海闘士
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海闘士(マリーナ)は、車田正美の漫画『聖闘士星矢』、及びそれを原作とする同名のアニメに登場する架空のキャラクターである。
なおポセイドン、ジュリアン・ソロは厳密には海闘士ではないが、便宜上、本記事で述べる。
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[編集] 概要
海皇ポセイドンを守る海の闘士。総数は不明。海皇が創造した生物を模した鎧「鱗衣」を纏い、その生物の名を称号とする。(コスモスペシャルの解説では、海皇たちが鱗衣を作成したことが後に伝承されるにつれ、海皇が神話上の海の生物を創造したという神話に変化したとされる)
- 鱗衣(スケイル)
- 海闘士が身に纏う鎧。名前の由来は魚類などの鱗(scale)から。
- ※原作では述べられていないが、設定では全能の神ゼウス失踪後の覇権争いである第一次聖戦のために作られた防具。その象徴する姿は海皇が創造した神話の獣、怪物、人物がモチーフとなる。この鱗衣に対抗して創られたのが聖衣である。なお、装着する海闘士の不在時は、元の生物の姿をして装着者となるべき人物を捜している(原作コミックでもアイザックの回想でそれをにおわす描写は存在した)。元々装着の資格がある人物が身に纏うため、修行などは一切不要。とはいえ、海闘士たちは全く修行をしていないというわけではないらしい。カノンやアイザックなどはもともと聖闘士としての能力を備えており、またクリシュナの場合は小宇宙をクンダリーニ、星命点をチャクラと呼ぶなど独自の考え方で力を発揮しており、もともと戦闘能力を有していた可能性が高い。
- 7本の柱(ななほんのはしら)
- 海底にある、7つの大海(北大西洋(ノースアトランティック)、南大西洋(サウスアトランティック)、北太平洋(ノースパシフィック)、南太平洋(サウスパシフィック)、北氷洋(アーティックオーシャン)、南氷洋(アンタークティックオーシャン。最近ではサザンオーシャンとも)、インド洋(インディアンオーシャン))を下から支える柱。非常に強固であり、素手では傷ひとつつけることができない。星矢たちは天秤座の聖衣を武器として使用し、これらを破壊した。
- メインブレドウィナ
- 海底神殿(ポセイドン神殿は地上と海底の2箇所にある)の奥にある大黒柱。7本の柱以上に強固である。アテナ沙織は、全世界に降り注ぐ雨を代わりに受けるため、この中に入った。
[編集] ポセイドン
オリンポス十二神に名を連ねる大海の主神。神話の時代に地上の神の座をアテナから奪うべく史上初の聖戦を繰り広げたことを始め、地上の覇権を巡ってアテナと何度も戦った末、数千年前にアテナの壷に封印された。
13年前に双子座のカノンに封印を解かれ、当時3歳のジュリアン・ソロの肉体に憑依し、十数年後のアテナとの戦いの機を狙って眠りに就くが、カノンによって地上と海の支配のための傀儡として利用されることになってまう。
海底神殿で星矢の渾身の一撃を受けて完全に覚醒し、地上の人間を粛清を目論むが、アテナによって再び壷に封印された。後のハーデス軍との聖戦において、封印の身でありながら再びジュリアンの肉体を駆り、エリシオンで苦戦する星矢たちに黄金聖衣を送り届けた。タナトスからは、ポセイドンが自分の欲する地上をハーデスに渡さんがためと言われたが、真意は不明。
[編集] ジュリアン・ソロ
ギリシアの海商王ソロ家の若き継承者。容姿端麗、頭脳明晰と社交界でも評判の青年、16歳の誕生パーティの夜、城戸沙織に一目惚れし、プロポーズをするがあっさりと拒絶される。同じ夜、テティスによってポセイドン神殿に招聘され、自らが海皇ポセイドンの化身であることを自覚、地上粛清に乗り出す。以前、地上粛清した際、心の清かったノアの一族のみを箱舟に乗せて助けたが、今回は一人残らず粛清することとした。
ポセイドンは復活の際、代々ソロ家の一族の肉体を借りている。その意味で本来人間であるジュリアン自身は、最初から神として生まれた沙織と異なり、真の意味でのポセイドンの化身ではない。
ポセイドンの魂が封印された後は海底神殿での全ての記憶を失っている。しかし罪業感は残っており、ソロ家の全財産を投げ打って洪水の被災者救済の為の旅に出る。
[編集] 人魚姫のテティス
- 人魚姫(マーメイド)のテティス
- 年齢:15歳。身長:165cm。体重:52kg。誕生日:11月21日。血液型:O型。出身地:デンマーク。
- 技:デストラップコーラル(※アニメのみ)
- 声:鶴ひろみ
ポセイドンの側近的存在。その正体は幼いジュリアンに助けられた魚が、恩義のために彼に仕える海闘士として化身した姿であった。
