した。1973年3月20日に全域が広島市に編入され、消滅した。現在は広島市安佐北・安佐南両区になっている。
[編集] 安佐郡成立(1898年10月1日)当時の町村一覧
※○は高宮郡所属の町村、●は沼田郡所属の町村。
- ○可部町(かべまち)
- ○飯室村(いむろむら)
- ○大林村(おおばやしむら)
- ●小河内村(おがうちむら)
- ○落合村(おちあいむら)
- ○狩小川村(かこがわむら)
- ○亀山村(かめやまむら)
- ●川内村(かわうちむら)
- ●祇園村(ぎおんむら)
- ●久地村(くちむら)
- ○口田村(くちたむら)
- ○鈴張村(すずはりむら)
- ●伴村(ともむら)
- ●戸山村(とやまむら)
- ●長束村(ながつかむら)
- ○中原村(なかはらむら)
- ●西原村(にしはらむら)
- ●日浦村(ひうらむら)
- ●東原村(ひがしはらむら)
- ○深川村(ふかわむら)
- ○福木村(ふくぎむら)
- ○三入村(みいりむら)
- ○三川村(みかわむら)
- ●三篠村(みささむら)
- ●緑井村(みどりいむら)
- ●八木村(やぎむら)
- ●安村(やすむら)
- ●山本村(やまもとむら)
(以上1町27村)
[編集] 沿革
- 1898年10月1日 高宮・沼田両郡が統合され成立する(1町27村)。
- 1907年1月1日 三篠村が町制施行し、三篠町になる(2町26村)。
- 1920年4月1日 西原・東原両村が対等合併し、原村が成立する(2町25村)
- 1929年4月1日 三篠町が広島市に編入される(1町25村)。
- 1938年1月1日 祇園村が町制施行し、祇園町(初代)になる(2町24村)。
- 1942年7月1日 可部町(初代)と中原村が対等合併し、可部町(2代)が成立する(2町23村)。
- 1943年10月1日 三川村が村名改称の上町制施行し、古市町になる(3町22村)。
- 1943年11月3日 祇園町(初代)及び長束・原・山本各村が対等合併し、祇園町(2代)が成立する(3町19村)。
- 1955年3月31日 可部町(2代)及び大林・亀山・三入各村が対等合併し、可部町(3代)が成立する(3町16村)。
- 1955年3月31日 飯室・小河内・久地・鈴張・日浦各村が対等合併して町制施行し、安佐町が成立する(4町11村)。
- 1955年3月31日 落合・狩小川・口田・深川各村が対等合併して町制施行し、高陽町が成立する(5町7村)。
- 1955年4月1日 伴・戸山両村が対等合併して町制施行し、沼田町が成立する(6町5村)。
- 1955年7月1日 古市町と安村が対等合併し、安古市町が成立する(6町4村)。
- 1955年7月1日 川内・緑井・八木各村が対等合併して町制施行し、佐東町が成立する(7町1村)。
- 1956年3月31日 福木村と安芸郡温品村が対等合併して町制施行し、安芸郡安芸町(1974年11月1日広島市に編入)が成立する(7町)。
- 1971年4月1日 沼田町が広島市に編入される(6町)。
- 1971年5月20日 安佐町が広島市に編入される(5町)。
- 1972年4月1日 可部町が広島市に編入される(4町)。
- 1972年8月27日 祇園町が広島市に編入される(3町)。
- 1973年3月20日 高陽・佐東町・安古市各町が広島市に編入される。これにより安佐郡消滅。
- 1980年4月1日 広島市が政令指定都市に移行し、旧安佐郡域に区名が旧郡名に由来した安佐北・安佐南の2行政区が設置される。範囲は次の通り。