旭岳温泉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
旭岳温泉(あさひだけおんせん)は「北海道の屋根」と言われる大雪山の主峰旭岳の麓、北海道上川支庁管内上川郡東川町(旧蝦夷地、明治以降の旧石狩国)にある温泉。大雪山の表玄関となっていて、夏季は多くの観光客と登山客で賑わう。特に高山植物の開花のシーズンと紅葉のシーズンは大変混雑する。冬季は、スキーの合宿地として人気がある。
目次 |
[編集] アクセス
- 6月15日から10月15日まで
- 10月16日から翌年6月14日まで
旭川駅前より直通のバスはなく、すべて東川道草館前での乗り換えとなる。
- 運賃は、旭川駅前から片道1,000円、東川道草館前から片道500円。
[編集] 泉質
[編集] 温泉街
雄大な大雪山の西側にあり、以前は湧駒別(ゆこまんべつ)温泉と呼ばれていた。大雪山系の反対側(東側)にある層雲峡温泉は全国的に有名で立派な温泉街もあるが、旭岳側は静かでゆったりした山の温泉であり、ホテル・民宿・ユースホステル等がロープウェー駅まで道道に沿って十軒前後存在するが、国立公園内でもあり歓楽色はなく、静かな山の温泉である。宿によっては部屋の窓から旭岳が望めるところもある。
旭岳温泉は裏庭にミズバショウが咲くような高原にあるが、少し登るともっと楽しい。旭岳温泉からロープウェイで登った姿見の池近辺は、気候的には本州の日本アルプスあたりでは2500m以上の高原に相当する。この周辺は日本最大の高山植物の花畑が広がっている。山登りのつらい思いをせずに高原を楽しく散歩できる稀有のポイント。しかし一旦天気が悪くなると夏でもストーブが必要な所で、雨具は必携。また冬は、ロープウェーで登った先の姿見駅から下へ滑り降りるスキーコースがある。圧雪はしているがスキー場ではないためパトロールはいない。
旭岳温泉から天人峡温泉へ抜ける登山道もある。
[編集] 冬の旭岳温泉
- 冬は山の一部が旭岳スキー場となり、ロープウェーも運行される。日本で最も遅くまで滑降できるスキー場として有名。日本屈指のパウダースノーが楽しめることで定評がある。