[編集] 海将軍
ジェネラル。大海を支える7本の柱を守護する。黄金聖闘士に匹敵、あるいはそれ以上の力を持つとされ、その鱗衣も黄金聖衣と同等の硬度を誇るという。
※原作では述べられていないが、設定では第一次聖戦の際、海皇は大西洋上に巨大な城塞都市アトランティスを建造し、地上侵攻の前線基地としたことがあるらしい。その関係上、大西洋の海将軍のほうが他の海将軍より格上である。
[編集] 海龍のカノン
- 海龍(シードラゴン)のカノン
- 声:曽我部和恭
詳細は双子座のカノンの項を参照。北大西洋の柱を守護。本当の海龍の海闘士ではない。
[編集] 海魔女のソレント
- 海魔女(セイレーン)のソレント
- 年齢:16歳。身長:178cm。体重:75kg。誕生日:9月10日。血液型:A型。出身地:オーストリア。
- 技:デッド・エンド・シンフォニー、デッド・エンド・クライマックス
- 声:塩屋翼
南大西洋の柱を守護。歌声で旅人を惑わして死に至らしめたというセイレーン同様、自らも横笛の音色で相手の小宇宙を奪う技を使う。その音色は相手の脳に直接届く上に絶大な威力を誇る(カノンですら自分に向けられた際は恐怖した程)。シードラゴンに対して不信感を抱いている。
ポセイドン七将軍第一の刺客として、聖域の戦いで傷ついた青銅聖闘士を抹殺すべく日本にやってくるが、そこで牡牛座のアルデバランと激突。その場に居合わせた沙織の命令に逆らえず、彼女を海底神殿へと案内する。このことが、彼が地上粛清を過ちと気づく契機となった。
本来は音楽生であり、決戦後は元に戻ったジュリアン・ソロと共に償いの旅をしている。
アニメでは、アスガルド編のラスト近くに登場。オーディーンはポセイドンに仕える存在であり、ヒルダにニーベルンゲン・リングをはめたのはポセイドンであることを明かした。彼女を海底神殿へ招聘しようとするが、ジークフリートによって撤退を余儀なくされた。後日、ジークフリートに恐怖の幻影を見せて技を振りほどき、デッドエンドシンフォニーでこれを倒し生還したことが描写された。
[編集] 海馬のバイアン
北太平洋の柱を守護。蜥蜴星座のミスティの防御壁に酷似した空気の防御壁を使用するが、ミスティを相手にしていた星矢にそれを見破られ、倒される。
[編集] スキュラのイオ
- スキュラのイオ
- 年齢:17歳。身長:180cm。体重:71kg。誕生日:3月2日。血液型:AB型。出身地:チリ沖・サンフェリクス島。
- 技:イーグルクラッチ、ウルフズファング、クインビーズスティンガー、サーパントストラングラー、バンパイアインヘイル、グリズリースラップ、ビッグトルネード
- 声:二又一成
南太平洋の柱を守護。美女の上半身と6体の獣の下半身を持つ魔獣スキュラの化身の如く、6種類の聖獣拳を操る。職務に非常に忠実で、南太平洋の柱が天秤座の双節棍で破壊される時も、身を挺して柱を守ろうとした。
[編集] リュムナデスのカーサ
南氷洋の柱を守護。人の声を真似ることで人間を騙して溺死させたという水の魔物リュムナデス同様、相手が大事に想う人間に変身し、油断させつつ攻撃する卑劣漢。その能力で星矢・氷河・瞬を倒すが、愛する者の前でも非情に徹する怒れる一輝の前に倒れる。今際の際で一輝の大事に想う人間を見つけるが……。
[編集] クラーケンのアイザック
- クラーケンのアイザック
- 年齢:14歳。身長:174cm。体重:60kg。誕生日:2月17日。血液型:B型。出身地:フィンランド。修行地:ロシア・東シベリア。
- 技:オーロラボレアリス
- 声:中尾隆聖、上村典子 (幼少期)
北氷洋の柱を守護。氷河の兄弟子で、桁外れに正義感が強い。修行中に海中の急流に巻き込まれた氷河を救い、その際に事故で左目を失った。以来、海の底へと消息を絶ったが、直後にクラーケンに救われる。ポセイドンの覇業に共感して海闘士となり、再び氷河の前に現れた。オーロラボレアリスでオーロラエクスキューションに真っ向勝負したが倒され、死に際にようやく氷河と心を通い合わせた。シードラゴンの正体と、この戦いがポセイドンの意思によるものではないという事に気付いていたらしく、死に際に氷河にそれを伝えている。
[編集] クリュサオルのクリシュナ
インド洋の柱を守護。黄金の剣を持つポセイドンの子クリュサオル同様、あらゆる邪悪を貫く黄金の槍(ゴールデンランス)の使い手。また、槍がなくても宇宙エネルギー・クンダリーニ(つまりは小宇宙)を活用した強力な結界を張ることが可能。宙に浮く事もできる様だ。紫龍の聖剣で全身のチャクラを一刀両断され、倒れる。
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