民間機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
民間機(みんかんき)とは、私用や商用の目的で運行されている、非軍事的な航空機のことをいう。さらに分類すると、旅客機と民間貨物機の2つに分けられる。民間機の多くは、民間機専門の国際機関である国際民間航空機関(ICAO)を通して、民間機の標準を確立している。
目次 |
[編集] シカゴ条約
民間機のための規則として、シカゴ条約(正式名称:国際民間航空条約)がある。1944年11月に、アメリカのシカゴで確立され、この条約で以下のことが決められた。現在は、188の国や地域が加盟している。日本は、1953年に加盟した。
- 運行乗務員-免許証の作成を必要とし、運行の基本技術を身に付けておくこと。
- 飛行と操縦-飛行のためのオペレータを必要とすること。
- 耐空性-登録の証明と耐空性の証明を必要とする。また、民間機の安全を監督する。
- 空港-最小限の空港設備を整える。
- 航空交通管理-国の領空の航空ネットワークを管理すること。
[編集] 民間機の製造
現在の代表的な民間機製造メーカーは、ボーイングとエアバスである。両社は、旅客機を中心に民間機を製造している。過去には、マクドネルダグラスやロッキードも、代表的な民間機製造メーカーであった。一方、民間貨物機は、旅客機の貨物バージョンとして開発されることが多い。 小型機メーカーとしてはセスナが代表的である。
[編集] 代表的な民間機
- ロッキード・コンステレーション-レシプロエンジンの大型旅客機として、当時としては最速の旅客機であった。
- デハビランド・コメット-世界初のジェット旅客機。
- ボーイング707-ジェット旅客機。大型ジェット旅客機の初代。
- ボーイング737-最もヒットしているジェット旅客機。
- ボーイング747-完成時は、世界最大の大きさを誇った。
- エアバスA380-現在、もっとも巨大なジェット旅客機。
- エアバスベルーガ-貨物室が巨大な、貨物専用機。
- An-225-現在、貨物専用機としては世界最大の重量を誇る。