ロッキード
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ロッキード(Lockheed Corporation)はアメリカの航空機メーカーで、主に軍用機を製造していた。マーティン・マリエッタ社と合併し、現在はロッキード・マーティンである。
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[編集] 沿革
1913年から飛行機の製作をはじめたアラン・ロクヒードとマルコム・ロクヒード兄弟(Allan and Malcom Loughhead)によって創設された。
1920年代、ジャック・ノースロップらの設計により、べガなどの民間機で成功を収めたが、ノースロップが独立した後(ノースロップ社)、アラン・ロクヒードはロッキード航空機会社(Lockheed Aircraft Corporation)をデトロイト航空機(Detroit Aircraft Corporation)に売却した。大恐慌により、デトロイト航空機が破綻すると、1932年にロッキード社も倒産した。数日後に新しい投資家ロバート・グロスによって、ロッキードは買収され、すでにロクヒードは、会社との関係はなくなっていたが、ロッキードがふたたび社名になった。
その後の第二次世界大戦で大躍進した。
第二次世界大戦後はL-749 コンステレーションやL-1049 スーパー・コンステレーションでダグラス社と旅客機の分野で覇を競うが、ジェット機への対応に乗り遅れ、1970年代にようやくL1011トライスター(エルテンイレブン・トライスター)を投入するが、同時期に登場した同クラスのマクドネル・ダグラスDC-10と販売競争を行った挙句に経営が悪化する。1976年にこの機の売込みに関するロッキード事件が明るみに出たこともあり、1981年に民間機事業から撤退した。
現在は少数精鋭の開発チーム「スカンクワークス」がU-2偵察機、SR-71、F-117ステルス攻撃機をはじめ優秀な戦闘機の開発を行っている。また1995年には、マーチン・マリエッタ社と合併し、宇宙開発や電子システムの分野にも注力している。
[編集] ロッキード・モノレール
1962年に川崎航空機工業、川崎車輌、日本電気、西松建設などが出資したロッキードの日本法人である、日本ロッキード・モノレール社が設立された。航空機技術を応用して、小田急電鉄向ヶ丘遊園モノレール、姫路市交通局のモノレールを開発・製造して「ロッキード式モノレール」と呼ばれた。しかし、同社の需要はこの2社局だけで、今後の事業展開は見込めないと判断されたため、1974年に同社は解散。そのあおりを受けて、姫路市営は1974年に車両維持困難を理由に運行を休止(後に正式廃止)。その後、ロッキード式モノレールは小田急向ヶ丘線でのみ運行されていたが、2000年に老朽化で運行休止、翌2001年に正式廃止される。普及は少なかったが、38年間無事故で運行し続けて「ロッキード式モノレール」が一定の役割を果たしたことは間違いないだろう。
[編集] 主な製品
- F-22 ラプター
- F-35 ライトニングII
- F-117 ナイトホーク
- F-104 スターファイター
- F-94 スターファイア
- YF-12
- F-80 (P-80) シューティングスター
- P-38 ライトニング
- U-2
- SR-71 ブラックバード
- S-3 バイキング
- P-3 オライオン
- P-2V ネプチューン
- C-5 ギャラクシー
- C-141 スターリフター
- C-130 ハーキュリーズ
- L-1011 トライスター
- L-188 エレクトラ
- L-749 コンステレーション / L-1049 スーパー・コンステレーション
- ハドソン
- ベガ
- MIM-104 パトリオット