曜日
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曜日(ようび)とは、本来七曜が守護するとされる日の事をいう。
この曜日が循環する7日の組の事を週と呼ぶ。地域によっては、後に曜日の名に数詞等が当て嵌められ、七曜との関係は忘れられているが、日本語では現在でも各曜日を
の様に、七曜の名を冠して呼ぶ。
週・曜日の概念は古代バビロニアで生まれ、紀元前1世紀頃のギリシア・エジプトで完成したと考えられる。(詳細は、週の項目を参照)後に様々な経路を経てユダヤ教徒が使ったものがそのままキリスト教徒に伝えられた。
日本には、空海らの入唐留学僧が持ち帰った「宿曜経」等の密教教典によって、平安時代初頭に伝えられた。宿曜経が伝えられて間もなく、朝廷が発行する具註暦にも曜日が記載される様になり、現在の六曜の様な、吉凶判断の道具として使われてきた。藤原道長の日記『御堂関白記』には毎日の曜日が記載されている。
具註暦では、日曜日は「日曜」と書かれる他、「密」とも書かれた。これは、中央アジアのソグド語で日曜日を意味する言葉 ミール(Myr)を漢字で音写したものであり、当時、ゾロアスター教・マニ教に於いて太陽神とされていたミスラ神の名に由来する。
その後、江戸時代になると、借金の返済や質草の質流れ等の日付の計算は、その月の日にちが何日(大抵29日間か30日間)有るかが分かればいい、という理由で七曜は煩わしくて不必要、とされ、長らく忘れ去られたようだ。
現在の様に、土曜日を半休(後に全日休日)、日曜日を休日とする等、曜日を基準として日常生活が営まれる様になったのは明治時代以降である。→グレゴリオ暦
ISO 8601及びそれを基にしたJIS X 0301では、曜日の基準点について「2000年1月1日を土曜日とする」と定義している。
任意の日付から曜日を求める方法に付いては、ユリウス通日の項目を参照の事。
[編集] 様々な呼び方の曜日
曜日 | 日時 | 内容 |
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月曜日 | 謝肉祭最後の月曜日 | 薔薇の月曜日
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1987年10月19日月曜日(アメリカ時間) | 暗黒の月曜日
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ブルーマンデー症候群
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火曜日 | 謝肉祭最後の火曜日 | 薄切りの火曜日
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1929年10月29日火曜日(アメリカ時間) | 暗黒の火曜日
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水曜日 | 2月下旬から3月上旬。 | 灰の水曜日
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木曜日 | 謝肉祭最後の木曜日 | 汚い木曜日
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1929年10月24日木曜日(アメリカ時間) | 暗黒の木曜日
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金曜日 | 謝肉祭最後の金曜日 | 煤の金曜日
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13日の金曜日 | 13日の金曜日
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1939年1月13日金曜日(オーストラリア時間) | 暗黒の金曜日 | |
感謝祭(11月の第3木曜日)翌日の金曜日 | ブラックフライデー
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ブルーフライデー
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土曜日 | 謝肉祭最後の土曜日 | 汚い土曜日
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虐殺の土曜日
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日曜日 | 謝肉祭最後の日曜日 | 薔薇の日曜日・台所の日曜日
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1905年1月22日日曜日 | 血の日曜日事件
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