客家語
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客家語 客家話、客語 |
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話される国 | 中華人民共和国、香港、台湾(中華民国)、シンガポール、インドネシア、マレーシア、フィリピン、アメリカ合衆国など |
地域 | 中華人民共和国広東省東北部、福建省西部、江西省南部、湖南省、四川省、広西チワン族自治区など、台湾北西部、香港新界地区、各国のチャイナタウン、華僑・華人社会、ショー族居住地域 |
話者数 | 3400万 |
順位 | 32 |
言語系統 | シナ・チベット語族 中国語 客家語 |
公的地位 | |
公用語 | 中華人民共和国、中華民国 |
統制機関 | 国家語言文字工作委員会 |
言語コード | |
ISO 639-1 | zh |
ISO 639-2 | chi (B)、zho (T) |
ISO/DIS 639-3 | hak |
SIL |
客家語(ハッカご)は、主に漢族である客家人が使用する中国語の方言。
[編集] 概要
主に広東省東部、福建省西部、江西省南部の山間部に分布するが、四川省、広西チワン族自治区などの各省区や海外の華僑・華人にも多くの話者がいる。またショー族にも客家語話者が多い。推定使用者人口は5500万人(中国4500万人、海外1000万人)。
客家は唐代・宋代に南下したため、客家語も唐代・宋代の中国語の特徴を良くとどめている。
日本の漢字音の多くは唐代・宋代に伝来されたため(cf.漢音・唐音)、客家語の発音との類似が見られる。例えば、客家語の数字の数え方は「一 it5、二 nyi4、三 sam1、四 si4、五 ng3」である。
多くの居住地において、少数派となっていることが多く、周囲の言語・方言と比べて影響力が低いことから、語彙を借用することがよく行われており、地域差がある。例えば、マレーシアの客家語ではマレー語、台湾の客家語では閩南語、広東省の客家語では広東語からの借用語が多く見られる。