崔領二
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崔領二(さい りょうじ、1980年6月3日 - )はプロレスラーである。大阪府大阪市出身(三重県伊勢市出身と紹介されることもあるが間違いではない)。ZERO1-MAX所属。いわゆる在日韓国人III世で実家は大阪で焼肉店を営んでいる。
長身で、身長と体重のバランスが良く、さらにZERO1-MAXきっての色男で人気が高い。その人気に加え実力が急成長し、元週刊ゴング誌所属で現フリーの金澤克彦は「日本のプロレスラーで最も成長しているレスラーである」と評価している。
ファイトスタイルが典型的な俗に言う“トンパチ”で、自分(もしくは自分のチーム・団体)に敵対するものに即座に向かっていく一触即発型で、短気であるが故に頭に血がのぼりやすい性格である。団体対抗戦の場合に先陣を切って登場するタイプであり、ZERO-ONEの旗揚げ戦(2001年3月)では同団体の旗を持ち、斬り込み隊長の役目を果たす。とにかく喧嘩っ速さはプロレス界一である。
これらの体型や人格を踏まえ、喧嘩サイボーグまたは浪速の喧嘩貴族と呼ばれている。
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[編集] 経歴
15歳でイギリスのハイスクールに留学。長期休暇を利用してオランダでジェラルド・ゴルドーの下で格闘技を習得した。日本に帰国後ZERO-ONEに所属し、2001年9月1日のイゴール・メインダート戦でプロレスデビューを果たす。
しかし2002年から2004年にかけて内臓疾患により長期欠場を余儀なくされ、遠征には帯同するものの練習生という扱いになり辛酸を舐める。その試合が出来ない間も出来る範囲でのトレーニングを欠かさず行なうが、本来自分のパートナーである佐藤耕平が横井宏考とROWDYを結成するなど、欠場中の崔とこの二人との実力の差は開いてしまう。
2004年に復帰してからは佐藤耕平とのコンビも復活し、大谷晋二郎と田中将斗の炎武連夢をも倒しNWAインターコンチネンタルタッグ まで戴冠する活躍で復活する。
また、ハッスルへも常連レスラーとして出場しており、ハッスル軍の一員として「ハッスル崔ボーグ」のニックネームを持っていた。しかし、2005年12月24日後楽園ホール開催のハッスル・ハウス・クリスマススペシャルで坂田亘率いる坂田軍団に入団、現在ハッスル軍とは対立関係にある。
その後も若手の旗頭として大活躍をし、新日本プロレスとの抗争においては山本尚史という新しいライバルを見つけるが,シングルマッチでは今のところ無敗である。また2005年と2006年には火祭りにも出場しており、2006年の方は兄貴分の佐藤耕平に勝利をする殊勲も収める。そしてA・B両グループを通じて崔は唯一トップの”勝ち点6”で予選リーグを通過。(崔はBグループ所属。Aグループは”勝ち点5”で4人(大谷晋二郎・田中将斗・村上和成・吉江豊)が横一線で並び、4WAYマッチで田中が勝利し決勝へ進出)決勝に進み惜しくも準優勝。田中将斗に敗れたものの成長ぶりを証明する試合となった。
[編集] ケンドー新木場
ケンドー新木場(けんどー しんきば)は、ZERO1-MAXの新木場大会(CS放送「FIGHTING TV SAMURAI」の企画 「S-ARENA」若手主催興行)に現れる、剣道の胴衣を身にまとった覆面レスラー。 正体は学生時代剣道をやっていた崔領二である。竹刀を持っており、異種格闘技戦などでその腕をふるう。
[編集] 得意技
- シドマス(リストクラッチ垂直落下式バックドロップ)
- メインのフィニッシュムーブ。I~IVまでバリエーションが存在する。
- イギリスで留学した地名(en:Sidmouth)から名づけたもの。
- 那智の滝(直下式ダイビング・フットスタンプ)
- スカイ・キック(柴田勝頼のPKとほぼ同じ技)
- サイロック
- レッグ・ラリアット
- 崔虎
- 佐藤耕平との合体技。片方が相手を肩車し、もう片方がスワンダイブ式ミサイルキックをきめる。
[編集] タイトル履歴
- NWAインターコンチネンタルタッグ
- UNヘビー級王座
[編集] その他
イギリス留学時代の1998年10月に『探偵!ナイトスクープ』に依頼者として登場したことがある。依頼内容は「カルタの達人に挑戦したい」。そのためにわざわざ帰国しての挑戦だったが、結果は初戦・再戦(ドラえもんかるた使用)とも惨敗だった。 また、2000年9月に同番組の「超人3番勝負」に挑戦し、電車より速く走る、100人との腕相撲に勝つ、淀川横断を成功させた。
2002年のCS放送FIGHTING・TVサムライの週刊ZERO-ONEの番組に於いて、浜松町にある同団体事務所から新宿までを、靖国通りなど(つまり都心を真っ直ぐ)をジョギングで走る崔と、山手線を外回りで半周(山手線には大谷晋二郎が乗車)とどっちが早く到着するかという企画があったが、ジョギングの崔の勝利であった。
ファンサービスがいいことで有名である。
2007年2月和歌山県那智勝浦町の観光大使になる。得意技の那智の滝(直下式ダイビング・フットスタンプ)に関連している。
2007年3月14日のホワイトデーに、ウェスティンホテル東京に於いて、スカイパーフェクTV主催の「ひなバトル」が催された。(女性客限定の、新日本プロレスリング、プロレスリング・ノア、DRAGON GATE、ZERO1-MAXの4団体による提供大会)この大会で特別ゲストであったIKKO(美容家)と、司会進行役である平川健太郎(日本テレビ)と三田佐代子(フリーアナ・古舘プロジェクト所属)の二人がプロレスをリングサイドで観戦しながらトークをする(勿論、その模様を場内に流す)という企画であるが、IKKOはどの選手にも、試合中によく「すごい」「格好いい」「素敵」といった批評をしていたが、数多くのイケメン、チョイ悪オヤジ選手のなかにおいても、IKKOは崔に対し最も「素敵」「私のタイプ」という言葉を発していて一番人気であった。