樫本大進
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樫本大進(かしもと だいしん、1979年3月27日 - )は、ロンドン生まれのヴァイオリニストである。
目次 |
[編集] 経歴
[編集] 幼少時代
父の転勤先であったロンドンで生まれ、3歳からヴァイオリンを始め、恵藤久美子に師事した。再び父の転勤により、ニューヨークへ移り、7歳でジュリアード音楽院プレカレッジに入学し、田中直子に師事した。
[編集] ドイツ留学
1990年、11歳の時にリューベック音楽院で教鞭を執っていたザハール・ブロンに招かれ、リューベックへ移り、ドイツのギムナジウムに通いながら同音楽院の特待生としてブロンにヴァイオリンを師事した。同年、第4回バッハ・ジュニア音楽コンクールで第1位を獲得し、以後、リピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際コンクール・ジュニア部門で第3位(1991年)、ユーディ・メニューイン国際コンクール・ジュニア部門で第1位(1993年)、第3回ケルン国際ヴァイオリン・コンクールで第1位(1994年)をそれぞれ獲得した。1995年、日本でアリオン賞を受賞した後も、1996年、フリッツ・クライスラー国際コンクールで第1位、ロン=ティボー国際コンクールでは、史上最年少で第1位を獲得した。同年12月、株式会社フォーバルから1697年製ストラディヴァリウス「レインヴィル」の2年間の貸与を受けた。1997年10月、ギムナジウム高校課程を修了し、リューベック音楽院に正式に入学した。1998年、日本音楽財団から1722年製ストラディヴァリウス「ジュピター」の貸与を受けた。1999年、19歳までブロンに師事したが、フライブルク音楽院に移り、ベルリン・フィルのコンサートマスターを務めていたライナー・クスマウルに師事する。また、同年、ニューヨークのソニー・クラシカルとレコーディング契約を結び、デビューアルバムが発売された。2002年、NHK大河ドラマ「利家とまつ」の音楽でヴァイオリンを担当した。2004年、パリとウィーンでメンデルスゾーンのもう一つのヴァイオリン協奏曲であるニ短調を演奏して話題となった。
[編集] 近年の活動
2005年春に音楽院を修了し、本格的なプロ活動に入った。同年、日本でリサイタル・ツアーを行い、チョン・ミュンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団と共演した。日本でのマネージメントはジャパン・アーツと契約している。2007年の日本でのリサイタルでは「無伴奏」を予定している。最近は1674年製アンドレア・グァルネリを主に使用しているようである。
[編集] ディスコグラフィー
- Internationaler Andante Violonwettbewerb Koln 1994
- 1994年のケルン国際ヴァイオリン・コンクールのライブ
- Concours International Long-Thibaud ville de Paris Finale Recital Violin 1996
- 1996年のロン=ティボー国際コンクールのライブ
- DAISHINデビュー(1999年9月)
- パッショナータ(2001年9月)
- ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」、フランク:ヴァイオリン・ソナタ(2004年11月)
- デビュー、パッショナータからの抜粋
- ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品77(2007年2月)