柳家花緑
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柳家 花緑(やなぎや かろく、本名は小林 鳩(こばやし きゅう)、1971年8月2日 - )は、社団法人落語協会所属の落語家(真打)。東京生まれ。人間国宝であった故・5代目柳家小さんは母方の祖父に当たる。兄は振付家(元バレエダンサー)の小林十市。6代目柳家小さんは叔父。
[編集] 来歴・人物
1987年、祖父でもある5代目柳家小さんに入門、前座名「九太郎」を名乗る。兄がバレエ向きの顔に対して、見た目が落語家向きであるとする母の直感もあったとのこと。
1989年、「小緑」で二つ目、1994年、異例の早さで真打昇進、「花緑」に改名。真打昇進時の年齢23歳(一説によれば22歳)は、戦後での落語界最年少。子ども向けの落語や、六人の会(春風亭小朝、立川志の輔、春風亭昇太、笑福亭鶴瓶、林家正蔵、柳家花緑)での活動で、落語の振興につとめている。
現在、NHK教育テレビ『にほんごであそぼ』に出演中。この番組で『寿限無』が子供たちの間でちょっとしたブームになったが、その実質的な立役者とされる。また、この番組への出演がきっかけとなり、現在では低年齢層を中心とした幅広い落語普及の活動も行っている。
また 2005年6月放送『知るを楽しむ』のコーナー「なんでも好奇心」(同左)でも、「漱石の歩いた東京」と題して半藤一利(作家)とともに番組の講師を担当する。(カーロック(花緑)・ホームズとワトソンいうキャラで登場する。)
また、2006年10月よりフジテレビ『とくダネ!』の1コーナー「温故知人」にレギュラー出演している。
祖父の小さんを引き継ぎ、須藤石材のイメージキャラクターを務める。
2001年に林家きく姫と同居、婚約。本来ならば2002年に結婚する予定だったが、小さんの死去に伴い、現在に到るまで結婚は延期された状態である。
[編集] NHKアラビア語会話
NHKは2004年10月に、テレビ「アラビア語会話」を定番講座としてスタートさせた。花緑は番組の開始当初から生徒として出演。第1シリーズ(2004年10月~2005年3月。翌年度は1年間で2度再放送)では卒業試験として“宇宙初”という「アラビア語小噺」を披露した。
講師を務めるエジプト人と日本人のハーフである師岡カリーマ・エルサムニーが歳も近い花緑のことを特に気に入っていたため、第2シリーズ(2006年4月~9月。同年10月以降再放送)でも生徒として出演。第1シリーズのゲストだった建築家のラナ・デュベーシは留学を終えたためレバノン共和国に帰国しVTR出演となったが、もう1人のゲストであるアルモーメン・アブドゥーラは番組に残ったため、花緑も戸惑うこと無く勉強している。回が進むにつれ、冒頭の挨拶もアラビア語で行うようになった。
第2シリーズでは、以上の点を踏まえ、「アラビア語真打ち」を目指すという目標が掲げられている。
[編集] 一門弟子
- 柳家初花
- 台所鬼〆
- 柳家花ん謝